見出し画像

ブームは去った。さあどうする!を、現場で考えてみた。

こんにちは。
現場マーケターtamaです。
カフェ兼食品製造業を経営しています。

さて、今日は自分が経営しているお店が話題の商品を扱うフランチャイズ店だったとして、開業したけれども1年後にブームが去り、ピンチが訪れた!さあ、どうする?ということを真剣に考察してみたいと思います。


オープンの時はもうピークを過ぎていた。に、気づく。

少し前に食パン専門店ブームやタピオカ屋さんブームなどが巻き起こり、全国あちこちにフランチャイズ店や個人店が開店しました。
そして次々に閉店しました。
もしあなたが、これからそういったお店を検討されているなら、まず手を出さない。というのが私の考えです。
では、既にお店を運営していて、ブームが去ってしまった場合。
「じゃあどうすりゃいいんだ!」を、私が本気で考えてみます。

閉店するか、続けるか。

閉店する理由には、2つあると思います。
①経営資源が残っているので、さっさと閉店して次の事業に向かう。
できればこの方向に進みたいですね。

②経営資源が残り少ない。生活費を捻出するのもままならない。
もう閉店して、融資返済のためにどこか職をさがそう。
もし私が②の状況に追い込まれていたらどうするだろう。
これを真剣に考えてみます。

失っていくものは捨て、残されたものに目を向ける。

何が資源として残っているかを洗い出します。
仮に食パン専門店だったとして、
今ある資源は・・・

  1. 店舗(借りるにもお金は必要なので立派な資源)

  2. 顔が思い浮かぶお客様(少数であっても)

  3. 厨房機器、什器

  4. スタッフ(居れば)

  5. パンを焼くスキル

  6. 健康なジブン これが一番大事!

どう生かす?

ざっと数えても、これまで頑張って獲得した資源がここにある。
これを一気に失うことは簡単だが、容易に取り戻せない。

ブームだった商品が好きで来店されていたお客様ではなく、自分の店を選んで来店してくれるお客様を獲得する。そう、ブランド化だ。

こんなの初めて!美味しそう。わくわくする。を見つける。

「自分が得意なこと」 × 「お客様がワクワクすること」
これを掛け合わせてみる。

ケース1 ハワイが好き →「ハワイのパンに特化」
ケース2 オフィス街に立地していてランチタイムの人流が多い
→「ランチパンに特化」
ケース3 ワインが好き →「ワインに合うパン、オードブルパンに特化」
ケース4 「甘くない菓子パンまつり」
ケース5 「仕事しながら片手で食べれるパワーパン」
ケース6 「サッカー観戦に連れていきたいパン特集」
ケース7 「ほっぺが落ちる柔らかパン」
数えきれないほどワクワクの種はある!
あなたのワクワクを書き加えてみましょう。

お客様の反応を隅々まで読み取る。

会話して次のヒントを得る。

次に、様々なケースを実際にトライしてみて、更に絞り込みます。
お客様の反応の中で、「ハワイのパンまつり」に興味関心が集中したとすると、なぜハワイが気になるのかヒアリング。または今ハワイで人気のパンは何か。を調べ、上位商品を商品化する。

ハワイパンに特化した店に生まれ変わる

絞り込みができたら、特化商品を明確に打ち出します。
もしケース1の「ハワイのパンに特化する」だとしたら

「あの店ちょっと変わってるよ。」
「いつもハワイ風のパンが一番前にある。」
「面白そうだから1個買ってみたら初めて出会う味だった。」

これはもう口コミせずにはいられない。
そういう尖がり方をします。

週何回も買いに来てくださるお客様を喜ばせる


パンの場合、リピート客の回転サイクルは短い。
このパンはお客様に受けているのか、いないのか、
2週間を目安に、反響を見る。

お客様像を明確にする。
この時点にくれば、ある程度お客様の共通点が見つかる。
そして、その必要(ニーズ)に1点集中して商品化する。

間違った!と、思った場合、すぐに振り出しに戻る。


特化した商品自体にニーズがない。
商品の味に問題がある。

ここで悩んで立ち止まってしまうのはNG。
どちらかの理由である場合が多いけれど、悩む時間を、味を作り出す技術(勉強)に充てて、次に特化する商品構成を企画する。

いかがでしょうか。
まだまだやれることはあるはずです。

残された資源をどう生かすか。
背水の陣を何度も経験して、「絶対負けない!」とジブンに小さくつぶやき、トライ&エラーを繰り返す。

終わりのない旅だけど、生きてる感じがしませんか?
もちろん、資源が底をつく前にいったん閉店。
そんなときもあります。

でもまたやり直せばいいじゃないですか。
私はいつもそう思います。

石橋をたたいても渡らない友人は呆れていますけれどね(笑)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?