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動き出し

ようやく週明けからマスク解禁がアナウンスされ、コロナ前の日常が戻ってくるだろう。今週、ライブに行ってみると完全に声出し解禁、もうコロナ前のライブと同様の光景であった。今年の終わりには「コロナってなんだったんだろうね」と振り返ることになるだろう。

一方で、この数年で路線変更を余儀なくされた人も多かったはずだ。各自変更した路線で人生は進む。もう後戻りはできない。そして、ここから、その答え合わせが始まる。

大阪に行く機会に恵まれ、旧友と酒を酌み交わし、数年間の空白を埋めてみる。みんなそれぞれ、人生は進んでいる。いや、話を聞いてみると、どうやら「止まっている」人も多いようだ。「止まっている人生」とは、はて、何なのか。子が生まれ、自分の人生ではなくなった、と言う人もいるようだ。それはそうだろう。自分を取り巻く関係者が変われば、人生も様変わりする。でも「人生が止まっている」感覚って、なんなのだろう。

Winnyの映画を見た。当時のITメディアのニュースも改めて読むと味わい深い。

見事、IT後進国となったのだった。

東出って色々あった俳優だけど、この映画に関しては名演技だった。金子さんのお姉さんが泣いたというのも頷ける。確かに、天才プログラマーの姿がスクリーンにあった。

金子さんの人生は、きっと裁判中「止まって」いたのだろう。無罪を勝ち取るまで7年。変化の早いIT業界での7年は、もう取り返しがつかない。天才を封じ込めていた罪は重い。

自分の人生は止まることなく動き続けている。望む、望まないに関わらず、めまぐるしく状況は変わり、挑戦し甲斐のあるテーマが毎年現れる。10年以上前、社会人として神戸に降り立ってから、ずっとその景色が続いている。

人生止まらずに切り拓き続け、とんでもない景色を作り出す人間がいる。一方で、出過ぎた杭として潰される人生もある。そんな両極端な景色を見て、前者であっても後者であっても、自分の周りは突き進む人ばかりにしたいなと思ったのであった。そして、できれば、とんでもない景色を作ることに、微力ながら加担する人生にしたい。

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