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THE GUILTY/ギルティ

あらすじ

 緊急通報指令室のオペレーターであるアスガー・ホルム(ヤコブ・セーダーグレン)は、ある事件をきっかけに警察官としての一線を退き、交通事故による緊急搬送を遠隔手配するなど、些細な事件に応対する日々が続いていた。そんなある日、一本の通報を受ける。それは今まさに誘拐されているという女性自身からの通報だった。彼に与えられた事件解決の手段は”電話”だけ。車の発車音、女性の怯える声、犯人の息遣い・・・。微かに聞こえる音だけを手がかりに、“見えない”事件を解決することはできるのか―。

感想

 本作は、映像としては緊急通報指令室の中しか描かれず、実際に起きている事件の映像は全く流れないため、飽きてしまうんじゃないかと思っていたけれど全くそんなことはなかった。
 声から聞こえてくる緊張感や物音から感じる緊迫した状況で、実際に映像を見る以上の怖さや緊張を感じる事ができ、終始ドキドキとしながら観ていた。
 特に後半の展開には呆然とさせられ、見終えた頃には放心状態となってしまった。

 本作が長編映画監督デビュー作となるグスタフ・モーラーが「音声というのは、誰一人として同じイメージを思い浮かべることがない、ということにヒントを得た。観客一人ひとりの脳内で、それぞれが異なる人物像を想像するのだ」と語っているようだけど、確かに、これほどに見る人によって観た映像が異なる映画は他にあまりないと思う。

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