暗い水中、暗い空中
久しぶりに開いたアイコンの中の
白い鳥が私を横切った時に落としていった
その文章と手を繋いだ
文字制約を何度も裏切る誰かの悲痛な言葉
分断されても、断面は一本の線で繋がっている
長い言葉の足跡をを追っていたら
深くまで潜り込んでいた
ここがどこかどうかもわからなくて
暗い深海の中で
立ち止まって彷徨っていた
読み終えたとき
これ以上息ができそうになくなっていた
ここは水中だからか
暗いスクリーンをなぞった指が
音を呼び寄せた
しゅぽッツ
一気に上昇して
気づいたら水面に浮かんでいた
笑った
バカらしくてさその音。
気づいたら雨の音
暗い空中を一瞥する
そうだ今日は雨だった
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