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山梨移住して転職したら『強くてニューゲーム』になった話

私は30歳で山梨に移住+転職して、移住後の2社目で未経験からWEBディレクターに転身して働いています。
未経験から転身したにも関わらず、私は現在「強くてニューゲーム」のような感覚を持ちながら日々働いています。


強くてニューゲームとは?

主にRPGのシステムの一つであり、ゲームをクリアしたあとにクリア時点のステータスや所持アイテム等を引き継いで最初からプレイできるシステムのことである。
このシステムに統一的な公式名称はなく、「強くてニューゲーム」は通称である。海外版では「NewGame+」と表記される。

Wikipedia

なぜそう思うのか?

その理由と事例をお伝えしながら、地方移住という”生き方”を考えてみたいと思います。

強くてニューゲームの定義

この記事で言う、仕事で感じる「強くてニューゲームってどんな状態よ?」を整理させてください。

ここでいう「強くて」とは、
積極的かつ主体的に仕事でチャレンジをしたり、リーダーやマネジメント経験といったスキル・経験がある。また、頼りたいときに頼れる人脈(友人や同僚・かつての取引先など)を持っている状態とします。

そして「ニューゲーム」とは、
リモート勤務ではなく異動・転職で新しい環境で仕事をスタートする状態。

さらに「誰と比べて?」は、
同エリアの同世代とします。

要するに知識や経験はそのままで、強い味方も持っている。その状態で移住先という新しい舞台で仕事を始める。同世代よりも余裕を持って仕事ができることです。

ちなみに、土地が変わると商習慣が意外と違います。個人的には”土地が変わること”の影響は大きいので、同エリア内の転職とはまた違ったむずかしさと面白さがあると思っています。

筆者のステータスを確認

私はこれらの経験・スキル・人脈を持った30歳時に、山梨という新天地で仕事を始めました。


経験職種:法人営業・総務・人事採用・企画部・新規事業開発
スキル・経験
- 売上10億→20億までの成長過程の基幹メンバー
- 幅広い職種経験により他部署理解に長けている
- 営業・採用で相当数の面談・商談経験がある
- 新卒100名採用を2年連続達成した経験
- 会社の理念や行動指針策定に携わった
- 社員研修を企画運営した経験
- 新規事業で0から年間6,000万を作った経験
- 部下3名のマネジメント経験
人脈:通信・HR領域・イベント・派遣業界など


このような経験・スキルがあることで「強くてニューゲーム」と感じるような余裕を持って仕事ができています。

※詳しい経歴は自己紹介記事に書いています。興味があればご覧ください※


前段が長くなってしまいましたがこれより本編です。

結論:やったことあるを多く持つ

強くてニューゲームになる要件。
端的に言えばやったことある仕事を多く持つことです。
(リーダーやマネジメント経験はチート級要件のイメージ)

地方では若いうちから裁量権を持って働けるベンチャー企業はめずらしく、反対に年功序列型の企業が多いです。社員の平均年齢が高く、それ故ポストも詰まっており、若くしてチャレンジングな仕事の機会は少なくなります。
また、創業一家が全権を握っているワンマン気味な会社だと、ますます裁量権を持つことから遠ざかります。

注)私が見えている範囲での話です。地方と一口に言ってもエリアによって差はありますし、業種・業態によっても大きく変わります。

こういった労働市場なので若くてデキる人が育ちにくいため、若手への期待値はやや低め。育成前提で採用する企業がほとんどです。
だからこそ「裁量持っていろんな仕事してました」という状態で参入したら、すごく有利なポジションを取れると思いませんか?


私は自社内でも商談先でも「規模も難易度も経験したことがない」と思う仕事にまだ出会っていません。大抵のことは経験を活かせる範囲で収まっています。

一度やったことがあれば、二度目三度目はもっと上手く対応できる。他にライバルが少なければ心理的にも余裕がある状態で臨むことができる。

「知っている」ではなく、
「やったことがある」

ゲーム開始時から高いステータスで、攻略済みのダンジョンに挑むとなれば余裕を持てるわけです。
いい意味で肩の力が抜けていて、自信を持って価値提供できている感触があります。
強くてニューゲーム、やってみませんか?

地方は並スキルが高スキルになる

強くてニューゲームをやろうにも、どれだけの経験値を持っていればいいのか?

ご自身の経験を、自分で評価するのはむずかしいですよね。でも実際は、価値を決めるのは自分ではなく相手や市場。絶対評価ではなく相対評価に近いでしょう。
そのため、ライバルひしめく首都圏の労働市場では並の評価だったとしても、ライバルが少ない地方市場では高評価される可能性がある。

ライバル不在の地方の労働市場では、持っているスキルが割増で評価される。実際に働きながら、そう感じます。

移住者という超優良人材

移住者という個性が、とてもウケがいいという事実も「強くてニューゲーム」に拍車をかけています。※移住者=元々その土地に縁もゆかりも無い人間

どういうことか?
例えば、あなたは学生時代にスポーツに打ち込んでいたとします。会社で同期になった人が、同じスポーツをしていたとしたら親近感が湧くと思います。さらに、全国大会出場の実績を持っていたら一目置きませんか?ガッツがありそうと想像するかもしれません。

「移住してきた」と自己紹介するたびに、それだけでいい人認定されることが多いです。特に、地元を愛している人には歓迎されます。
- 移住してきた=愛する地元に来てくれた人
- 東京で◯◯やっていた=何となく優秀そう
おそらくこんな風に思ってもらえているのだと思います。

実際に商談の場でも、移住者という個性を存分に活用できています。具体的な事例は後述しますが、ゲームに例えれば移住者=勇者みたいな感覚かもしれません。

ちょっと余談

移住者は基本歓迎されるのですが、地元への出戻りは多少扱いが違うようです。

出戻ってきた=挫折?病気?介護?など、なぜかネガティブな先入観を持たれているケースが散見されます(私が見えている範囲ですが)

まぁ移住も出戻りも、理由によって歓迎度合いは変わると思います。それでも「移住してきた」という事実は、一目置かれるのに十分な個性です。

強くてニューゲームを感じるとき

ここでは実際に私が、過去の経験・スキルを活かすことで「強くてニューゲーム」を感じた事例を一部紹介します。
「そのぐらい自分でもできる」と感じた方は、おそらく地方で無双できる能力をお持ちです。

経営層との商談

移住後の営業時代もWEBディレクターでも、経営層と商談する機会が多くあります。相手が経営層だと、売上・利益につながるか?よりシビアに議論されます。

そんなときに、前職のベンチャーが経営数値がオープンだったこと、新規事業で売上6,000万を作った経験が活きます。
穴だらけではありましたがP/Lを作り、十数名の人件費や販管費を管理。メンバーマネジメントしながら採用も行っていました。

売上・利益・コスト削減・採用・仕組み化など経営課題が話題になっても、私も僅かながら思考して行動したことがある事実が自信を与えてくれています。

人材採用の話題

若手が採用できないという悩み相談では、特に私の強みを発揮することができています。

前職で採用業務を経験したことにより、母集団形成〜入社までのフォロー、さらには研修まで多くの思考と実践を積み重ねてきました。そのため実務レベルまで踏み込んで話を聞いても理解できるため、それなりに的を得た助言や提案ができます。

現在はWEBディレクターとして採用サイトの相談も受けているため、実務にバリバリ活かすことができています。
そのうち採用業務の代行をやってみたいと思っているぐらい、採用業務は好きですし価値提供できる自信を持てています。

マネジメントの話題

社員の定着や能力開発・チームビルディングなど、マネジメントについての悩みはどこの企業でも大小持っています。
こういった話題は特に、自分に経験がないと相手に共感することすらむずかしいです。

派遣営業時代に50名超を担当、自分のチームを持ったときは部下を3名持ちました。現職では10名弱の会社でチームビルディングに取り組んでいます。

私が関わってきた人数だけで言えば、山梨の中堅企業ぐらいの人数規模になります。マネジメントに正解はありませんが、人と向き合ってきた経験を持っているという事実が自信になっています。

まとめ:地方移住という生き方

私が経験している「移住したら強くてニューゲームみたいになった」事例や、その理由を考察してきました。
地方というフィールドに身を置いてみるのも「案外悪くないよ」ということが伝わっていれば幸いです。

若くて活きのいい人材が求められる地方。
自己実現を考えたとき、首都圏で働くことが絶対条件でないなら、一度地方に目を向けてみると発見があるかもしれません。

比べれば地方は給与水準が低いです。仕事の選択肢も、首都圏のほうが圧倒的に多いのが事実。


あとは、自分自身がどうありたいか?
私は今の自分に結構満足しています。
地方移住によって、今後のキャリアが良くなる期待感も感じています。

あなたも「移住して強くてニューゲーム」やってみませんか?


最後まで読んでいただきありがとうございました。
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