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おばんざい屋2024年1月

2024.1.6 新年会 with 和菓子屋かんたんなゆめ

和菓子屋・かんたんなゆめさんと新年会をテーマにコラボレーションイベントを開いたよ。

てまりごはんとお雑煮と和菓子の、可愛いpopは友人作

友人にモダンな和菓子をつくる友人がいる。てまりごはんって和菓子みたいだよなあ。和菓子とてまりごはんが隣に並んでいると最高だなあ。そんなことで新年会として、正月といえばのお雑煮とてまりごはんと、友人が作るチーズケーキのような練り切り和菓子を一度に楽しんでもらえる会になりました。

てまりごはんと和菓子、姉妹みたい🍡


和ってカッコいい、探求したいな。そう思い去年色んな場所でおばんざい屋としてごはんを作るなかで、より和の文化、とりわけモダンなスタイルに関心を持つようになった。

土地ごとの文化、豊かな山・海の幸、季節の移ろいを愛でる粋な感覚。これは和のゆたかさだなあと再認識した。和の中でも伝統をそのまま表すより、新しい要素を入れたりくずしながら和を表すことカッコいいなと思うようになってきた。

2024.1.20 歓迎

音楽イベントに遊びに行った時に出会った友達。その数ヶ月後、和の空間を作るからフードを作ってもらいたいと、嬉しいお誘いをもらった。

和を通して五感で感じる豊かな感受性を持とうよ!そんなメッセージを感じて、テンションが上がってた私。

お気に入りのプレート


エッセイを書いてZINEに載せてもらった。和食って感性が刺激される食べ物なんだと発見したから、ここでも載せておく。🍃



*和食のこと・ストーリー*
学生の時、各地の食文化に興味があって色んな国を旅してきた。その中でイタリア南部の街とごはんを巡ると、ワイン・魚醤・フォカッチャ・伝統チョコレート、など小さな街ごとにならではの名産があった。なんて面白い出会いなの。食はその街らしさを作るし、人の味覚や記憶もそこで作られる。色とりどりの文化があって豊かだなと。
…あれ、でも日本もそうかもしれない! 狭い価値観に閉じ込められたくなくて日本を飛び出していたけど、実は日本こそユニークで他の国にはない食があったのか! 海外の広い世界を見て発見した。
日本は南北に長く、四季や豊かな自然がある。土地や街ごとに文化の彩りがある。(東京と京都も全然違うカルチャーがあるよね)
伝統を守る人たち、挑戦的で新しい表現を探求してる人たち、かっこいい人たちがいる。
私たちも豊かな山・海の幸、季節の移ろいを愛でる粋な感覚も持っているはず。
ユネスコ無形文化遺産に登録されたり、世界のトップシェフやアーティストも日本文化に惹かれインスパイアされている。
和食ってカッコいいなって思ったの。
その独特で感性に触れるものを、少しでも表現できる人でいたいなと思った。
和に可能性があるんじゃないかと思っている。
日常的に食べるからこそありがたさに気付きづらいかもしれないけど、結局ホッと安心できて最後に食べたいのは和食だし、みんな好きよね。


*和食とwell beingとのつながり*
自然からインスピレーションを得たり、四季の移ろいを表す感覚がある。味・時・音・色、繊細な感覚元々備わってるのだと思う。今あるものから美を見出す繊細な感覚というのかな。例えば茶道で大切にされている”足るを知る”と言われる感覚だとか。
今の消費社会を生きてると、ネットやSNSからたくさん情報が入ってきて、あれもこれもほしい!足りない、なんていう終わりのない欲望がドバドバと溢れてくる。でも本当は今すでにたくさん持っているはず。ないものはない、今十分なんだ、って思えると満ちるし、それを感じられると心がヘルシーでいられる。
和食のことを考え始めてからさらに、あらゆるものは移ろう、という感覚を持つようになった気がする。季節が変わるように、今ある環境、価値観、色んなことは明日には変わるかもしれない。それなら今あるものをめいいっぱい楽しみ愛でること。
でも、ないものも欲しくて結局欲はたくさんあって。ハングリー精神も私は必要。あったらよりいいもんね。大事なのは、どんなときも満ちられること。
そんな感覚は、日本で育まれてきた美意識に通ずるんじゃないかとふと思った。

あと話は変わるけれど、日本のすごいところは飲食店もスーパーも、どこ行ってもおいしいごはんがある。まずいものに出会うことあんまりない。それだけ、いつでもどこでもおいしいごはんを食べれ、色んな種類の味に出会えることは、好奇心や心の満足につながっていると思う。


新年から和モダンを感じることの多い1月で、嬉しい月だな。

1/31おばんざいと日本酒や

岡山の酒造さんの酒米を使った粕汁と、岡山で作られるインディカ米とジャポニカ米をミックスしたインディカ米サリークイーン を使った鶏の混ぜご飯を作った。

粕汁は、酒粕と、豚肉と野菜の具沢山にし、大根は雪に埋まって育てられた雪下大根を使った。そしてサリークイーンでザ・和にせず異国感がいつもより出してみた。炊飯器で炊いて蒸し器で蒸したら、モチモチとして餅米みたいになった。

シンプルなご飯っておいしいね。そう思えた会だった。


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