画像1

「消されたキューピッド」を見に行く!

TAMA SALON
00:00 | 00:00
<フェルメールと17世紀オランダ絵画展(大阪市立美術館)~9月25日(日)>
 全国を巡回している「ドレスデン17世紀オランダ絵画展」には、フェルメールの初期作品「窓辺で手紙を読む女」が来日しています。

 実は、この作品は1979年のX線調査の結果、壁に描かれていた大きな「キューピッドの絵」が、その後、塗りつぶされたことが分かっていました。
 当初は、画家本人が消したものと考えられてきました。
 しかしなんと、その後の分析調査で、本人の死から半世紀近く経った後に、そのときの所有者だった他人が消し去ったという新事実が発表されました。
 名画に対して、何たる冒涜! と思いますよね。
 でも、このような失礼な行為が結構あります。
 ミケランジェロの「最後の審判」に描かれた筋骨隆々の裸体にも、本人の死後に腰布が書き加えられたのですから・・

 「窓辺で手紙を読む女」も静謐という言葉がピッタリのフェルメールらしい作品です。ただ、問題のキューピッドが消された後の修復前の作品と比べてみると、修復後の壁に大きなキューピッドの絵が飾られている作品は、少しばかり、ごちゃごちゃ感もあるような気もします。
 皆さんはどちらがお好きでしょうか?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?