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同じ4年間と違う4年間と次の4年間

使い方としてこれが適切なのかどうかはわからないのですが,プライベートなことはnoteの記事に書いていこうと決めました。ということで,プライベートな話です。

今からちょうど4年くらい前の2018年の2月に大阪に引越してきました。つまり,大阪に引越してきてから4年が経ったということになります。この4年間という時間が,自分にとってなんとなく思い入れを感じるのは,私は2014年から4年間名古屋大学の博士課程に在籍していたからです。つまり,名古屋で過ごした時間と同じ時間を大阪でも過ごしたということになります。

2014年に博士課程に入ったときの自分を振り返ってみると,そこから修了までの4年間はものすごい濃密な時間を過ごしたと思います。今戻りたいかと聞かれたら絶対に戻りたくないと思うくらいには充実もしていたけれども辛かった思い出も数え切れないくらいあります。それでも,その4年間は自分自身でも成長を実感できるくらいに成長したと思います。入ったときにできなかったこと,知らなかったことを山程身につけたと思っています。それでも研究者としてはまだまだ未熟であったことには変わりはないのですが。

そういう思いがあるからこそ,大阪に来てからの4年間は当たり前なのですが全く異なる4年間で,自分としても自分自身に対して納得できない時間だったと思います。大阪に来たときにはできなくて,あるいは知らなくて,今ならできることや知っていることというのは,いくつあるだろうかと。そういう自分自身へのもどかしさを感じる4年間でした。もちろん,「大学教員」としてはたくさんの経験を積んでいるし,そのことは「大学教員」としてのキャリアとしては何もネガティブになる必要はないことだとは思います。そう思わないとやっていけないということもありますけれども。

そうした4年間を過ごしてきて,先月末に大阪に来て最初に住んでいた場所から引越しをしました。理由の大部分は環境を変えたいと思う出来事があったことが大きいです。目の前にコンビニがあって,隣にスーパーができて,それ以外にも徒歩10分圏内にスーパーが4軒あり,飲食店も割とあって,駅徒歩10分以内,ドラッグストアもあり,商店街もあり,新大阪までも徒歩圏内,梅田までも10分以内と居住環境としてはとてもよかったです。古い住居の残っているエリアもありましたが,区画整理をしている場所で,新しく移り住む人と昔からこの土地で暮らしている人が混じっているようなところだったと思います。

今住んでいる場所は,以前の居住地と比べればスーパーも遠い,コンビニも遠い,駅も遠い,梅田や新大阪へのアクセスも劣る,職場からも少し離れる(電車だと急行がある分,時間はそこまで差はないですが自転車的な距離は1キロくらい離れています),唯一の利点は24時間営業の餃子の王将があることと伊丹空港まで近くなったくらいです。自転車で行くには最短距離のルートには心臓破りの坂を絶対に超えないといけません。服部緑地を通っていくので,自然の豊かさを感じながら走れるのは気に入っているんですけどね。きっとこれから,公園内の四季を感じながら走ることになると思うので,そこには期待しています。

自分の20代を振り返ると,大学を卒業してアメリカに行き,修士号をとって帰ってきてから中学校の教員をやり,そして名古屋に行って博士号をとり,というたくさんの経験をしました。それが今の自分の礎になっていると思っています。30代の前半(まだ前半ですけど)は就職して,結婚して,離婚して,それはそれでたくさんの経験があって,でも20代に比べると足踏みしてるような感覚があります。ただ,自分のことをもっともっと理解することができるようになっていると思います。自分が何に価値を置いていて,自分はどうなりたいと思っていて,それに対して今の自分をどう評価しているのか,ということを少し,本当に少しだけですけれどもわかるようになってきました。それがわかるからこそ,自分の精神的なブレみたいなものや,そのきっかけになりそうなことを察知して対応できる場面が増えてきたように思います。定期的に通っている大学の心理相談室で面談をしていることが大きく役に立っていて,そこで様々な話をすることで,自分のことをよく知ることができるようになってきたなと感じるようになりました。

そんなことを考えていたら,何ヶ月か前に読んだウッチーの本で,心の振れ幅を小さくするっていう話があったなぁということを思い出しました。

心の振れ幅が大きい人,上下動しがちな人というのは,感情を入れすぎる傾向がある。さらにいえば,「自分を追い込むために」みたいなことを言って,その感情を外に伝える,発信する,醸し出そうとする。
結果として,気合を入れすぎることで「今まで通り」のパフォーマンスが出せない,うまくいかなかったときに大きく落ち込む,なんて経験をすることになる。

ウチダメンタル 心の幹を太くする術

自分はだめだと思うのでもなく,自分はできると思うのでもなく,ただただ,淡々とやるべきことをこなしていくことが自分には必要なんだなということを今はなんとなく思っています。ここからの4年間は,そうやって,淡々と,振れ幅小さめでやっていって,そして振り返ったときに,「よくやったね」って思ってあげられたらいいなと思います。ガンバ大阪も,そんな感じで4年後くらいにはタイトル獲ってくれてたらいいな。

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