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⑧介護と家事と学業の両立、そしてうつ状態に

介護には覚悟が必要だ。
介護する側はもちろん、介護される側にも。
私は20歳、母は55歳。
お互いになんの覚悟もなかった。
そんなこと考えたこともなかった。

母の介護は長くは続かなかった。自分一人で歩けるようになるまで、1年かからなかったと思う。しかし精神的なダメージは大きかった。

私は毎日泣いた。食事の準備をしていると、自然に涙が出るのだ。時には床にしゃがみこんで泣いた。父も兄も手伝ってさえくれない。そもそも手伝うってなんなのか。母が倒れて1番頑張らなきゃいけないのは、父ではないか?父が一人で大変だから、私が手伝うというのが正当なのではないか。こんなことなら一人の方がよほど楽だ。そんなことばかり考えていた。診察を受けていないので確かではないが、この頃、適応障害とかうつ状態とかだったと思う。急な環境の変化に心が置き去りになったのだ。

相談したり愚痴ったりしようにも、周りに親の介護をしている友達などいるはずもなく、誰にも共感されないのではないかという恐怖から、誰にも相談できずに独りで抱え込んだ。

母を殺して私も死のう。そう考えていた。日常生活でたった1つの楽しみは、唯一年相応の私でいられる大学だけだった。

サポートなしでも生きていけるので大丈夫です。もしサポートしていただけるなら、自分へのご褒美として、美味しいものを飲んだり食べたりします(人´3`*)~♪