家に人が来た話

春が来たと思ったらまた寒くなったりして,服のチョイスも難しいですね。自転車でいつも通る公園は梅がきれいに咲いていて,止まって写真を撮ろうと想うのだけれど,なんだかわざわざ止まるのが気恥ずかしい感じがして,ゆっくりスピードを落とすだけで,楽しそうに梅林でピクニックみたいなことしている人たちを横目に通り過ぎるだけです。桜もそろそろ咲くのかなと思ってましたけど,寒さでそれも遠のいてしまったのかもしれません。

先日,来客を自宅でもてなすということをしました。自分の友人が家に来るということもほとんどまれというかもう何年もしてないんですよね。ましてや同僚の先生が来るというのは初めてのことでした。家に人を呼ぶのは嫌いじゃないというか昔から結構好きで,大学生のときから(実家でしたけど)友達を呼んで料理を振る舞うみたいなこともしていた記憶があります。料理をするのも好きだし,何を作ろうか考えるのも好きなのです。

美味しいものをたくさん食べている方々をお迎えするわけなので,何を作るかもいつも以上に考えましたし,「予備調査」と称して何度か作ってみて細かい工程や味付けなんかを試行錯誤したりもしました。そのプロセスも楽しかったです。

たくさんお酒を持ってきていただいて,とても楽しい宴でした。真面目な話はしないからと最寄り駅からの道すがらで話していたのにいざ始まったら真面目に研究の話なんかで盛り上がったりもして。私はどのタイミングで料理を出すかとか,飲み物次は何飲みますかなんてことにもずっと気を使ってたのであんまり話の内容を覚えてなかったりもしたんですけどね。でもそういうのも嫌いじゃないんですよね。外で飲んでるときに料理を取り分けることを考えたり飲み物の減り具合にはあまり気を使える方じゃないんですが,そういうことが苦手とか好きじゃないということではないんです。むしろ,人を喜ばせるために何かをするのは好きな方で,お料理で喜んでもらえるのは自分も嬉しい気持ちになります。自宅でホストという立場が明確になったらそこに集中できるので,その立場で楽しめるんですよね。「気使わなくていいから座って座って〜」とか言われずに,席を立ってキッチンで次の料理の準備とかしててもそれに専念させてもらえたのでそれもなんだか心地よかったです。

広いお家ではないので一度にたくさんの方をお招きすることは難しいのですが(そもそもこのご時世大人数の会食とかできないですし),少人数でこじんまりならお料理の準備もそこまで大変ではないですし,お酒が強くない私はお料理の準備とかもしながらだといい感じのペースで飲めていいなと思いました(いつも飲みに行って同じペースでついていくとたいてい潰れるか潰れなくてもベロンベロンになるので)。

その日強く印象に残ったのは,「ゼミは尖ったまんまいったらいいよ」って一人の先生に言われたことでした。それについていきたいと思うような学生が来たら,全力投球したらいいと思うというようなことを言われて,そのことであんまり悩むのはやめようと思いました(ブログに書いた「なんでゼミやるの?」の話とか参照)。普通,誰も来ないのならもっと学生に来てもらえるようなゼミにしようと考えるものだと思いますし,自分もそう考えたことはたくさんありました。でも,自分が一番特徴を発揮できるというか,自分が強みを持っていることを教えるほうがいいし,むしろそれをしないことのほうがもったいないんじゃないかという気持ちにさせてもらえました。そのことがきっかけで,自分が何を大事にしているのかとか,シラバスには書けない(書ききれない)ことをまとめた文章を自分のウェブサイトに書きました(あえてリンクは貼らないですけど)。この先生どういう人なんかなとググったりして私のウェブサイトを見つけた学生に読んでもらえたらなと思って(そういう学生がいるかどうかは知らないですけども)。

私の住んでいるところは駅から遠いのが難点なのですが,また誰かに来てもらえたらいいなと思えるような日になりました。今度はラザニア作ろうかな。

ローストビーフ,きのことベーコンのポテトサラダ
水菜と大根のサラダ
だし巻き卵
ホタテの香草パン粉焼き
ホタルイカとスナップエンドウのにんにく炒め
ロービー炒飯


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