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子から学ぶ:かまってちゃん

「痛い~ぱ~ぱ~…」

手加減なしの二歳の次女から叩かれ、髪を引っ張られ
泣かされた五歳の長女

毎日保育園から擦り傷作って帰ってくる
それに比べたら痛み自体は何でもないはずだよなーとは思った

要は辛さに、痛さに、悔しさに寄り添って欲しいんだと思う
妹に手を上げるわけにはいかない、行き場のないネガティブな
その気持ちを受け止めて欲しいんだと思う

暴力に暴力で返さなかったこの子なりの正しい行動を
僕は精一杯ねぎらってあげた

長女の涙はとりあえず止んだ


人は誰でも気持ちを誰かと共有したいもの
嬉しさも、悲しさも、怒りも
やっぱり誰かにわかってほしいもの

子どものうちは親がその役割を担ってあげられる
でも大人になればそんな心を共有できる相手なんて
いないのが普通。みんな「自分をわかってくれる人」に
飢えている

だから
「わたしを見て」「いいねを押して!」
とSNSが活気づく

でももし「わかってくれる人」が身近にいたとしたならば
それは間違いなくかけがえのない存在

辛さの乗り越え方ももちろん大切だけど
自分と気持ちを共有できる存在を大切にできる
そんな心を育ててほしいなと思ったある冬の日でした


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