忙しいからこそ…。

久しぶりに文庫本で小説を読んでいる。久しぶりに、と言ったけれども野球本は除いて考えてほしい…。

いわゆる一般の小説を電子書籍ではなく、文庫本で読むのはいつ以来なのか思い出せない。歌集や古典は読んでいたけれども。

その本の題名は『本日は、お日柄もよく』(原田マハ著)だ。まだ途中ではあるが、最初から惹き込まれた。なんでこの本を読んだのか。それは日本ハムの栗山英樹監督が読んでいたからだ。何かのインタビューで栗山監督がこの本を取り上げており、気になっていたのである。

ぼくらの強い味方であるamazonで購入し、さっそく今日から読み始めた。内容を書くことはしないけれども、「ことば」を扱う仕事をしている人にとって響くんではないだろうか。コピーライターや歌人、俳人そしてライターなどなど──

誰もが驚くとっておきの技法や、ものすごい表現が書かれているわけではない。なんと言えばいいのだろうか。「大事なこと」を教えてくれている気がする。まだ序盤だけれども、いろいろなことを考えさせられた。

ぼくは涙腺が非常に弱くて──贔屓チームではなくても引退試合では泣くし、小説やちょっとした記事でもよく泣いている──これはやばいなと思ったときにはちょっと遅かった。

小説を読むことが、直接なにかに影響するかはわからないけれども、やっぱり大事だなと改めて考え直した、電車の中で。

年末進行で本を読んでいる場合じゃないのかもしれない。でもね、忙しくても、いや、忙しいからこそそういった「ひととき」を大切にする。それが人生を豊かにするんだろうな、なんてね。

こちらサポートにコメントをつけられるようになっていたのですね。サポートを頂いた暁には歌集なりエッセイを購入しレビューさせて頂きます。