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タレントの傾聴力と成長力

今回はタレントのマネージメントをしていて、伸びるタレントと伸びないタレントの特徴を説明します。

タレントの成長

タレントは事務所に所属をした瞬間から、形だけは「芸能人」という事になります。ただ、芸能人になったからと言って、何かが出来る訳ではありません。また、事務所に所属をしたから仕事が来る訳でもありません。
事務所に所属をして、成長をしながら仕事で結果を出して、次の仕事に繋げていくのです。そうやって仕事をしていく中で、必ず成長をしていかないといけません。それが出来なければ、ずっと今のレベルの仕事をし続けるか、もしくは仕事を断られる事になるからです。

では、どうやって成長をしていくかというと、その成長をサポートするのがマネージャーの仕事になります。マネージャーの話を聞いて、改善をしたり学んだりしながら、努力と失敗を繰り返して成長をしていくのです。勿論、マネージャーの言うことが全て正解ではありませんし、タレント自身も思考と試行を繰り返して成長する必要があります。

タレントの傾聴力

私がマネージメントをしていて、成長をしないタレントの典型例が「傾聴力」が足りないタレントです。人の意見を聞くことが出来なかったり、アドバイスなどを受け入れる事ができないタレントは結構います。そういったタレントは、自分自身の考え方が正しいと思っていたり、相談相手も親族や友達など、芸能界のことを知らない人に相談をしていたりします。

こういったタレントには、幾ら話をしても意味がありません。正確には、結果が殆ど出ません。こういったタレントを見る度に、タレントマネージメントが難しい仕事だなと感じます。
マネージャーは経験を重ねれば、答え、もしくは、答えに近い正解を出すことが出来ます。全てマネージャーの考えが正しいとは思いませんが、経験を重ねていると、ある程度の答えを出すことが出来ます。
ただ、タレントがその意見を受け入れなければ、ずっと失敗の繰り返しを、1番近くで見続ける事になります。それはそれで、マネージャーとして歯痒いものです。

マネージャーの必要性


何故、タレントにとってマネージャーが必要なのかを考えて欲しいと思います。
マネージャーの仕事が、スケジュール管理や打ち合わせだと思っている方は、マネージャー業の表面しか見えていません。
マネージャーの本当の仕事は、タレントの育成にあると思っています。それは、タレントを成長させることで仕事のレベルや内容を上げていくためです。これが出来なければ、事務所やマネージャーが仕事を取ってきても結果は出ません。

事務所に所属をしてマネージャーが付いても、マネージャーの意見を聞かないのであれば、事務所に所属するメリットは殆どないと思います。マネージャーの意見が全て正しいとは思いませんが、耳を傾けて話を聞く事が出来れば、成長することは出来ます。
ただ、意外にそれが出来ないタレントが多いのも事実です。だから、殆どのタレントは売れないのです。
傾聴力を養うことで、タレントとしての成功の角度は確実に上がります。




マネージャーに幾ら実力があっても、タレントに傾聴力がなければ結果を出すのは難しいなといつも思います。




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