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No.199|大尊敬する大前研一さんの話

2023年7月23日 たまちゃんの「いつか何ものかになる道」 No.199
当ブログは、30代後半の元ポンコツのサラリーマンが何ものかに変化変容を果たす過程をリアルに発信します。
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■大前さんのある質問への回答

私の憧れの存在に大前研一さんがいらっしゃいます。
ご存知のない方もいらっしゃるかと思いますが、コンサルタント業界では日本人で最も有名な方です。

以下の名言も残されています。

「人間が変わる方法は3つしかない。1番目は時間配分を変える。2番目は住む場所を変える。3番目はつきあう人を変える。この3つの要素でしか人間は変わらない。最も無意味なのは、『決意を新たにする』ことだ。」

出所:大前研一『時間とムダの科学』

私は、学生の時に大前さんの「考える技術」という本を読み、コンサルを志望するようになりました。

大前さんの書籍を読んでいなければ、今の私はなかったです。
どうなっていたのか、想像できないです。

大前さんの書籍を読んでいると感じるのが、大前さんは好奇心が旺盛で、考えることが本当に大好きな人だということ。

自分が興味のあることをどんどん調べたり、考えたり、そのパワーが本当にすごい。

先日、Kさんと組手(1on1)をさせていただいた際、大前さんのことをご存知であり、大前さんのお話をお伺いしました。
ある場面である方が大前さんに「自分のキャリアを考える参考にしたいのだが、大前さんはどのように自分のキャリアを考えてきたのか」というようなご質問をされたそうです。

戦略思考の第一人者であり、考えることの超プロの大前さんですから、質問をされた方も、自身の悩みを打ち抜いてくださるズバリの回答を期待していたのでしょう。

すると、大前さんは、「キャリアを戦略的に考えたことはなく、今まで好きなことをやってきたら、今に至った。期待に沿える回答でなく申し訳ない」といった趣旨の回答をされたそうです。

おそらく質問者はキャリアを考える上で、ロジカルにどのように考えると良いか、なにかヒントや切り口が欲しかったんでしょう。

■キャリアはコネクティング ザ ドッツ

大前さんは「やりたいことは全部やれ!」という本を出されているくらいですので、本当にその精神で来られたんでしょう。

この質疑のお話をお伺いした際に、思ったことが2つ。

一つ目は、自分のやりたいことで今の大前研一さんが出来上がっているとすれば、そこには頭で考えたような「must」「should」は含んでいないわけです。
となると、大前さんという存在を目指す時点で大前さんにはなれないし、勝てないという事実。

大前さんと比べて、自分はなぜ、このような思考ができないのか、と責める時もあったんですが、もう、全然違うんですよね。
大前さんは、考えることが好きで好きでたまらない方。

そんな人と、「大前さんに近づくためにはこうしないといけない」と半ば義務感で追いつこうと思って、考えることを頑張ろうとしても追いつけませんよね。

二つ目は、キャリアは計画通りに直線で実現されていくということはなく、「キャリアはコネクティング ザ ドッツでしかない」ということ。
スティーブジョブズの有名な演説でありますよね。

ジョブズに加え、大前さんもそうなんだから、目の前の注力したいことをやってキャリアは積み上げていくしかない。
そもそも、AIもあり先が読めない世の中になってきていますから、そんな先のことを予測し、それに応じた身の処し方をしていこう、ということなんて難易度が高すぎます。

自分の現在のストレッチゾーンを拡張させるような不確実性を求めないと、良い形でのキャリアを形成することはないように思います。

安定を求め、その環境に適応し過ぎるが故、その前提を揺るがすような出来事が生じた場合、変化に適応できない脆さを有することもあり得ます。

大前さんの話を聞いて、自分という存在を大事にしつつ、変化を恐れず、やりたいことをやることが何より重要なことだと思った次第です。


最後までお読みいただきありがとうございました。
明日も「即断・即決・即実行」「わからないからすべてやる」「二度手間万歳!三度手間最高!」「5秒以内に手を動かし、習うより慣れよ」「批評家ではなく実践家であれ!」でいきます!

●本日のまとめ

  • 大前研一さんですら、キャリアを直線的に考えてきてはおらず、ましてや将来予測が難しい状況下において、キャリアはコネクティング ザ ドッツでしかない。

  • 自己肯定感を高め、自分の内なる声を大事にし、やりたいことをやることが自分を切り開くためには重要である。

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