驚いたねぇ。
ヒョンデ アイオニック5 N
満を持して、試乗してきました。
とにかく驚きの一台でしたので、最後までお読みいただけると幸いです。
通常のアイオニック5と異なる点はいくつかあるが、中でもシートは全く異なる。
スポーツ車によくある、バケットタイプになり、ドライビングポジションは取りやすくなる。
結局のところ、ドラポジが取れないと話にならないのです。
試乗スタートします!
さて、ドラポジとミラーをしっかりと調整して、走らせてみましょう。
まず、第一の驚きとして、エンジン音と振動があるんです。
ん?
このクルマは、
電気自動車(以下BEVと表記)だよね?
そうなんです、ヒョンデ アイオニック5はBEVです。
ですが、それが聞こえてきます。それも勇ましく。(もちろん、スピーカーを介しています)
さらに驚きは、音を3種類から選べる事。違いは以下のとおり。
以上の3種類だが、一番しっくりきたのは、一番上のイグニッション。
みなさんは、どれが気に入るのか。是非聞いてみてほしい。
とは言え、それらの音を一切出さないようにすることも可能であるから、如何様にもなるのは、このクルマの魅力的なポイントだ。
トルコン式AT?DCT?
ではありません。BEVです。
そうなんですよ、トルコン式ATやDCTのような、よくある段付きのオートマチックトランスミッションのような、変速ショックがある。
しかも、パドルでシフトチェンジも可能で、瞬時にシフトアップ、シフトダウンを再現しているのが、実に面白い。
ここまで聞くと、やっぱりガソリン車じゃないの?とさえ感じるが、BEVなんです。
そして、その感覚は、笑っちゃうくらい、ガソリン車そのものです。
乗り味として
これまでのいわゆる、スポーツタイプ以上の車種同様に、剛性感たっぷりであり、硬さを感じる。
それは、決して不快じゃない。しかしなぜだか、エコモードにすると、硬さがなくなり、まろやかになる。
足回りの設定だけでは、得られないのが、真に不思議ではある。
いずれにせよ、一切ひょこひょこ、ぴょんぴょんすることのない挙動には、本当に驚かされ、電池の重さをうまく利用している。
ステアリングはやや重めではあるものの、過敏過ぎないのは、好感触である。タイヤとのマッチングもよい。
総じて、速いのである。
これまで、速さを標榜するBEVはあった。
しかし、ここまで本格的に、ガチガチのスポーツを表現したモデルは、発売されていない。
その意味でも、今後のスポーツモデルにおける方向性を示した一台であることは間違いない。
そして、他社、特に日本メーカーからの刺客に期待し、これからの時代における
楽しい、面白いクルマ
の登場と発展に期待をしたいと思った試乗でした。
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