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英語科教育法についてラジオで語りました

Anfieldroad先生の英語教育2.0podcastにお招きいただき、武田信子・多賀一郎(2022).『教師の育て方』学事出版 をタネ本にして英語科教育法の在り方について考えた。

今回は「学生にどこまで任せちゃう?」「どれぐらい口出しせずに見守る?」みたいな話もしたのだが、まさにこの対談の直後の英語科教育法Iで対話型模擬授業検討会の司会を学生に任せてみた。
前々から出来るだけ早く司会を学生に任せたいなぁと思ってはいたが、一回一回の授業を大事にしたいあまり、なかなか一歩踏み出せず10回以上に渡って私がやってきてしまった。

それでも学生の力、学生と私の関係性、学生同士の関係性を色々と考えた末に、「今日から任せてみよう!」と。ラジオで色々言葉にしたことやanf先生の話を聞いたことが自分の背中を押してくれた。

いざ学生にやってもらうと、どうしても「川村先生みたいに」「川村先生の代わりを」という感じになった部分もあったけれど、他の学生からすると私に「どう思った?」と聞かれるよりずっと話しやすいように見えた。
やはり私と学生の間には「教師-学生」「教員経験者-未経験者」という非対称性があるし、検討会の向かう先になんとなくのイメージをどうしても持ってしまっている(ように見える)私に話を振られると「先生は今どういうコメントが欲しいんだろう」と考えてしまう学生もいるかもしれない。そういう部分を払拭する上で、多少不慣れだとしても学生が司会をするシステムはとても有効に働いたと思う。
それはもちろん司会・書記を直前の無茶振りに答えて務めてくれた学生達の頑張りがあってのこと。本当にありがたい。

顔文字がぴったりハマり過ぎておもしろかわいい。

学生が司会不要なぐらいポンポン意見を出す感じなら司会がレールを敷く必要もないのだけど、少なくとも私はそういう空気をこれまで作ってこれなかったし、この代の学生たちは別にそういう感じでもなくて、頭の中でぐるぐる考えて言葉にするスタイルの学生が多い。むしろ長考する時間を取った上で「分かりません」と言えるのも強みだ。
そういうスタイルの対話型模擬授業検討会での司会は、授業の中のどのポイントをどういう視点から振り返るかという複雑な思考を必然的に求められる。そんな貴重な成長の機会を10回以上も奪ってきてしまったと考えると申し訳ないが、これからに期待したい。

タイトル詐欺な記事でしたが、是非ラジオの方もご視聴ください。


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