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No.499|DXは、顧客価値上昇のことをいう

2024年5月17日 No.499 
当ブログは、ビジネスパーソンに向け、日々働く中で得た気づきについて発信します。
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皆様は、「ピピっとセルフ」というものをご存じでしょうか。
バーコードの読み取り専用のスマホをカートに設置し、商品ごとにバーコードの読み取りを行っていくんです。

昨年、近所にあるスーパーのライフがこれを導入したんです。
簡単に言うと、セルフレジのさらに上を行く感じのものです。

いやー、DXですね。


導入当初、「こんなの誰が使うんだろうな」と思っていたのですが、ごくまれに使用する人がいるようです。

加えて、いました。
近くにも。

うちの子供が、面白がって使おうとするんです。


バーコードを読み取らせるのが楽しいみたいで、いちいちバーコードをピピっとするんですが、まあ時間がかかる・・・。

QRコードではなく、普通のバーコードのため、読み取りがピピっといかないんです。
paypayのバーコード読み取りくらい早かったら、問題ないのですが、これはなかなか大変。

セルフレジよりも時間がかかりますし、まったく楽じゃない。
実際、セルフレジは混んでいるのですが、ピピっとセルフのレジだけは空いています。


使用する人としては、

・少量の買い物をしたい人
・レジ待ちの行列に並ぶのが嫌な人
・バーコードを登録するのが楽しい人

などでしょうか。


ちなみに、ピピっとセルフは「意図しない万引き」をしてしまう恐れがあります。
慣れてくれば大丈夫ですが、複数人で買い物をしていると無意識にピピっとせずにかごに入れてしまうことがありました。


世の中的にセルフレジは流行っても、ピピっとセルフは流行らない気がしています。
設備投資が必要で、手間がかかって、差別化にもならないし、人件費下げても不便で、来店客がむしろ減りそう。

やるとしたら、paypay並みのQRコードが必須ですね。


スーパーは仕入れの関係上、無人コンビニのようなことが難しいかもしれませんが、無人スーパーからの逆算で設計する必要があるんでしょう。

既存事業の延長線上のDXというよりは、tobeから逆算でDXを考えないと絶対ダメなやつですね。


ピピっとセルフを触られたことがない方いらっしゃれば、もし、機会があれば一度触ってみてください。
ちなみに、少量のものを買うときはとても便利です。


最後までお読みいただきありがとうございました。
本日も「即断・即決・即実行」「平均ではなく異常をやり続ける」「わからないからすべてやる」「巧緻拙速」「大量思考・大量行動」でいきます!

●本日のまとめ

・都合の良いロジックだけで構成されたものでは、顧客はその通りに反応しない。
・顧客が実際にどう動くのか、ということを意図しないと何のためのDXかがわからない。


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