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フードロスについて考えないということ

食に課題意識を感じ始めた

フードロスほど悪の大魔王みたいな存在があるのだろうか?なんて思っていた大学1年生の後期。巨大すぎる相手を前に、やっつけることができるのだろかとまずは現状を知るべく立ち向かうことに精一杯だった。

でも今は、フードロスのことだけを深く考えなくていいと思うようになった。し、むしろあまり考えないべきだと思ってる。

物心ついた時からそういえば誰よりも食べていたし(バイキングに行くと食べっぷりに驚かれていた)、おいしく食べることが好きで、野菜も魚も肉もチョコレートも、生きてる動物も総じて「食べ物」への愛着があった。だからこそ食べ残すことはいやだった。最後の米粒ひとつも、刺身の後ろ支えのつまも(ちなみにつまは「妻」から由来していて、旦那(主役)の脇に添えるものという語源があったらしく一昔前っぽさがある、脱線。)、残すことがもったいないって思ってて、勉強をする内にフードロスは世の中で大きな問題になってるのだと知った。日本は世界トップクラスのフードロス大国だと知った同時期に、日本で食にまつわる課題が沢山あると感じていた。例えば、添加物の種類と数も日本は多い、有機食材が浸透していない、って日本の食っていったい全体どうなってるんだ?世界を見回したらフードロスを減らすサービスやレストラン(特にヨーロッパ諸国)、それに特化した食料品店もあるのに、日本はなぜ捨てて生み出した命あったものを闇の中に消し去ってるんだって憤りに近い違和感を覚えていた。そこでフードロスの現状について調べ、ロスを減らすべく取り組んでいる人に話を聞き、ロス削減のイベントに参加し、イベントをやってみたりしてみた。知っていくにつれて、市場見学で数時間後にはゴミになる食料を見たり、世界各国に取り組んでいる人と繋がる中で、ロスは日本だけじゃなくて海外でも課題意識が持たれてるものなんだっていう実感を肌で感じた。どうにかするために何ができるのかと思うようになった。まずはリサーチ。そして東京では実際に取り組まれているサルベージ・パーティの平井さんやコークッキングの川越さん、から話を聞かせていただいた。大学ではロスを減らしつつ慈善活動じゃなくて経済をまわせるような新しいビジネスサービスを作る勉強をしていた。 

自分には何ができるのか?食ベること大好きだし食べるものはどんなものかって無意識レベルで気に掛ける(生産地や、パッケージの裏表の表記を確認したり)し、食べ物について考える時はワクワクして楽しいし、そんな私だからこそこの食へのやりきれない気持ちは原動力になると感じたから、やろうって思った。

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課題だけにとらわれない

今はロスについては(より良くなるべき食の課題のひとつとして)頭の片隅に置きつつ、それに囚われないよう意図的に離れてる。ロスについてばかり考えるのって、それに囚われてるってことだし、絶対的によくないっていうガチガチに固まった思考になってしまう。捨てるのは良くない、、って感情的に嘆いて悲観するのではなく、ロスは出てしまうということを理解して、そのうえで何が問題なのかを考えるべき。

問題を解決することが全てじゃない。ひとつ課題を解決したらまたひとつ課題は生まれるものだ。

課題のことばかりを考えると、食の愉しみについて考えれない。世の中が課題ばかりあると感じるが故に社会への反抗心ばかり感じていた。ロスが出ることは悪で、捨てないためには捨てることはよくないことだと説得することが必要だと思ってた。

でも問題ばかりに目を向けるのではなく、その時間を食事を楽しむことに使いたい。食べることを味わいたい。食を分かち合いたい、って純粋に心から思うようになった(成長)。

なぜなら人それぞれ違う価値観を持っているから。理解できないものは理解できない。その人にとって意味のある価値を届ける必要がある。言い回しをして初めて伝わることもある。

私は質がよくて共感できるものをおいしく食べたい。選ぶことはその人らしさを表すのだ。

美しいものを残す

そんな思考の経路を持ったのは、「美」について学ぶようになったからだ。経営学部のゼミでは、あなたにとって美しいものは何か?を問われるような不思議な環境だ。学ぶ中で、美しいと思えるものを残していきたいと思うようになった。これまで情熱だけを頼りに自由奔放に行動していたけれど、情熱を持つだけじゃなくて、冷静に観察眼を持って社会と接してみようと努力したのもこの時期から。食の課題が無くなってより良い世界になって欲しい!ロスも減ってくれ!って熱意だけで突っ走っていたが、世の中の動きや他人をみて、なぜこの人たちは気にかけないのだろう?なぜ問題は生まれてるのだろう?と現実を直観することを心がけるようになった。

違う角度の視点を持つ

その中で見方を変えることは大事なことだと思った。今ある価値観はたった今あるだけで、正しいかもわからないのだから、それ以外の第3の価値観を作ればいい。AかBかじゃなくて、AとBを踏まえてCを作ればいい(言ったり頭で考えることは簡単だから動かないといけない)。価値観を広げるには、ひとつの価値観にとらわれないで、多角的に考えること。一見関係のなさそうな事柄であってもどこかで繋がっているし、繫げることで新たな価値が生まれる。だから、今は食の課題だけに目を向けるのではなくて、今は役に立たないかもしれないけど好奇心がうごめくものはきっと意味がある。この感覚を大事にしながら触れることで考えを発酵させていよう。

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そんなこんなでフードロスといった深刻な社会課題だけに囚われないで、食べる体験からどんな面白いことができるのかについて探求してる。わあ。!!!と息を飲んで心がうずいき驚くような体験を増やしたい。五感が喜ぶ体験をすることが豊さに繋がるはず。そんな食事や食体験について考えたい。それは食べ残しが減ることにも繋がると思う。

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'99 | 食の日記と備忘録。 | 世界各地域の食|#食#ローカル#ライフスタイル#サステナブル#多様性#旅 | 構想中・妄想中のアイデアを言語化するためにも使います https://linktr.ee/haruna__tamaki

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