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「森のようちえん “ぽっち”」に行ってきた

森のいえ“ぽっち”とは、長野県の富士見町にある、「子どもたちの生きる力を育む」ことを目的に、自然豊かな森の中で過ごす”森のようちえん”のこと。ロッジのような小屋はありますが、保育中は基本的にずっと森で過ごします。

実は、この「森のようちえん」の取り組みは知っていたのですが、特に興味なかったんですよ。一日外で過ごすのかー、うーーんピンとこない。と思っていたので。

そんな私がなぜ今回、体験に参加したのかと、たまたま友人が、“ぽっち”のクラファンをfacebookでシェアしたのを見たので。

我が家の状況として、長野移住は考えているが、私以外の家族がイメージ湧いていない。パートナーは、いいねって感じだけど、特に能動的に動くタイプではないし、長男は友だちが大好きすぎて、引越しに興味がない。

じゃあ、移住しない方がいいのでは?という話なのですが(今の家に特に不満があるわけではないし)、東京で小学生以上の子育てするのが、逆に私がイメージできない。中学受験こわい。

じゃあ、どうするか。

議論できるようにしたらいいんです。一旦イメージを共有して、テーブルに情報を載せて、移住をするかしないか検討したい。それで出た結果なら、納得できる。

という流れで、何度か長野旅行をしていたのですが、やっぱり旅行だと、遊びなので生活と結びつきにくく、なんかいい案ないかなとSNSをながめていたら流れてきたのが「ぽっち」のクラファン。そしてリターンはぽっちの体験。

無駄に行動力があるタイプなので、その場でポチッとしましたね。

と、前段が長くなったのですが、行ってきました。「ぽっち」。


ぽっちの看板

結果として、すっっっごくよかった。

うちの子、コミュニケーション能力高いんですよ。ちょっとネガティブなワードを使うと「そつなくこなす」タイプ。運動神経もいいし、お話も上手だし、思いやりもある。凸凹があるかと言われると、あんまりないと思う。どっちかというと優等生。育てやすい。

そんなさっくん。さっくんは、東京でも上手に生きていけると思う。

だけど、私は別の世界があることを伝えたい。

東京の価値観は、とても多様性があって、ある種とても狭い。

さっくん、宿泊先に虫が入ってくるたびに「外に出して」って言うほど、虫が苦手。そんなさっくんが、2日目にぽっちに遊びに行った時に、ミツバチが手にくっついて、チュチュチュって吸っていて、初めは嫌がっていたのに、そのうち可愛くなってきて、「さっくんのことお父さんと思っているのかな」と言ってたんですよ。そうだよね。いろんな世界があるのよ。いろんな生き物がいるよね。いつもは怖いけど、よく知ったら怖くないね。

虫を触った少年

このシーンがすべてを語るわけじゃないけど、なるほど「森からえるもの」というのは、なにかありそう。

ぽっちの体験に、1歳のまぁまぁちゃんも付いていったのですが、野外保育というところでは、彼女の方が性に合ってそう。土を触って、ニコニコ。水を触ってニコニコ。お外でモリモリご飯食べて、スカァと寝てました。潔い。

と、子どもたちの体験はこんな感じなのだけど、実は一番よかったのは親の体験なのではないかと思っている。

子どもがイキイキしてるのを見れたのもとても貴重な体験だったんだけど、その子達を目の当たりにしてパートナーと、今後どこでどうやって育てるか、についてon the same pageで話し合えたのがとてもよかった。

実際に見るの大事。

●実際にやったことメモ

1日目:台風のため大雨!!!!
今回クラファンで支援した小屋が大活躍。
あんな雨の日に、森の中にいたの生まれてはじめてかもしれない。

大雨で森の中。新鮮である

2日目:保護者からお話を聞ける日

すっっごく話を聞けて、ありがたかった!

今住んでいるところで、移住したいってリアルで相談する人いないのでとてもありがたい。根掘り葉掘り聞いた。

●おまけ

最近、ケアレスミスで失敗したことがあり、落ち込んでいたのだけど、圧倒的な自然を前に、なんで自分でなんでもできると思ってたんだ?と、自分のちっぽけさを突きつけられて、逆に気持ちが軽くなった。そうなのだ。私なんて、これくらいしかできないし、今日も元気に生きているので、最高にえらい。


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