教師としてのちょっとした成長
「優しい」と言われることがコンプレックスだった。
教員3年目の時、学年で◯◯な先生といういくつかの項目でランキングをつけた時、「優しい先生」というのがあった。どのクラスでとダントツで自分の名前があがったとき、わたしは複雑な気持ちになった。
怒鳴ることをいいことだとは思っていないし、怒鳴れるようになりたいなんて思ったことはない。だけど、その頃のわたしに指導力があったかというとそうではなかった。クラスがにぎやかになりすぎることも日常茶飯事だった。
ある先生にその話をした時、その先生はこう言ってくれた。
「だって、一人一人の生徒の話をよく聞いているでしょ。その子に寄り添おうとしているでしょ。」
「全体」を主語にしたらまだまだ指導力が足りなかったけれど、大事にしたいと思っている「個」との関わりを認めてもらえた。この言葉に、わたしは救われた。それから、「個」を大切にすることで、「全体」がよくなっていったように思う。
そして、今回の離任にあたってもらったメッセージには「叱られたこともあったけど」とか「時に厳しく」とか、こんな枕詞が散見された。その中でも「わたしたちのために」なんてあったら、あ〜、わたし、「叱る」こともできるようになったんだなぁって、ちょっとうれしくなった。(ただただ、怒られた〜口うるさかった〜と思って書いている人もたくさんいるだろうけど笑)
わたしが指導する場面では、基本的には「諭す」ことの方が多い気がするけど。少しだけできるようになった「叱る」ことも効果的に使えるようになっていきたいなと思う。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?