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【本】ゼロ秒思考

読書感想文でーす。

■ なんすかこの本は

ざっくり「思考力を上げるには頭の中クリアな方がええよ。クリアにする方法教えるわ」っていう内容です。
思考のテクな話とかはなくて、メモ書きでひたすらあたまのなかのもやもや吐き出そうぜっていう内容で、追加でメモ書きの効用とかいろいろ乗っかってます。似たところでいうと前田さんの有名な「メモの魔力」っていう本もありますが、あれよりももっとカジュアルで私生活の面まで広くカバーしてるのがこっちかなという印象です。タイトルに「トレーニング」というワードが入ってるとおり、あくまで思考力を高める為の環境つくりの方法が記されています。実践版の一歩前という感じです。

■ 詳細


・題名:ゼロ秒思考 頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング
・著者名:赤羽雄二 (奇しくも前田裕二と同じくこの人も”ゆうじ”ですね)
・評価:★★★★

■ 重要箇所と勝手な感想

思考は言葉によってなされます。なので言葉へのセンスが思考力に直結するといっても過言ではありません。イメージで思考することもあると思いますが、結局現実に落とし込むにつれてイメージは言語化しないといけません。ならそのイメージ→言葉の流れをうまいことつなげる力が高ければ思考力も高いといえるんじゃねえですかという話です。

本の内容的にはその言語化能力を高めるトレーニング内容が60%くらいで前置きが40%くらいです。けっこうHOWに関しても具体的に記述されているので、さっそく始めることができます。※この本でいわれる”メモ”は雑な走り書きとか書留レベルのものではなくて、思考を進めるための「書き方」みたいなニュアンスです。

この本でいいなと思うのは、もちろん上記のHOWが知れるというのもあるんですが”思考”自体への捉え方が変わることです。下記抜粋でええなと思ったポイントです。具体的HOWに関してはめんどくさいので読んでみてください笑

「時間を掛ければ思考は深まるとは限らない」
朝まで徹夜で考え込むぜ!ってやる人も多いとは思いますが、あれこれ考える内容の70%くらいが堂々巡りしているだけのもので前に進みません。結局検証しないと分からない部分はどうしても存在するので考える→仮説を立てる→実行をいかに短くするかが大切だということですね。考えるフェイズに時間を割けばそれに比例して結果もよくなるかというとそういうわけではないということです。まあ考えるのはほどほどにあとはやれ!ってことですね。そんなこと書かれてませんが。

・「思考にも生産性の概念を持ち込む」
これも上記の時間を掛ければかけるだけよいという訳ではないという話の続きです。工場でものを作るときには原価がいくらで、工数がどうで、なんぼで売れればどれくらいの売り上げになった、どこを削ればどれだけ影響がでるとか1円単位で生産性を考えたりしますがこと「思考」という場面では皆生産性を度外視して時間をかけようとしてしまいます。一方で優れたリーダーは即決即断ができます。そして即決の割にしっかりと意味のある行動がとれます。なぜか、それは常に仮説が頭の中で立っていてこの場面ではこうだという判断をする「準備」が常にできているからです。ではそれはどうすれば培われるのか。常にアンテナを張って情報収集することです。即決即断といってもあまりにも情報が不足していてはただの博打でしかないので。アンテナってどうやって貼るの?←メモだっちゅうわけですわ。メモ書きして頭の中のモヤモヤをほどいて、整理して、紙の上である程度シュミレーションを進めておく。そうすれば現実でその場面が来た時に即座に判断できるということです。この本でいわれているメモの効用は、頭の中で日々発生していう無駄な同度巡りに決着をつけて思考を前に進めておくことで、ネクストアクションが明確になり且つ自信ももてるし、いざそういうシチュエーションになった時には既に思考がすんでいるのですぐ行動できるというものです。

・「思考力は事前に頭の中がクリアであることが前提」
思考力ってめっちゃ考える力!!と捉えがちですが、僕はこの本を読んで思考力=考えるべきポイントを絞る力なんじゃないかなと感じました。逆に言うと考えなくてもよいことはとことん考えない力という。そんで何が考えべき価値のあるコンテンツなのか、そうじゃないのかを事前に整理しておくことが大切でその方法が頭のなかのもやもやを言葉にして紙に書きだすという作業です。

思考は見えませんが、書きだした言葉は見えます。向き合わざるをえませんし決着をつけなければなりません。何に悩んでいるのかって、実際は分かってたりするものですが向き合うには勇気がいるというか、多くの場合自分の嫌な部分と絡まってたりすることがあるので悩みに向き合う=自分の弱い部分に向き合うというシチュエーションになりがちです。だから頭の中においておいて、だけど消えないからずっともやもやしていて、せっかくクリエイティブに使える脳みそのキャパを無駄に消費していて、という悪循環になるわけですね。

思考を遮るのは「どうしよか」「どうすればよいか」というフェイズで止まっているコンテンツです。ここに決着をつけなければいけません。決着の付け方が何度も言いますが活字にして目視できる様に紙にかきだせ!ということです。これはそういう本でした。

膿を出し切るには針で穴をプスっと開けなければなりません。針を刺すアクションに相当するのがすこのメモという作業で、穴をあければ膿が出きるのと同じで悩みやもやもやが流れていきスッキリ「次は何をすればよいんか」が明確になります。この状態が詰まりアンテナが張っている状態で、感度高め、即決即断ができる状態です。

なんか最初書いてた内容と着地がずれましたがもう振り返りません笑

■ ネクストアクション

Do it メモですね~
最近チャレンジしてみてますが、もやもやが出たら即紙に書きだして決着をつけます。モヤモヤをたたき殺す気概です。

■ 次に読むとすれば

次に読むとすればというテーマでメモ書きして出てきたやつにしましょうかね。

■ おわりに
「思考に決着をつける」

これですね。

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