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街に住み地域で暮らす

『あなたの生活圏はどこですか?』

こんな質問をされたら、みなさんはどのように答えるでしょうか。
僕は生まれも育ちもそして生業までも「森町」になったものですから、それは胸を張って「北海道森町です」といいたいところですが、きっとそうは答えません。

おもしろいもので、イベント等で「どこからこられたのですか?」と聞かれると、脊髄反応で「函館の方です」と答える自分がいます。
道南圏に暮らされている方は、同じような経験をされた方多いのではないでしょうか。

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僕の持論ですが、森町に住んでいる若い世代は「都会的な刺激を求める傾向が強い」のではないかなと考えています。自身の若いころも含めて。
しかし、ある特定の年齢、いや、年齢のようなはっきりとした数値では無く、もっとグラデーションのようなものかもしれませんが、自分の住んでいる街がとても住み良いと感じ始めました。

慣れや諦め?

いいえ、そういうものでは無く、匂いというか、場の空気が心地よくなるのです。これは、都会の「それ」が持っているものと異なり、もっと本質的な、DNAレベルのなにかなのかもしれません。移住したり、地元にある年齢で戻ってこられる方々も同じ気持ちかもしれませんね。

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話はそれましたが

脊髄反応で「函館の方です」と答える自分がいます。

これです。
若い頃ならまだしも、いまだにこう答えてしまう自分がいます。街がとっても良いと言っているのに。

これは実際のところ「『森町』と言ってもすぐにイメージしてもらえないだろうな」という気持ちが大きくありますが、もう一つ、なんとなく「函館圏域で暮らしている」という気持ちも大きく影響しているのかもしれません。

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函館市に暮らす人はあまり意識することはないかもしれませんが、函館近郊に住んでいる僕たちにとって、函館は「街」の象徴であり、身近な「都会」でした。

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また、小さい頃から、土日の散歩やちょっとした観光に行くのは「大沼」

ドライブで「鹿部」から南茅部・恵山・椴法華を回って、戸井経由で函館に。
今日はちょっと「八雲」で買い物してみようか。
「江差」まで行って海はいろうぜ。
桜を見に「松前」行こう。

たぶん走り続けると数百キロの距離感なのかもしれませんが、僕にとっては街を超えているという意識がありません。

そう、僕にとっての「森町で暮らす」はこういうことです。

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この地域の面白いところは、みんなどこの街のことも好きなのに、みんながライバルというところ(そう感じてるのは僕だけですか?)です。
もちろん街の生活として切磋琢磨することは全く悪いことではありませんが、もうすこしみんなでいろんなことをやっていけたらなあと考えています。

また、強く思うのはやはり「函館」が元気でなければならないということ。
函館が、活気があって、人が生き生きとしていなければ、まわりも元気でない気がします。

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デジタルシフトがより進み、いつでもどこでも繋がれ、働ける状況になるからこそ、その土地で遊ぶ価値を大切に、そしてもっと新しい価値も見つけていきたい。

街に住み地域で暮らす。
時代が動き、きっとこの数年であたらしい価値観が生まれていくのか、表面化していくのか。そんな時代に僕たちは立ち会うことができ、とてもラッキーです。

あたらしい「町」の形はどんな感じになっていくのでしょうね。楽しみです。

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