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読書力がつく指定の100冊!を読んだら本当に読書力は上がるのか?主婦と子ども3人による人体実験⑦


読書はスポーツだ!

「読書力」著:斎藤孝

これは齋藤孝さんのご著書「読書力」に出てくる言葉。

「読書力」を要約すると読書は、自分を鍛えることができるツール。
筋トレと同じく継続して鍛えることによって身となる。

読書好きと読書力は別のものであり、好きな本を読むのと読書力をつけるために読むのとでは読書をする行為は同じでも精神構造に大きな差が生じる。
その差が、読書力なのだ。

齋藤さんが提唱する読書力がつく目安は文庫100冊。そしてどの本でも良いわけではない。ある程度の読書力をつけるために必要な100冊がある。

ご著書で齋藤さんは読書力の筋トレに相応しい文学作品をご丁寧に100冊紹介してくれている。

読書力を高めるための読書!

やってやろうじゃないか!
読書は好きだが、読書力があるのかと問われると?が浮かぶ…。
?が飛ぶようではきっと無いのだろう…。

ブラックサンダーを餌に、3人の子どもたち(小5・中1・中3)も巻き込んで!
実験の記録をここに。
チャレンジの過程はこちらをどうぞ!

今回の作品は「スタンド・バイミー」

映画はもう何回も見た。初めてみたのは14歳だった。主人公の彼らと同じぐらいの年齢だったものあって、クラスの男子のだれかの冒険を見ているようだった。

当時、職場にいた同じ歳の男子24歳は毎年夏になると必ず映画「スタンド・バイミー」をTSUTAYAでレンタルして見るのだと言っていた。
毎年夏になると今度は私がそれを思い出す。もう20年近くも経つのに…。

彼はあえて手元に置かず、わざわざレンタルで借りるのがいいと言っていた。何がいいのかはわからなかったけど夏になる度に迎えるオリジナルがあるのはいいなと思った。

万人に共通するナーツといったらスイカ! とか、花火!とかじゃなく映画かよ! おしゃれかよ! スタンド・バイミーかよ! のツッコミはとりあえずいれておいた。
そんな彼の顔を少しクリスに似ていた。

映画を何回も見ただけあって完璧にストーリーを把握している。
読みながら脳内でスタンドバイミーの曲がなんども再生されたし、場面ごとに文章と映像の両方が重なりながら巡った。

小説を読んで驚いたのは、映画がかなり原作に忠実に作らていたこと。
まるで映画を読んでいるようだと思った。

ただ違う点が2つあった。
一つは原作の方が恐ろしかった。もう一つはわたしが大人になっていた点。

恐ろしさを色で表すと映画がグレーだとしたら、小説はブラック。
一つ一つの描写がグロくて、スティーヴン・キングがホラー作家であることにいちいち納得しながら読んだ。

ちなみにこの世で1番のホラー映画はなにか?多方面から分析して評論家がたたき出すとすとスティーヴン・キングの
「シャイニング」らしいと昔テレビでやっていた。

確かにシャイニングは狂気をこの上なく孕む究極のホラーだ(原作に忠実ではなかったらしいが…)

(映画は見たけど、原作は未読。今度よんでみようかな?)

大人になってのスタンド・バイミーにはやるせなさが増しいた。

人生にあてがわれた理不尽、荷物の大きさが個人のスタートから既にちがうこと。
共通するのはただ、同じ町に住んで同じ学校に通う同じ歳なだけ。

背負う荷物のちがいが、かつてより色濃く見えたので、そんな色味の描写が出てくるたびギュッとなった。

彼らと同じ年頃だった自分が旅を傍観するのと、彼らと同じ年ごろの子どもをもつ母として見るのとの差のような気がした。

こどもたちは映画すら見ていない「スタンド・バイミー」
ゴードンやクリスと年齢が近い子どもたちがこの本を読んだとき何を思うのだろうか。

わたしと同じように最初は傍観者でいるだろうか?
ただ死体探しの大冒険だけではすまされない人生に背負った重きを見つけるだろうか?

どんな読み込みをするのか楽しみだ。

ところで、肝心な読書力の向上の方は?

数冊にしてジワジワ変化があった。

・子どもの国語のテストの点があがった。
・クラスで誰も答えられなかったとある作品の主人公の心情が正確に読み取れて先生に驚かれた。
・日常会話での語彙力が増え同級生に関心された。
・単語の意味を知ろうと辞書が友達になった。
・手紙を書くのが格段にうまくなった。
・チャレンジ本以外の本がスラスラ簡単に読みこなせるようになった。

この辺りがうれしい変化。

もう一つ、わたしがよかったなーと思える最近知ったこと!
それは、子どもの間に経験しておくといい仏陀の言葉。

「読書と貧乏」

波乱にみちたゴタゴタ期を家族で経験済みなので奇しくも、読書と貧乏を彼らに経験させれたことは宝なのかもしれない。
その時は絶望だったけど…。
絶望の先にあるのはいつだってそう!
光だ!
シャイニングだ!
ちがうそれはホラーか。

我が家の取り組み最新4冊

⑧につづく…。



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