マネージャーの仕事の学び方

芸能マネージャーとして約10年程、その前はレコード会社でも働いていました。それ以外にも、イベント会社にもいました。エンターテインメント業界のリアルをお届け致します。

マネージャーの仕事をどうやって学んできたかについて書きたいと思います。

この業界では、仕事は教わるというよりは見て学ぶものです。私も仕事は先輩を見て学びました。仕事で分からない事があれば、自分から質問をして教わりに行きました。

仕事を一から教えて貰えると思って、この業界に入って来た人は、この業界の仕組みが理解出来ずに辞めていきます。仕事が来るのを待ってるだけの人は退屈でしょうし、やりがいを見つける事も出来ないでしょう。

マネージャーのマインドとは?

それでは、私は今まで何を教わって来たのでしょうか。上司から教えて貰った事は、マネージャーとしてのマインドです。

マネージャーの仕事は、常に判断の連続になります。
その選択をする事がタレントにとってプラスなのか、それとも、マイナスなのかを常に天秤に掛けながら判断をしていきます。
その判断をする際に、何を優先して判断するか、マネージャーとして何を考えるべきか、その考え方を学びました。

その中でも、私が今も特に重要にしていることが、下記の3つになります。この3つは、私が上司に教わった言葉の中で、特に響いた言葉で、私のマネージャーマインドの芯にもなっています。

・タレントの1番の理解者であること
これは常にマネージャーはタレントの味方で居ないといけないという事です。当たり前の話しのようにも感じますが、マネージャーとタレントも人間です。色々な衝突や摩擦は生まれます。その中でも、マネージャーはタレントのパートナーです。最後まで信用し続ける事の大切さが込められています。

・タレントは叱って欲しがっている
これは売れているタレントに必要な話しです。売れているタレントには、誰も叱る人や指摘をする人は居なくなります。みんな、何をしても褒めるようになります。そうなるとタレントは勘違いを始めるのです。この状態で叱る事が出来るのはマネージャーだけです。ここで軌道修正をしてあげる事がタレントの成長になります。将来成長していけるタレントは、このマネージャーの言葉を感謝出来ます。

・マネージャーはタレントを選べない、タレントもマネージャーを選べない
会社に所属している以上、お互い自動的にビジネスパートナーになっていきます。どちらも選べる訳でも、選ばれる訳でもありません。そこを文句を言っていてはダメなのです。仕事である以上、そこは割り切って仕事をする必要があります。

仕事は教わる訳ではありませんが、マネージャーに関してのマインドは学ばせて頂いて今に至ります。今でも、その時に教えを乞う事が出来た方には感謝でいっぱいです。
マネージャーを目指すのであれば、技術ばかりに目を向けるのではなく、自分自身の精神・マインドも成長させることを忘れないようにして下さい。

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