見出し画像

元研究開発者の日々の情報:脳のXシステムとCシステム(2020年12月6日号)

(1)人間の脳の3分類

画像1

①爬虫類脳

爬虫類脳は脳の一層目で原始的な脳の部位であり、食欲、睡眠薬などの生きるための本能がプログラムされた脳の部位です。

②哺乳類脳

 哺乳類脳は、脳の二層目にある爬虫類脳の次に生まれた脳の部位で、快感、喜び、不安、恐怖などの情動を司る脳です。

③人間脳

人間脳は三層目にある人間だげが持つ脳の部位で、知能・記憶・言語を司り、理論的、合理的、未来的な思考を可能とする脳の部位です。人間脳があるおかけで、人間らしい生活が送れるのです。

(2)脳のXシステムとCシステム

画像2

二層目の哺乳類脳をXシステムといわれています。

Xシステムとは、快感、喜び、不安、恐怖などの感情を発信する脳のシステムです。このXシステムを動かしているのは、脳の大脳辺縁系という部位です。

画像3

三層目の人間脳をCシステムといいます。

Cシステムは、理性的、合理的、未来的な思考を行う脳のシステムです。このCシステムを動かしているのは、脳の前頭前野という部位です。

(3)XシステムとCシステムの関係

Xシステムで起こった快感、喜び、不安、恐怖などの感情を、Cシステムが理論的、合理的、未来的な思考を行いセーブするというのが、XシステムとCシステムの関係です。Xシステムが感情のアクセルだとすると、Cシステムは感情のブレーキです。

(4)社会人能力とCシステムの関係

職場内でパワハラ上司(先輩)がいるとします。

このような上司(先輩)は上位者の立場を利用し、感情のままに、自分より階級(?)が下位の人を責めます。

人を責めることで快感が得られます。

これは

①ドーパミンが分泌されて、スカッとした気分になれる(ストレスが発散される)

②自己の上位性を周囲に印象づけることにより、マウントをとることで優越感を感じことができます。

感情のままに、脳のXシステムのアクセルを踏み込んで、理性的・未来的思考を司る脳のCシステムのブレーキが効かない状態です。

周囲から人間性に疑問を持たれたり、信頼されなくなるという長期的なデメリットに考えが及ばす、感情にブレーキが利かない状況です。

 脳のCシステムの動きが弱い人たちということです。人間脳が動かず、哺乳類脳で生きていると言い換えることもできます。

引用:社会人のスマホ学習ブログより

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?