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6月20日~26日 一週間日記

●6月20日 都知事選漫遊


 前日移動日の疲れがあってきっと動けないだろう、と思っていたのだがこの日から東京都知事選の選挙戦が始まるとあっては身体がむじむじとしてくる。気が付いたら気に入りのシャツを着て外へ飛び出し向かうは都庁前。都庁前に着いたのは昼頃だったか。ちょうどNHKから国民を守る党から都知事選に立候補した人々(定数1で同じ党から立候補した人々がいる、というのは不思議な状況だが)がリレーで演説を行っていく、というので座を落ち着けて聴くことにする。
皆が大体3分ずつくらい演説をしていく。立花孝志のMCであったが、結構愛のないタイプのMCだった。こう、立候補者に対する態度に自然と差異が出ていて、なんだろう。デパートとかの営業の良くない芸人MCみたいだった。
まあしかし候補者はそれぞれ楽しそう。党の支持者と候補者の垣根が極限まで低いので、オフ会みたいになっておじさん連がはしゃいだりしていた。候補者は意外と経営者が多い印象。
二十数人の演説が2時間ほどかけて終了すると、続いて近くのポスター掲示場へ行ってみんなでポスターを張る。文化祭のように和気あいあいとしている。選挙が文化祭でいいとは思わないが、大人になって参加できる文化祭があれば楽しいだろうな。と思うし、選挙でくらいしかその文化祭が実現できないとしたら寂しい社会だと思う。芸術、芸能がもっと役割を果たしていかないといけない。プロぶって「お前らは見て居ろ」というのは格好いいのかもしれないが、もっと集合すること、集まる機会になること、を旨としてもいいのだろうと思う。
掲示場には先んじて河合ゆうすけ候補のヌードポスターが貼ってあり、全員が「なんなんだこれは…」という気持ちになる。僕は端的に暗澹たる気持ちになった。
ポスター張りが終わって、新宿駅に歩く途中、高架下にホームレス状態の方がお二人寝転んでおられる。「プロジェクションマッピングなんて無駄だ」と叫びたくなる人の気持ちもわかる。あまりにディストピア的ではないか。悪趣味なサイバーパンクのようだ。
サイバーパンクシティトーキョーのメイヤー、百合子・コイケ。中々それらしいではないか。いいのか、それで。
 夕方から蓮舫候補の演説を新宿駅前で観る。関係者が数多く、誘導などをする係の人が充実をしている。地方議員や秘書なのだろうか。国会議員も多数応援に来ており、なかなかの人員。観衆もなかなか多く盛り上がっていた。
演説自体はそんなに面白いことはなく、蓮舫候補がやたら「怖い」「反対ばっかり」と言われているからか、小池百合子の政策の良いところを継承し、発展させる、という話を笑顔でしていた。そういううわっつらの印象を変えただけで投票行動が変わる、と思っているというのは国民を舐めている気もするのだが、意外とそういうことが大事という話も良くわかる話だ。
 夜は高円寺でアキノリ将軍未満の演説を聴く。京大吉田寮に居そうな人々が集まって候補を立てている、という感じ。言うてることも吉田寮感ある。どうやら外山恒一界隈勢よりの立候補らしい。あの外山恒一の政見放送から何年が経っただろうか。ついに実系界隈よりの出馬であったが、本人の演説も応援演説も若干滑り気味であったか。面白いことを言おうとして、観衆から笑いを引き出せていない、という印象。観衆から笑いを引き出せないことに焦って自陣営数人で笑い、そして「ナンセンス」などの掛け声ギャグを発しては無反応を買っていた。
これをギャグとして捉えているのは彼らの身内だけだろう。そして観衆の中でその言葉のギャグ性に気づくものが居ても、その身内だけを向いている臭み、に耐え切れず笑うことはできないようになっている。
諸々が身内だけのノリになっていて大変厳しい、外山恒一の面白力、は全く学べていない演説となっていて悲しい気持ちになった。
 演説後、その日各所で一緒になった選挙漫遊士の方と一緒にバーに行き酒を飲む。選挙と政治の話をひたすら行い、愉快な気持ちになる。このような出会いは大阪では全くなかったように思う。寂しい日々を暮らす僕としてはありがたい。
が、高円寺から武蔵新城へ戻る終電を無くしてしまい、漫遊士とはここで別れ、一人で新宿へ行き、ゴールデン街、西瓜糖で酒を飲み、ここでも選挙の話をし、カラオケに行き、2時間ほど歌っているうちに始発となり、帰宅をする。

●6月21日 ビールを飲む


 6時頃に帰宅をし、無駄に9時頃に起床をする。作業をし、本を読む。夕方から友人とクラフトビールを飲みに行く。武蔵新城周辺のプレゼンをしなければならず、その取材である。鍵屋醸造所という店で、ビールの種類は多く、かなりフルーティなものもあり、美味しい。そして何より名物のフィッシュアンドチップスが美味しい。あんな美味しいのは食べたことがねえ。イギリス人もびっくりであろう。
 その後、四谷三丁目のバー花曇りに行き、酒を飲む。京都にある芸術系の高校・銅駝美術の強烈エピソードに一同驚く。何ちゅう学校や。そういえば銅駝出身の知り合いが一人いるのだけれど、あの人はどうしているんだろうか。消息が気になる。いつのころからか誰も連絡が取れなくなったらしいが。
友人に悩みを相談しているうちに夜が更けていき、花曇りの名物ママが登場し、圧倒を去れたりする。至極愉快であった。22時くらいまで飲んで帰宅をする。

●6月22日 どうで荘配信


 藤村嬉野ご両人が我がねぐらにしている「どうで荘」にやってきての配信。シェフ藤村による料理配信である。この日はチゲであった。2時間ほどかけてチゲを作っていく。とにかく見ている方は腹が減る、という配信である。大量の唐辛子と油で以て作られたチゲは大変に美味であり、そんなに辛くはなく、よいものであった。配信が終わった後、僕も買い物に行き、食料を仕入れ、飯を食いながら酒を飲んだ。『虎に翼』のまだ観てない回をひたすら観てひたすら泣く。その後アマゾンプライムに入っている『うる星やつら2 ビューティフルドリーマー』を観る。何度観ても面白いものである。高校の時たまたまNHKの深夜で観て、それ以来妙に好きだ。声優がすごくいい気がする。千葉茂と鷲尾真知子とゲストの藤岡琢也が素晴らしい。最近のアニメは声を聴くと「ひああ」となって予告編すら見れない場合が多いのだけれど、なんでなんだろう。現代のアニメの声優会陰義にはコンテクストが積み重なりすぎているのだろうか。
 

●6月23日 ビアガーデン


 朝から新宿に出かけれ作業をし、その後ビアガーデンへ行く。Xで前日に募ったら7人が集まってくれた。なんと幸福なんだろうか。歌舞伎町のビアガーデンへ行く。ハワイアンビアガーデン、と書いてあったのに、実地に行くとアジアンビアガーデンとなっていて、よく意味がわからないが、まあ、こっちはビールを飲めたらそれでよいのでどやどやと乱入する。ビールはあくまでぬるめで、つまみはそこまで美味いこともなく、雨が降っているのだけれど、雨の中を傘もささずに料理を運んでくるので揚げ物は若干湿っている、などの不満点もあったが、ビアガーデンにこれた、という嬉しさ、会話の楽しさですべてが吹っ飛び満足の2時間になった。来てくれた方達には感謝しかない。別に驕るわけでもないのん、本当にありがたい。
 その後、後輩のY君と共にゴールデン街に繰り出して終電近くまで酒を飲む。Y君が口火を切ってくれるので大変話しやすく、愉快な気持ちでずっと喋っていたような気がする。一人で飲みに行くのとは違う愉快さがあった。それにしても飲んでばっかりいるな。
 

●6月24日 都知事選漫遊


 この日は漫遊。清水国明候補の演説を聴きに初めて巣鴨へ。へんな街であった。本当に老人だらけで、老人が好きそうな干し柿や茶を商う店が並んでいる。老人になったらああいうものをみるのがやはり楽しくなっていくのだろうか僕たちも。それとも僕たちが老人になるころには巣鴨にはちいかわ屋とかタピオカミルクティ屋や10円パン屋がひしめくのであろうか。明日はどっちだ。清水国明の演説は相方のアナウンサーと共に進めていくラジオ形式であった。防災に力を入れているとか。
その後高田馬場で内海聡候補、秋葉原で田母神俊雄候補の演説を観る。その後市ヶ谷で石丸伸二候補の演説を観る予定で近くのカフェで作業をしていると、石丸候補演説中止の報が流れて来る。なんじゃいな、と思って外に出ると、石丸陣営のテーマカラーである藤色のシャツを着た面々が「演説が中止になりました」と各所でビラ配りをしている。中々の人員数であったし、その藤色軍団に「演説中止なんですか、残念」と話しかけている人も結構居て、相当の勢いというものを感じる。
まあしかしそのまま市ヶ谷に居ても仕方がないので帰宅をする。ねぐらに帰った後に、畠山理仁さん主催の候補者討論会の配信を観る。
小池、蓮舫、石丸、田母神は別の配信に呼ばれていたのでその他の人々の討論会。観ていて結構しんどくなってしまう場面も多かったが、我が尊敬しお慕い申し上げる畠山さんの裁きぶりが見事でただただ頭が下がる。たぶん普通の司会者だったら候補者を見分けるだけでも一苦労だろう。話を聴く姿勢を最後まで崩さず、また候補者たちも一定畠山さんにリスペクトがあるからスムーズだ。そして民主主義に対する確固たる思想が無ければ中盤の混乱も収まらなかったと思う。余人をもって代えがたし、と感動をしたので畠山さんに感想ラインをしてしまう。お忙しいだろうに申し訳ない。でも感動をしてしまったから。この日はそのまま眠る。酒を飲まずに眠って偉い。

 
●6月25日 都知事選漫遊


 朝、忠臣蔵義士新党の小野寺こうき候補の事務局からメール。演説場所を教えてもらう。14時から日本橋三越、ということなので、行く。早めについて作業をするカフェを探すが全く見つからない。スターバックスが何軒かあるのだが、個人的にあまり好きではないので行かないことにしている。なんとかタリーズを見つけて入って暫く作業を行う。
14時前に三越に行くが、この三越がすごかった。なんか一階にみたこともない巨大な天女?みたいなものが鎮座ましましているのだ。あと、入り口から出てくる冷房の風圧も凄い「こ、これが、本当の百貨店…!」という印象を持つ。一回探検に行きたい。
 14時から小野寺候補の演説。義士のこころを伝えていきたい、という話、防災の話など。演説終了後には、問い合わせをした関係で事務局の方が話しかけてくれて、小野寺候補と写真を撮る。荒川十太夫の話なんかもする。いい人だった。またぜひ応援に行きたく思う。
終わってからなんだか疲れてしまって、またゴールデン街に行ってしまことがないように、早いうちにねぐらへと戻る。豚のバラ軟骨とこんにゃくの焚き物と、ミルク野菜スープを作る。豚のバラ軟骨のほうはじっくり炊かないと食べられないので、この日はスープを食べて眠る。
 

●6月26日 打ち合わせ・シラス


 朝、なかなか起きられない。鬱期がちかい感じもする。するりとすり抜けて安定期、あるいは躁期に入ることもあるのでそれを目指していきたい。夕方から打ち合わせがあったのでそれに参加。7月中旬の僕がバーテンを務めるバーについての打ち合わせ。打ち合わせをしているうちに楽しみになってきて嬉しい。やるぞおれは。
ねぐらに帰ると少し元気が回復した。やはり楽しいことへの打ち合わせなどは精神に良いのだ。
 19時から一人シラス。選挙の話をひたすらしていく。講談にも何もなっていない話をだらだらと行う。メモなどが残っていたので、案外喋ることがあり、2時間40分の配信になった。最後は南歩の結婚についての新潮の記事をくさすだけの時間であった。
「俺にも取材にこいよな」などというわけのわからぬ叫びのうちに配信が終わっていった。この日は飲酒等はせずに眠る。

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