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【612/1096】歩く②

雨でない日は歩いている
日中すきに歩く時間をとれないので
散歩は気分転換によい
全身をつかって
足の裏を意識して
自分のペースで歩く

先日は子どもたちの登校にはちあい
楽しげにゆくみなとすれ違いながら
きみの悲しみを思った
きみはどんな気持ちで
毎日登校していたのだろうか

きみの絶望
きみの生きていくための糧
きみの希望
それらを知らず生きていた自分
自分の勘を注いできた
きみとの歩み
突然断たれたその道で
いつまでも呆然としていた

元気でいられる時間は短く
いろんな刺激で悲しみにとらわれる
子どもたちの群れから
さまざまな思い出が浮かび
涙が出てくる
喪失はなくならない
それでも歩は進み家路につく
ここがわたしの家
ここからはじまる
いつまでもきみの母親でいよう
いつまでもいつまでも

今日もありがとう
残された者の日々