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町にある高校の事を考えてみる

人に言う事で退路をたつ性格な僕は、先日、TwitterやFacebookに「決意表明」的な投稿をしました。
それが、予想以上に「がんばれ!」的なコメントをいただきまして、これはちゃんとまとめておかなければと、更に退路をたつべく筆をとっています。

僕の最終学歴は北海道森高等学校です。
高校の偏差値というのはあまりあてにならないよと言う話を聞いたことがありますが、我が母校、自慢じゃないですが胸をはって「札幌や函館の高校には負けん!!」と言えるようなものではありません。

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学生時代から、人付き合いが得意じゃなかった...いや、自分の世界から出たくなかった、と言う方が正解かもしれません。そんな僕でも、人並みには楽しかったなと思える学生生活は送れました。いや、ほんと、いい学校だったと思います。

現在の職場に就職してからも、お世話になった先生がいたこともあり、わからない事を聞きに行ってみたり、連絡をとってみたりしていましたが、先生が転勤してからは、学校にいくことは全くありませんでした。

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それが数年前、高校からオファーがありました。
「職業人講和として、一回山形くん話ししてみてくれない?」
たまたま僕の活動を目にしてくださった教員が、公務員としてというのもあるし地域での活動もあるし、なんかいい感じだね!と。

もちろん僕にとっては一種の凱旋。食い気味に気合いを入れてよっしゃよっしゃと行き込んでいきました。結果惨敗。
「高校生というか学生に向けて話をするのはこんなにもきついものなのか、当時の先生たちみんなごめん」と懺悔し、落ち込んでいましたが、その後、たまたま聞いた話。

「この前森高にOBの人がきて、すごい森町からでもあんな人いるんだ!!ってうちの子が生き生きして話ししてた」という話を聞いて、もう、ノドの奥からもう一人の僕が「それオレオレ」と言いたかったのをグッとこらえ、ちいさくガッツポーズしたのは良い経験。

それまでは「地域」とか「街」という話を漠然としつつ、「これからの若者へ」みたいな話を自分でもしていましたが、この辺の経験を機に、一気にやりたいことの解像度が上がった気がします。

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さて、僕の学生時代、もう20年以上前の話になってしまいましたが、学年は1クラス+5クラスありました。家政科と普通科。
そんな母校もいまや1-2クラスという状態。確かに、前は登下校の時間、すごい数の学生が街の中を歩いていましたが、気がついたら誰も歩いていない。「この気がついたら誰も歩いていない」というのが自分自身でも関心のなさが顕著に現れていたなと、この文書を書きながらも感じます。

まあしかし、こればかりは、「時代の流れ」といいますか、全国の地方の定め「少子高齢化」によるものでもありますし、さらには、その少子化も伴い、どこの学校も入学してもらうのにみんな必死。学校も競争時代です。さらには、そもそも「優秀な子はみんな函館や札幌に」行ってしまいがち。

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そんな中、僕たちは「学生が少なくなり、街を歩かなくなった」と嘆きますが、そもそも、学生が少なくなっていた時になにか地域でアプローチしてきたのでしょうか。もちろん僕も含めてですが、大きな動きがあった話は聞いたことがありません。(総合学科化は別として)もう、森町の高校には競争力はなくなってきてしまったのでしょうか。

でも、今、逆に、この状態であることはチャンスなのではないかなと感じています。
人が少ないからこそできるカリキュラムや、特色のある授業。例えば、森町は一次産業の町ですが、だからといって、一次産業「だけ」に集中する必要は無いわけですし、一次産業「プラスα」がいいですよね。
そして、その「α」の部分を組み立てることができるきっかけ作りが今の僕たちにはできるかも知れない。

数年前より、少しづつ森高校と一緒に事業なんかをやれるようにはなってきましたが、そういう単発事業ではなく、もっと「がっちり」と一緒にカリキュラムを構成してみたい。
森町にいるからこそ学べる、また、これまでの森町では学べなかった事を学べる、学べると言うよりは視野を広げられる、そんな環境作りをしてみたい。

こう言うアイデアとかを実現に向けて組み立てる為には一体どこに話をしに行けば良いのか(笑)
それを知りたいがために、決意表明をした次第だったわけです。
考えるだけ、思っているだけでは進みませんので、少しづつ行動に移していきたいなと考えています。町内でいろいろなツテがある方、ぜひご一報ください。

問い合わせ

追記:

なお、Facebookで決意を書いていたら色々な方に、いろいろな情報を教えていただきました。そのリンクを貼っておきますね。

こちら太田直樹さんの示唆。わかりみが深い。

こちらは庄司さんから伺った事例。僕の考えってすでに後発だからいろんな事例あって助かる。

こちらは吉本さんから伺った奥尻高校の話

細かくはまだまだ掘り下げていませんが、そうだよ、身近にあったよですよね。


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