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「大人が1番言えない言葉は、なんでしょうか?」


わかる??


見るでもなく聞くでももなく、ただ消し忘れてつけっぱなしになっていたテレビから、そんな問いが突然ポーンと投げかけられた。

ボケっとしていたけど、ハッとして、
思わずなんや?なんや?
思考がかけめぐる。


「ごめん」、「好き」、「ありがとう」「さよなら」、「嫌い」「辞めて」…。


とか? かな?


正解は


「助けて」

そうなんや!なるほど。

確かに未だかつて、誰かに「助けて」と放ったことがあっただろうか?

記憶には無い。

もちろん色んな人の手助けがあってこうして今がある。

自分から、なりふり構わず、「助けて」と誰かに飛び込んだことがない。

その答えを聞いたとき、
わたし助けて欲しかったんだ。
その時、やっとわかった。

わかったとて、それが言える性格なら苦労しない。

もっと柔らかく生きれたらと思うけど、知識としてあるのと、実際するのとには果てしない距離がある。

いくらそれらしい本を読んだって、何が正解がかわっていても、それを実践で活用出来なければ、意味ないよな…。

そんなことを思っていた頃に出会った本。

「今、ここ」にある幸福

ダイレクトなタイトル。

わたし的あるある…幸せとか金持ちとか成功とかこれ見よがしにタイトルに入ってる本をレジに持って行く時ちょっと恥ずかしい。

「うぁーーこの人、幸せめっちゃ欲してるやん」
と思われる気がして、わたし今別に不幸じゃないっすからと要らぬプライドがちょっとちらつく。

ダイレクトの王道、幸福が思いっきり入ってるけどやっぱりすごい良かった。


本の中の【他者貢献】についてが心に残っている。

‘’何か特別なことをするのではない、既に自分が生きてることが他者貢献している。
家族や友人が病気になったとき、知らせを聞いて病院にかけつけた時、たとえ意識がない状態でも生きてるだけでよかったと思えるでしょ?生きてるだけで、ほかの人に貢献してるわけです”

“特別なことをしていなくても他の人に貢献していると考えていいのです。生きてるだけで自分に価値がある。”

「今、ここ」にある幸福 岸見一郎 著


この部分で泣けた。
このままでいいのかと。

無粋な自分でそのままでも、図太くはびこっていよう。
そして、それに疲れたら助けてーと放ってみるとしよう。

まだまだ、今ここにある幸福も見失いがちで、苦しみは手放さず頑なに抱きしめてしまうけど、誰かに助けてともたれてもいいのかな。

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