ウイスキーを飲みながら
セブンイレブンで買った「HARRIS HAWK」という安いウイスキーを飲みながら、ふと何年か前に行った京都のバーの事を思い出した。
かっこつけて、一人でバーのカウンターで飲んでいると、地元のいかにも金持ち風のおばさま二人組がやってきた。
そのおばさま達は最初バーテンダーさんと話していたが、そのうち僕に向かっていろいろと話しかけてきた。
「どこから来たのか」「一人旅なのか」など。
実は初めてバーに来た事を告げると、一緒に飲もうと誘ってきた。
何杯か飲んで酔っていた僕は、そのお誘いをやんわりと断って宿に戻ったのだが、
それが正解だったのか、もったいないこと(いやらしい意味ではなく)をしたのか、今となってはわからない。
「京都の人は本音で話さない」
という言葉が頭の片隅にあったからかもしれない。
もし誘いに応じていたら、
「この人お世辞のわからん野暮な人」
と思われていたかもしれない。
断ったことで、
「人の好意を素直に受け取れないつまらない奴」
と思われたかもしれない。
答えは今となっては分からないが、今度京都に行った時は、その時におすすめされた「泉涌寺」には行ってみよう。
安いウイスキーを飲みながら思い出した事。
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