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回想|自分とスポーツとの関わり③

大学に入学する前は、スポーツの世界に進もうと思っていましたが、大学でスポーツとの色んな関わりを通じて、また色んな方の話を聞いて、
結果的にはスポーツと全く関係ない、金融の世界へ進むことを決めました。

ただ、社会人になってからも結局はサッカーを続けていたり、スポーツ観戦をしたりして、何かしらスポーツと関わる機会は続いています。
加えて、現在はスポーツビジネスにも改めて興味を持ち始めています。

今回はそんな進路選択から現在に至るまで、自分とスポーツ(主にサッカー)との関わりを振り返ります。


進路選択

大学時代、プロになろうと必死に取り組んでいましたが、大学3年の夏ごろの怪我をきっかけに、プロになることを諦め、就活することを考え始めました。

その時は、サッカーやスポーツに関わる仕事をしたい、と考えており、
クラブのフロントや指導者、スポーツブランドのメーカー等への就職を安直に考えていました。

先生の教え

そんな自分の意識を変えたのは、大学の研究室の先生の言葉です。
「サッカー教に染まるな」

小さい頃からサッカーに関わっているような人の多くは、
「サッカーは素晴らしい」「サッカーが最も優れたスポーツ」といった、
宗教チックな考え方に染まり易いという。同様に、野球教やバスケ教も存在し、視野が狭くなる人が多い。
スポーツは種目ごとに上も下もなく、人が楽しむためのいわば娯楽であり、人間社会の極一部に過ぎない。

「広い世界・社会を知ることで、逆説的にスポーツやサッカーの理解がより深まるから、まずは視野を広げ他を知るべし。」

はじめは反発する気持ちもあったのですが、冷静に考えれば考えるほど、
確かにその通りだなと思うようになり、社会に出たらより広い世界に関われる仕事をしよう、と考えるようになりました。

先輩の教え

とはいえ、就活をする過程で、プロサッカークラブの現場で働く人の話も当然聞いてみました。

薄々感じていたのですが、やはりかなりハードな仕事だそうでした。
働き方の面もそうですが、待遇的にもしんどいそうで、既にサッカークラブから別の業界へ転職された方の話では、
「強烈なクラブへの愛が無いととてもじゃないが続けられない」とのこと。
やりがい搾取の文化が根付いているようでした。

一方、最高の興奮と情熱をもって働ける職場、というお話も多く聞けたので、当然ながら魅力的な面も多いのだと思っています。
ただ、働くことの物差しがまだないファーストキャリアの選択としては、
リスキーだなと判断しました。

就活

広く関わりが持てる仕事ってどんなのがあるか。
考えた結果、金融、人材、広告などの業界を見ていましたが、
自分の性格的に、金融、中でも銀行業界が合っていると感じたのと、実際に就活でも良い評価をもらえたこともあり、銀行に就職することにしました。

余談ですが、サッカー経験者で銀行に就職する人は守備的なポジション経験者が多く、証券会社に就職する人は攻撃的なポジション経験者が多いと、その当時の人事担当者が言っていたのですが、結構当たっている気がします。
(自分はセンターバックだったのでドンピシャ)

社会人時代

銀行員になり、もうガチサッカーはいいかなとおもっていたのですが、会社にサッカー部があり、先輩や同期に誘われ、そのサッカー部に所属することになりました。
会社のサッカー部とはいえ、社会人サッカーリーグでいいところに位置してるくらい、結構ガチの集まりで、基本的に土曜はトレーニング、日曜も試合が入ることが多く、土日が潰れる週もしばしば。
所属はしていたものの、周りのテンションについていけず、休む日も多かったです。

ただ、そこで一番良かったのは「人のつながり」で、同期はもちろん、先輩たちとも幅広く接することができ、会社の中でも顔が広くなれたことは、仕事の面で大きかったです。

目的

いままで、サッカーをすること、上を目指すことが目的だったため、あまり意識していなかったのですが、社会人になり、「なんのためにサッカーをするのか」が自分の中で曖昧になってしまいました。

  • レベル関係なく上達したいから

  • 健康のための運動をしたいから

  • 自分がいないと人数不足でチームに迷惑かけるから

  • 単純に楽しいから

  • 気の合う仲間と一緒にいたいから

  • 仕事にも活きるから

どれも本心であり、本心じゃないような、なんとも中途半端な状態で部に所属し、サッカーをしていました。
当然、中途半端なトレーニングしかできず、パフォーマンスも冴えず、試合には出れないことが多かったです。

また、サッカー部に所属することの"メリット"を考えてしまうようになり、そんな打算的な自分にちょっと嫌気を感じたりもしました。

自分の周りにも、おそらく同じように感じている人は一定数いて、そういう人は徐々に足が遠のいていきました。

主務

会社のサッカー部では、割と真面目な性格もあってか、主務を任されるようになりました。
主務はグランド確保、試合調整、部内連絡等、庶務的な仕事をします。

「社会人になってまで自分は何をしているんだろう…?」
と思うことも多かったです。(勉強になることも多かったですが)

サッカーに限らず、スポーツをする組織においては、このように裏方の仕事が少なからず発生し、それを対応する人員が必要。ただスポーツしたい人だけの集まりではスポーツは成り立たない。

プロの組織であれば、裏方の仕事に対して報酬を払えるが、アマチュアの世界ではそれは難しい。ボランティア的に、自分の時間と労力を犠牲にして対応してくれる人が必要になる。

支えてくれる存在の重要さや、その人に対する感謝の気持ちを持つことの大切さをひしひしと感じます。

現在

もうすぐ2歳になる娘ができてからは、土日に家を空けることが申し訳なく、部活に参加する頻度は激減しました。

それでも、ある程度落ち着いてきた1歳前後頃からは、平日の夜や土日にたまにボールを蹴りに行きます。
部の活動以外にも、友人誘ってもらった集まりや、個人参加のフットサルなど、その時その時で団体は違いますが、少なくとも月に1回程度はプレーしていると思います。

最近考えるのは、なんだかんだプレーするのは楽しいということ。
まだある程度自分が思うようなプレーができているからだと思いますが、
たぶんこれからもしばらくは定期的にボールを蹴ることは続けると思います。

これはたぶん、「趣味」なんだと思います。
今まではなんというか、義務のように感じていた部分もあったと思うのですが、今は純粋に、定期的に時間を作り少ってボールを蹴りに行きます。

そして多分、同じように「趣味」でボールを蹴っている人は、世の中に一定数います。
平日の夜に、少しお金を払って、知らないおじさん同士で20人以上集まってサッカーしてるのですから、好きな人が多いんだと思います。
(客観的に見て、キモイと思われるのは自覚しています)

失ってから気づく恋人の大切さみたいな。
一定の距離感を保っているからこそ長続きしている夫婦みたいな。
無くても死なないけど無いとつまらない何かみたいな。

そういう魅力がスポーツにはあるのかなと、個人的には感じます。

自分は将来そんなスポーツやサッカーとどう関わっていきたいのか、ゆっくり考えていきたいと思います。



以上、全くまとまりのない記述でしたが、回想終わり。


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