帰りの方が近く感じるという、まやかし

今日の東京は晴れ。心地よい風に柔らかな日差し。歩くにはもってこいの気候だった。いつもと違う街へ向けて歩き出す。パソコンを置いていけないのは仕事人間の性なのだろうか。「万が一があったらイヤだから」ただそれだけの理由でリュックに詰め込んだ。昨日買った本と一緒に。

川原沿いにある通りを5キロほど歩くとそこは、人の群れ群れ群れ。ちょっとした駅だからなのか、百貨店やショッピングモールの飲食店は激混み。本屋でさえも大行列。

ぼくは比較的本屋でも買い物をしているほうだけれども、カードや電子マネーが使えないところでは買わないし、行列に並んでまでは買わない。多分、そういった利便性で多くの人がAmazonをはじめとしたネット書店で購入するのではないのだろうか。

そのあとに蔦屋家電に足を運ぶ。たしかにオシャレだし、スタバも併設してて過ごしやすい。でも、でも、でも、あのわかりにくい本の配置はどうにかならないのだろうか。どこになにがあるのかわかりにくいし、案内板もしっかりと出ていない。ぼくにとってはユーザーのことを考えていない、自己満足的なお店にしか見えない。これも本屋に行かない理由のひとつかもしれない。新しいスタイルの提案だから、批判などがあがることも想定済みなのだろうけどそれにしてもわかりにくい。

ここも人が多かったから少し街から離れたスタバでひと休みをし、読書。最近はスタバのカードもiPhoneに登録してあるからお会計が楽で助かる。さて、帰りは電車で行こうかとsuicaがは言っているパスケースを探すがない。ついでに言うと財布もない。いろいろ記憶を辿っても、ないものはない。「どこにあるか」などはどうでもよく、今あるかが大事だからだ。5キロほどの道を再び歩いて帰ることが決定した瞬間だった。

「帰り道のほうが早く感じるよね〜」とよく言われるが、そんなのはウソだ。疲れてるし、よっぽど帰りのほうが遠く感じる。いや、実際にそうだった。なんで、帰りの方が早い(近い)って言われるんだろ?疲れてるから遅いし遠く感じると思うんだけどな。

こちらサポートにコメントをつけられるようになっていたのですね。サポートを頂いた暁には歌集なりエッセイを購入しレビューさせて頂きます。