思い出
夏が始まった、と同時に様々なことが蘇ってきた。
いつぞやの記憶を掘り起こすと、明確に夏が思い出される。
楽しい、とか、嬉しい、とか、そんな感情だけではなく、苦しい、とか辛い、といった感情も沸き立ってきた。
ぼくの頭は都合良くはできていなくて、いいことだけを切り取って「いい思い出」として掘り起こすことができない仕様になっている。
なんならいいことよりも悪いことのほうがよく思い出す。悪夢にうなされたりするわけではなく、なんとなく思い出してしまう。
たぶん、これから夏がくるたびに死ぬまでこれを繰り返すのだろう。1回、10回、30回…あと何回なのかはわからないけれども、そう多くはなさそうな気がしている。
これは言霊でもなんでもなくて予感めいたもの。
そういったものは自分自身がよく分かる。
こちらサポートにコメントをつけられるようになっていたのですね。サポートを頂いた暁には歌集なりエッセイを購入しレビューさせて頂きます。