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三千円の使いかた

あらすじ

 就職して理想の一人暮らしをはじめた美帆(貯金三十万)。結婚前は証券会社勤務だった姉・真帆(貯金六百万)。習い事に熱心で向上心の高い母・智子(貯金百万弱)。そして一千万円を貯めた祖母・琴子。御厨家の女性たちは人生の節目とピンチを乗り越えるため、お金をどう貯めて、どう使うのか?
 知識が深まり、絶対「元」もとれちゃう「節約」家族小説!

感想

 昨年くらいから至る所で名前の聞く作品。
 章のたびに視点が変わり、それぞれの人物がお金について向き合うことで、性格・世代・性別でこれほど違ったお金の向き合い方があるんだなと思えた。『お金』というものを軸とすることで、ここまで人物の深掘りができるというのは発明だと思う。
 『お金』に振り回されずに生きる事ができる人は殆どいないから、誰もが他人事ではない作品で、『考えさせられる』作品はたくさんあるけれど、その中でもより自分ごととして考えさせられる内容だった。

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