見出し画像

夏休みの思い出 #エンジンがかかった瞬間

小学生の頃、母方の従姉たちは、毎年お互いの家に泊まりに行っては、海に山に遊園地にとみんなでよく遊びに行った。

その年は、我が家で夏休みの思い出作りをする予定で母が休みのタイミングで遊園地を計画していた。当時、小学生の私と従姉、幼稚園児の弟、中学生と高校生の従姉、子供5人と母の6人で、エアコンのついてない軽自動車で、たぶんパワーウインドウでもなかった車で、山のてっぺんにあった遊園地に向かったのだった。

天気は申し分のない、青空、お菓子やジュース、お弁当を持って出発!
外は暑いが、窓を、開けて車を走らせていると風が心地好く夏の草の匂いと一緒に鼻先をくすぐる。
ところが、いざ、車を走らせて遠くに観覧車 
が見え始めた時だった。

車が、急にプスプス…と嫌な音を立てて減速し始めたのだ。原因不明。
観覧車は目前だが、その坂の途中で車が完全に停止した…。

子供たちは全員、びっくりしたものの、母は、冷静に

「皆で後ろから車押して!」

中学生、高校生、小学生2人、4人で軽自動車を降り後ろから押して、坂を登り始めた!
こうなると、今まで最高の天気だと思っていた太陽が恨めしい。

暑さの中、どのくらい押したかわからない。数百メートルだったかも知れないし、数キロだったのかもしれない。
遊園地の駐車場まで辿りついた。

今の体力だったら、この予想外の出来事のあとに遊園地で遊ぶ体力なんて持ち合わせてないが、当時、辿りついた事と目の前の観覧車にアドレナリン爆発で、結局、アトラクションをめいっぱい楽しんだ。

この後、帰りの車で #エンジンがかかった瞬間 に子供たちが「やったー」とか「わお」とか安堵の顔を見せたのは言うまでもない。

もう、今では、それぞれが家族を持ち、当時のような行き来はなくなった。
海に行ったり、山でバーベキューをしたり、沢山の思い出はあるが、
観覧車からの景色より観覧車を見上げて車を押したときの景色の方の思い出が最強すぎる(笑)!

あのときの、エンジンがかからなかったどうしようという不安とかかった瞬間の歓声は、もう2度と聞くことはないけど親戚があつまると、たまにその時の話が肴になる。

昔のように車がエンストをしたりすることがなくなった今の時代、エンジンがかかることは当たり前の時代。

人も車もエンジンがかかる瞬間にスポットを充てるこのハッシュタグ。私に子供のころの夏の記憶を甦らせてくれました。

noteを始めて #エンジンがかかった瞬間  

それは、今、このハッシュタグを見つけた瞬間かも知れません。
ありがとうございました✨


この記事が参加している募集

#スキしてみて

527,899件

#夏の思い出

26,566件

まだまだ、分からないことばかりです! 優しく教えてもらえる方、何卒よろしくお願いします。読んで元気になれる記事を出せるといいなぁと思ってます!