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プリンス・コード01 ~Talk Live in大阪レト~

「場がある」というのは、とてもありがたいことです。集まる側にとっては、特に。

だけど「場をつくる/維持する」というのは簡単なことではなくて。想像できないくらい、いろんなことがあるはずです。それでも志をもってやり続ける人たちって、やっぱりすごいし、僕にとってリスペクトの対象です。

大阪・心斎橋にある「レトロバー・レト」をご存じでしょうか?

プリンスをこよなく愛するファム(プリンスは支持者のことをファンではなくファムと呼んだ)、EIYOさんが創造するセンスあふれる音楽BARです。

「大阪・プリンスの聖地」とも呼ばれるレトさんには、プリンス好き、音楽好きはもちろん、海外からもたくさんのお客さんがやってきます。その様子をsnsで拝見しては、「いつか行ってみたい!」と願っていました。

2024年の5月17日。

念願かなっての初レト。

しかもレトのEIYOさん、そして22年来のプリンス仲間であるTouchyさんと、『プリンス・トークライヴ』を開催することになったのです。

うれしー!
ありがたいー!!
しあわせだぁー!!!

しかし一方で、「大阪でトークライヴは難しい」と、いろんな方面から聞いていました。

聖地レトでも、過去何度もプリンスパーティーは開催されているものの、トークライヴは初の試み。どうなるか全くわからない状況です。

だけど僕は、心配してなかった、というか、気にしていませんでした。

なぜなら「温度の高い人が集まってくれればそれでいい」と思っていたし、そもそもの話、EIYOさん、Touchyさんに再会できるだけで、たのしいに決まってますから(笑)

「型を壊さないとしたら、お金に何の意味があるというのだろう?」

かつてプリンスはGoldでこのように歌いましたが、「新しい何か」ってプリンスらしいんです。

というわけで、レト初のプリンストークライヴ。

いざ蓋を開けてみると、なんと満員御礼!!!東京、岐阜、名古屋からもファムが駆けつけてくださいました。

なんと、このタイミングで、プリンスのドキュメンタリー映画『ビューティフル・ストレンジ』が世界に先んじて日本で公開ということで、アルバトロス・ミュージックさん、キュリオスコープさんのイベントへのご協力も、かなりの追い風となりました。ありがたいことです!!!


トークライヴのお相手をつとめてくださったのは、Touchyさん。

PartymindのTouchyさん、そしてNPG Prince Siteを主催されてるKIDさん。おふたりのGIVERマインド、そして長年の継続のおかげで、プリンスの魅力を知った方はものすごい数いるんじゃないでしょうか。

もちろん僕もそのひとりで、Touchyさん、KIDさんにはいつもいつもお世話になっています。

Touchyさんとの出逢いは2002年、ミネアポリス郊外にあるプリンスのペイズリーパーク・スタジオでした。

 その後、大阪公演のサウンドチェックでは、プリンスが観客席の通路をリズムをとりながら歩いてきて、なぜかTouchyさんと僕Takkiの間で数十秒間立ち止まるという、まさかの「TPT状態」も。

 いつも神戸と埼玉で距離は遠く離れているけれど、プリンスあってのご縁だから、会えばいつでも「いつものあの感じ」になれるんだと思います。

そんな僕らがピックアップしたテーマは・・・「プリンス・コード」

長年、気の合うプリンス仲間と共にあたためてきたプロジェクトです。

「そろそろ、あれ、やっちゃいますか?」
「やっちゃいましょう!いいタイミングかも!」

ということで、遂に「プリンス・コード」がトークライヴとして初登場。

 「プリンス・コード」 とは、オフィシャルアルバムやシングルやPV、ツアーパンフレット、衣装など、プリンスが公式に発表した作品、ステージ、ライヴ、セット、あるいは公式インタビューなどを材料として、そこにプリンスが隠したであろう謎を解読していく試みです。

プリンスはリスナーに「❔」を投げかけてきます。

たとえば・・・

「ポップ・ライフ」
ポップ・ライフって何なんでしょう?
わかるような、わかんないような。

「シーヴス・イン・ザ・テンプル」
お寺に泥棒?なんでお寺??

「パーティーマン」
え?プリンスじゃなくて?
パーティーマン??
プリンスが歌ってるのに?

『パープルレイン』(映画)
雨のシーン、全然ないよ?
なんで??レイン???

みたいな感じで。

だけど、あるとき「?」が「!」になる瞬間がくる。作品を通じて覚醒を体験させるアーティスト、それがプリンスなのです。

 プリンストークライヴで収録されたトークライヴは1,2,3のパートに分割され、TouchyさんのYou Tubeに掲載。6/12の時点では、『プリンス・コード1:変なジャケット』が公開されています。


もしお時間あったら、ぜひ覗いてみてください。
あくまでもプリンスによる「本物の授業」の小さなイントロダクションとして。


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