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【ライブレポ】BUMP OF CHICKEN be there 仙台セキスイハイムスーパーアリーナDay2

be there 初の2daysかつ初のday2参戦!
いよいよあの曲やその曲が聴けるとあって朝から興奮が抑えられない。
有明からずっと各公演のセトリはチェックしていたが、当初からリスナーの間ではツアー途中でのセトリ変更の可能性について言及されており、私も(「スノースマイル」がセトリに含まれていたため)春か、18祭の放送後か、追加公演後かにセトリ変更が行われるのではと危惧していて、どうかこの仙台day2まではセトリ変えないでくれと強く祈っていた。
結果として、18祭放送後に「スノースマイル」が「窓の中から」へと変更されるに留まり、なんとか私の願いはBUMP OF CHICKENに届いた形となった。

thank you BUMP OF CHICKEN


アカシア間奏での語り
こんばんはBUMP OF CHICKENです
声が出せるようになったんだ、だから聞かせてくれよ、君がそこにいる証拠を聞かせてくれよ、でけえ声聞かせてくれよ

ダンデライオン
冒頭で述べた通り、このday2セトリに対して強い想いと大きな期待を抱えて臨んでいるはずが、習慣というものがいかに恐ろしいものか。すっかり二曲目といえば「グングニル」と刷り込まれてしまっていて、前奏が演奏されてもしばらく理解が追いつかず、え、何どういうこと!?何が起きてるの!?何この曲!?と、パニックとなった(笑)
やがて聴き馴染みのあるメロディーに「ダンデライオン」と認識すると、ようやく出会えた喜びに飛び跳ね歓喜する。
XXの円盤は視聴済みであるものの、やはり実際に金色の化粧をしたアリーナの中心に立つメンバーを目の当たりにすると、その光景は圧巻である。むしろXXと異なり、真っ暗闇の中に光り輝く金色の化粧となる分今回の方が絵面としては強いのではとさえ思う。
なんにせよ曲の情景に引き込まれる素敵な演出である。


三曲終わり、出っ張りからメインステージへ戻った藤くんへ、客席から「藤くんお誕生日おめでとうー」との声。ハニカム藤原基央。軽く会釈してリアクションをするとそのままMCへ

「声が出せるようになりました。俺はすげー欲しがってるから、君たちに対する期待値の高さ知らないだろ。おうとかいぇーとかあはんとかそういう日常で言わないようなものから、もっと長いのも求めていくから、俺が求めたら、ちゃんと応えて欲しい。こんなおじさんに求められても困るかもしれないけど、じゃないと俺が一人ぼっちになっちゃうから、一人にしないでください。そうなったら俺はもう殻に閉じこもるから、しじみみたいに、こう(手で貝殻の開閉を表現して)開いた貝を閉じて殻に引きこもるから(笑)

そんなこと言っても声なんか出したくない、自分は目を閉じて静かに黙って聞くのが好きなんだって人も居るだろう。そういう人は無理して声出さなくていいし、心のなかで声出してくれてれば、その声は俺たちにも届いてっから、それぞれのスタイルで楽しんでくれ。よろしくな。

声が出せるようになったけどマスクは付けなきゃいけないんだ。その状態で声なんか出したら酸欠でしんどくなって天国のおばあちゃんの声が聞こえて来るようなときもあるだろう。そういうときは無理せず休んで、座って聴いてください。座ってもダメってときは、手上げるなり、てあげるのもしんどいときは隣の人に助けを求めて、助けを求められた人は代わりに手を挙げるなりしてあげて。死んだおばあちゃんが手を振ってるのが見える前にね。そしたら、その辺ウロウロしている俺の一派の者が気付いて、忍者みたいに駆けつけて、しゅしゅしゅって、なんかいい感じにしてくれると思うんで、協力よろしくおねがいします」

この間、話に飽きたのか、チャマがずっとケータイいじったり、前日から機材の上に載せっぱなしのすみっこアクスタをいじったり、挙句の果てにはアクスタとピクスモブを並べて写真を撮ったりと、やりたい放題だった。
おいそこの金髪、本番中だぞ集中しろ(笑)

(このすみっこアクスタの隣にPIX MOBを置いて撮影してました)

諸注意を言い終えた藤くんがヒロの方を見ながら「えー…ね?」
「あぁ…えっと、渡りの先で実はすでに3曲やってこっちに来て、ここまであっという間だったと思うんだけど、それはなんでかって言うと、楽しいからで、楽しい時間っていうのはあっという間に過ぎます。今も弾きながら「あぁ、このフレーズもう弾くことないんだな」って思いながら弾いてて」
「もう弾かない…“今日はもう”ってことね。何だお前、切ねえこと言うじゃんか、俺キュンとしちゃったよ」
「まぁ、勘違いで、その後も弾くフレーズもあるし、普通に間違えたりもするんですけど(笑)でも一音一音そういう気持ちで大切に楽しんで行くんで…今のところいい感じじゃない?」
「いいよいいよ!あと結びが大事」
「そう、いつもここから難しくて…後悔のないように聴いていってください!80点くらい?」
「キュンポイントがあったから82点上げる!」

 ヒロにキュンキュンすると次は逆サイドへ話を振る
「さっきも声出してもらったけど、これからもっと声を出してもらえるように、今日はプロの講師の方を呼んでいます」
「声出しのプロでーす。みんなの中にはライブ初めてきてくれた人もきっと居て、そういう人は『えー、BUMPって本当に居たんだー』ってテンションになって緊張しちゃってると思うんで、まずはリラックスしましょう。まずぎゅっと思いっきり肩に力入れて、抜いて。力入れて、抜いて、今この状態が最高にリラックスした状態です。そしてこの状態が一番声が出ます。じゃあ行くよ、ライブ楽しむ準備出来てますか!いぇー?」
「いぇー!」
「いぇー?」「いぇー!」
「ふぅぅーー」「ふぅぅぅーー」 

声出しの練習が終わったところで「なないろ」
…のイントロを奏始めたのにチャマが「今日Twitterでさ〜」と話し始めて演奏と被ってしまった。
でってーでれでってーでれてれれてれれ位までは行ってた(伝われ)
もう13公演目なんだから分かるでしょ何故このタイミングで喋り始めようとした。 

「ごめんごめん!先生引退して生徒に戻ります‼︎」
「いいよいいよ、100万回だっていいよ(笑)」やれやれみたいな藤くん
「いや、今日Twitterで、みんなが、ここで彩雲が出たって教えてくれていたから、これからやる曲はぴったりの曲だなって話をしたかったの!したら曲始まっちゃった!ごめん!」
「そんなことがあったのね、俺たちはライブの日は会場から出ることは出来ないから、そうやって君たちが俺たちの代わりに見てくれたんだな、ありがとよ!」

今度こそ「なないろ」
楽曲がテーマソングとして採用されたNHK朝ドラ「おかえりモネ」の舞台である仙台で、CDジャケットにあしらわれた彩雲が現れるとは、さすがはBUMP”持っている” 

透明飛行船
やはり相対の才悩人応援歌と比較してしまうため、がなりが無いことにやや物足りなさを感じてしまうが、その分優しい歌い方に容赦ない歌詞が沁みるので、こちらはこちらでという気分になった。
結論どっちも聴きたい欲張りの動物です。

クロノスタシス
これまで言及してこなかったが、「君のいない世界の中で」などの部分、コーラスとしてチャマヒロのパートになると思うのだが、藤くんが片耳(イヤモニ?)を抑えながら、裏声で歌唱する姿が印象的だ。
裏声と地声(?)を交互に使っての歌唱はそれはもう歌いにくいだろうに、プロのボーカリストの実力を見せつけられます。

small world
子供向けアニメ映画のタイアップ曲にふさわしい、優しい通り越してもはやかわいいと言ってしまって差し支えないような歌い方。
おいおっさん可愛こぶんなよ、振り幅の広さ見せつけやがって。これ以上我々リスナーを虜にさせてどうするつもりだコラ!

魔法の料理
僕らが音出したら受け止めてくれるようなって歌詞変え、 BUMPとリスナーの関係性を端的に表していてすごく好き。
髭じいあれは犬だって伝えようがないことで笑いながら歌唱

プレゼント
本当にずっと聴きたかったプレゼント
ライブで聴くまでは死ねない曲の一つだったプレゼント
毎回次のライブでやって欲しい曲として挙げ続けていたプレゼント
過去のライブで聴いた方の話を聞く度羨ましくてグーを握ったプレゼント
THE LIVING DEADのopeningと endingのメロディーを気に入って、この二つくっつけて曲にしちゃえばいいのにとか思っていたら、present from youというアルバムに完全版が収録されてるよと、友人に教えてもらったプレゼント
再会したそいつは随分と大きく(長く)なっていて、そのうえ転調なんて必殺技を身につけていて、完全に心を奪われたプレゼント
とうとう聴くことのできたプレゼント
ラブ
一点残念だったことが、座席がメインステージ寄りのため、でんパリで演奏するメンバーは後ろ姿となってしまうこと。
どうか次は正面からメンバーを見ながらこの物語を聴きたい。
贅沢だろうか。

プレゼントの演奏を終えてMCへ
「いけそう?」と藤くんがヒロに話を振る。
「えーっと、昨日食べたものの話なんですけど、昨日はぼくらライブ終わった後そのままホテル戻ったんで、あんま話すことはなくて…、お菓子とか食べました。それが、もう最近はスタッフさんがすごくよくしてくれて、廊下がなんだかもう見本市みたいになってきてて」
「廊下って楽屋の外の廊下のことね、こいつん家の廊下の話じゃなくて」
「あ、そう。楽屋の廊下。そこにすごい並べられてて。ankoyaのどらやき?を食べました。これずっと食べたかったやつで、ラジオで紹介してもらって、仙台来たら食べようと思ってたやつで、念願だったんですけど、美味しかったです。」
「あれいろいろ味あったじゃん、何味があったの?」
「俺は抹茶味食べて、あとは…おもちのやつとかあった!」
「おもちのやつあったね(笑)」

色々味が合ったはずなのに一つしか出てこないところだったヒロ(笑)
余談だが、こちらのankoyaのどらやき、PONTSUKAで紹介される前からウチの奥様が狙っていた甘味で、ヒロと同じように仙台公演のチケットが当たったときから食べるのを楽しみにしていたのだが、ヒロがここで紹介してしまったおかげで翌日駅前の店舗に買いに行った時には既にリスナーの財力によって売り切れとなってしまっていた。

「この話はこれで終わりなんですけど。…あと桜がね、満開じゃないですか。」

そうかな…?結構散ってたけどと思っていたら、藤くんたちメンバーも同じことを思ったらしく首かしげてた

「東京はもう散っちゃってるんですけど、長野も満開で」

ヒロが喋ってる後ろで秀ちゃんとチャマが、それ秀ちゃんが長野で言ってたやつだよねと、笑っているのも構わず続けるヒロ

「徳島でも桜咲いてるの見れて、見れたよね?」

藤くん忘れていたようで、「え?」みたいな反応をした後、すぐに思い出したのか「そういえばそうだったな」と相槌打っていた。チャマは流石に自分でツイートしていただけあってうなずいていた。

「徳島のときは東京ではまだ咲いていなかったんだけど、徳島では咲いてて、そうやって僕らは桜に合わせて北上していってるんだなって思って、そうやって今日はここにきたら、みんなの笑顔の花が咲いていました。楽しんでいってください!」

会場中がおおーと感心の声を上げ、拍手が鳴り響く

「どう?今の結構良かったんじゃない!?90点くらい行った?」
「98点!」
「よっしゃ!」
「急にお前笑顔の花とか言うからさ、キュンとしちゃったよ俺!120点でも良いくらい!」
「でもちょっと噛んじゃったし」
「いいよ、お前は噛んでもマイナスにならないし、むしろそれがプラスになるタイプのやつだから(笑)でも、まだこのあともライブ続くから、その期待値分2点残しておいた!ギター増川弘明!」 

昨日のグタグタ感はどこへやら、ここに来てMC強化ツアーの成果もとうとう花開いた!
すごい!すごいよヒロくん!会場中の予想を裏切る完璧なトークだよ!!花丸あげるよ!!

 藤くんも思わず大喝采のヒロのトークの余韻をしっかり残した状態で話を振られる右隣が不憫です。
「ヒロが笑顔の花を咲かせたあとに続くのはこの金髪です」
「いや~この後は…」
「チャマは何咲かせるの?何の花の話するの?」
「何咲かせるのかって振りはキツくない!?無理っしょその振りは!俺じゃなくても、この会場の誰も、そのフリからは無理よ(笑)」

(笑)

「みんなあれ言いたいんでしょ?言いたくて仕方ないんでしょ?」

昨日のドラえもんか…?ドラえもんでセキスイハイムスーパーアリーナって言いたいでしょって事か…?と、内心少しうんざりする。

「もう堪えられないでしょ、分かってるよ、言いたいんでしょ、溢れちゃってるもんね」
「何が?尿意?」と藤くん。
「それはそうかもしれない。みんなほんと尿意は我慢しないでトイレ行って!身体に悪いから!俺が喋ってる今がチャンスだよ!大したこと喋んないから、今がチャンスタイムだよ!!」
「大したこと喋んないことは無いだろ(笑)」
「いや、もうほんとに。尿意もそうなんだけど、みんなもう言いたくってうずうずしてたの、ライブ始まった瞬間からもう僕はずっと感じてる。なんだったら初めの方にもうちょっと漏れてたもんね、藤くんにお誕生日おめでとう言いたいよね!」

大拍手!そっちか!さすが金髪!そそのかされてトイレ行かないでよかった!
藤くんは顔の前で両手を祈るように合わせて、女子の「え~」というようなポーズをして照れる

ポンツカの誕生日企画の際に「悪いからいいよ」と遠慮するあのままのテンションで「いいよいいよそんなの」と遠慮する藤くん。構わないチャマ。
「もう我慢しなくていいよ、もうその思いせき止めてるお風呂の栓抜いちゃいます。今からそのダム決壊させます!僕らはこの後も藤くんにおめでとう言うタイミングあるけど、お客さんは今日しか言うタイミングないから、藤くん今日が43歳最後のライブです!みんなで一緒に藤くんにハッピバースデイ歌うよー!」
「ハッピバースデイトゥーユー」手拍子とともに歌って先行するチャマ。続けて歌うリスナー
「ハッピバースデイトゥーユー、ハッピバースデイトゥーユー、ハッピバースデイディアふじくーーーん、ハッピバースデイトゥユー」

リスナーからのおめでとうに続けてチャマが畳み掛ける
「ボーカル」おおー!
「ギター」おおー!
「作詞」おおー!
「作曲」おおー!
「メガネ」おおー!
「車降りる時に頭ゴチン」(笑)
「長野を名古屋に間違えーの、それも2日連続!」(笑)
「藤原基央!」「ふじくーーーーん」

 藤くん、ハッピーバースデーの余韻で感動して喋れず、多分感動して泣いてた。
その様子を察したチャマがそのまま続けて「ドラムの秀ちゃんです」と紹介し、バトンを受け取ったひでちゃんが話を続ける。
「僕宮城出身なんですよ。育ちは千葉だけど、母親が宮城で」
「こいつここ、自分の家と勘違いしているから(マイク通さず地声でしゃべるんだよ)」と、復帰した藤くんがいじると、「お母さんが宮城の人で〜」と、チャマが秀ちゃんの発言を復唱する。

藤原基央Happy Birthdayの余韻か、それともテンション高まりきってアホになっているのか、やたら会場が騒がしく、秀ちゃんが喋ってる最中もお構いなしに「きこえなーい」だのと叫んでるおばさんがいた。
聞こえないのはお前のせいだ黙れババア。

見かねたチャマがここから先ずっと秀ちゃんの発言を復唱してくれた。
優しい。ラブ。

「だから東北の方の言葉はよく分かんなくて。子供の時祖母から電話がかかってきて「しでおはいるか」って、でも俺はひでおだから、しでおはいないですってそのままガチャって切った」
「ひでえ(笑)」
「俺は秀夫だから、しでおなんて人はいないから(笑)でも44歳になった今となっては別にしでおでもいいかなって思って」
「いいのかよ(笑)」
「うん、今日は、この場限りで、しでちゃんでもいい」
「今日限定なのね(笑)」
「じゃあみんな、せーのっ」
「しでちゃーーーーん」
「なんか、子供の頃に戻ったみたい(笑)」
「子供の頃に戻ったみたいって、なんだそれ(笑)えー、今の話は秀ちゃん以外の僕ら3人がすごく好きな話です(笑)ひでちゃん、今はしでちゃんになった訳だけど、18祭でサインを書いた時、HIBEOって書いてて、18祭ではひべおになってた(笑)」
「言わなきゃばれないのに!」
「言わなきゃバレなかったのにって?ゴメンな(笑)ドラムの”しでちゃん”です。あと、さっき言えなかったけどベースのチャマです」 
「そんなしでちゃんはこのあと向こう(メインステージ)に戻ってもうここには戻ってこれないので、そんなしでちゃんとここでもう一曲やらせてください」 

新世界
「それができるように出来ている」のところで藤くんがチャマと二人で、上体を倒して覗き込むのはお決まりだけど、この日は珍しくヒロと秀ちゃんにもやっていた。

仙台アイラブユーだ―ぜ―
昨日の言い直しは無く、やはり利府だけどなと、終演後Twitterで東北勢からのツッコミが入っていた。

新世界延長戦
ベイビー・アイラブユーだ―ぜ―
ベイビー・アイラブユーだ―ぜ―(小声)
ベイビー・アイラブユーなんじゃー(爺)
その昔アメリカに住んでいたんじゃ(!?)
「おいどうした、おーとかいぇーとかあはんだけじゃなくて、もっと長いのも求めるっつたろ?今のも日常で言わない、長いやつだぜ?」
その昔アメリカに住んでいたんじゃ
ベイビーアイウォンチューだ―ぜ―
ベイビーアイラブユーだ―ぜ―
「ちょっと恥ずかしいか?いいよ、可愛かったから。そういう顔が見たかったんだ」

沸く女性リスナーの皆様方。
藤原爺さんによる突然のカミングアウト。聞いてもないのにこの辺が昔田んぼだったかどうか突然教えてくれる爺さんが、まさかその昔アメリカに住んでいたとは。意外とグローバルジジイだったんですね。
そして初めてのI want youで、新世界の告白がより熱烈なものになりました。 

中盤から後半にかけてのどこかのタイミング。
メインステージで暗転中にお客さんからの呼びかけに応えたら照らされてしまった藤くん。
「あの…スポットライト、ちょっとずつ落としてもらっていいですか、特に喋ること無いから。そうそう、そのまま闇に溶けていきたい…」
急にネガティブ。本当にアイラブユーだぜって叫んでた男と同一人物か…?(笑)

「今日でもうやるのは4回目になるんだけど、それでも言わせてくれ、ずっと演りたかった曲をやります」との口上から始まる「窓の中から」
演奏してすぐは同期音のため、秀ちゃんも含めてメンバーおやすみの曲って珍しい気がする。
開演前の待ち時間中に気付いたのだが、窓の中からの演出でミラーボールが使用され、キラキラと会場が瞬くように輝くのだが、メインステージのバックに設置された機材自体にも小さなライトが仕込まれていて、ミラーボールの反射だけではなく、光源も混じって会場を輝かせていたことに気付いた。演出一つとっても細かい工夫が沢山施されているのだなと、プロの仕事に感心する。

HAPPY
「なぁ、お前らさっき俺にHappy Birthday歌ってくれたよな?」と語りかけてくる藤原基央
生まれてきて良かったか?自分のバースデイの前にハッピー付けられるか?君が自分で言わなきゃ意味が無いんだ!もし付けらんねえなら俺が手伝ってやんよ!
俺にHappy Birthday歌ってくれたよな、けどな、君たちが聴いてくれるから、今の俺達があるんだ。君たちが生まれてきてくれて、このバンドを見つけて、選んでくれたからだ。
だから君のbirthdayが、俺にとってのhappyだ

こんな熱いセリフを曲中に吐かれながら聴くHAPPYの破壊力たるや。
せっかく届けた我々リスナーからのHappy Birthdayの想いを、即座に、何十倍にもして返してきた藤くん。aaであれほど熱い想いを孕み、届けてくれた「GO」がこのツアーでは大人しくて、be thereでは藤原過激テンションは一体どこに行ってしまったのかと思っていたが、こんなところに居たのね。
Day2でだけこんな気持をぶつけてくるなんてズルいじゃないか藤原基央。

ray
大サビ直前の歌唱で急に語りを入れる藤原基央
「せっかく会えたんだ、本当に思っていなくたっていい!君の声を聞かせてくれ!今日だけ一緒に歌ってくれ!!生きるのは!?」

「「最高だーーー!!」」

ラストの「大丈夫だこの光の始まりには君がいる」の後に「君といる」と付け足して歌っていく。
アウトロのアルペジオも長めにアレンジしていてかっこいい

supernova
それとほぼ同時に解るんだ 僕にも終わりがくるってこと
忘れたくないんだ君と歌った今日だけは 今だけは
世界では取るに足りないけど 僕らの唄は君に合って護られた
本当の存在は離れたって側にいる
と歌詞変え

day2参戦でようやく聴けたsupernovaはやっぱり良い。そしてsupernovaが聴けたということは、アンコールをsupernovaで呼べるということ。
ラーラ ラララララーももちろんよかったが、ランラーララーラーヘイヘイヘーイでしか摂取できない栄養があるのですよライブには!!

アンコール再入場で左右の挨拶を済ませ、真ん中に帰って来た秀ちゃんに対し、藤くんが中腰になって両手を上げて前に出した「ハイタッチのポーズ」で待っていたら、それを見た秀ちゃんがその場で同じようなポーズでピタッと止まってしまい、会場中が「?」となる。
「秀ちゃんにハイタッチ求めたのに、こいつ止まれの合図だと思ってその場で止まっちゃった(笑)バスケ部だったときの、ディフェンスの動き思い出しちゃった」

 アンコール一曲目は"また"embrace
いや、もちろんいい曲なんですけどね。聴いてるうちにやっぱ好きだなーってなるんですけどね。ただその、ちょっと、頻度が高い。
今メンバーの中でブームなんかな?藤くん歌いやすそうな曲ですもんね。
贅沢な悩みなんだけれども、できればそろそろ別の曲が聴きたいです(強欲)

「もう一曲やってもいいか?」
「あと20曲やってー!」
「後20曲…それはもう一度最初からやり直せってこと…?」

言葉から、少しピリついた雰囲気が感じられ「あれ、もしかして藤くんちょっと怒ってる?」と心配になったが、「…セキスイハイムスーパーアリーナの方、大丈夫でしょうかー?笑」と茶化してやり過ごす。

「20曲は無理だけど、次の曲に20億曲分の気持ちを込めて歌います。」

 ガラスのブルース
「ガラスの目をした東北叫べ!!」
だから僕は歌を歌うよ
ずっとずっと歌ってきたよ
ずっとずっと歌っていくよ
だから君に会えたよ

有明以来のガラスのブルース。
有明以降なぜかday1とday2がひっくり返ってしまったのはどういう意図だったのでしょうか。元々day2曲だったのを、声出し一発目の有明day1に、復活の狼煙として特別に持ってきた感じでしょうか。3150!
何にせよお久しぶりです。SJ幕張で空白のまま置いておいてくれてた席に、再び我々の声を置くことが出来た。

ヒロ「ばいばい!」 

藤くんラストMC
去年ライブハウスツアーで仙台に来たときには声が出せなかった。色んな人からやりにくいんじゃないのって言われたりしたけどそんなことは全く無かった。幸せだった…というのはおいておいて、いや、それはそれで本当なんだけど、トゥルースなんだよトゥルース。

今日、みんなに「生きるのは最高だ」って歌ってもらいました。けど、生きていればそう思えることばかりじゃなくて、四六時中思えてたらどんなに幸せかだろうか。今日みんなにHappy Birthday歌ってもらったみたいに、birthdayの前にHAPPYを付けられるとおもえたらどんなに良いだろうか。そんな風に思えない日のほうが多いと思う。

けど、今日ぐらい良いだろ、そう思ったって!

俺だっていつもそう思えるわけじゃない。けど、今日みたいな日は、そう思えることができる。

一人で曲を作ってると辛い思いすることもあるんだ。この作業いつまで続くんだろうって。曲作りって明確なゴールがあるわけじゃないからね、自分で決めれば、終わらそうと思えばそこで終わりにすることもできて、けどこれで良いのかな思うとなかなか終わらせることもできない。

そうやって辛いって思いながらも曲を作り続けていたら、ついこの前作った曲でも、10年前に作った曲だろうと、俺が歌えば君たちが声を返してくれる。

ご褒美みたいに、今日みたいな日に出会える。
今日ばかりは、生まれてきてよかったと思う。

18祭の時もそうだった。あの場所で1000人と一緒に演奏できて、なんて素晴らしい世界に生きているんだと思えた。
そうやって君たちのおかげで僕らは27年間音楽を続けれ来られました。本当にどうもありがとう。

声出してくれって煽って、歌うこと無理強いしてゴメンな。でも、明日は今日からの続きなんだよ、今日歌った君の声が、明日からの君のパートナーなんだ。
…なんか宗教みたいになってきたからやめるか?(笑)はぁ、次いつ仙台来れっかなぁ…

(会場中から大きな拍手)

何だ、何の拍手だ?…よし、なら、今日ここに来てくれた君たちへ、自分自身に拍手をしてくれ。オレたちの音楽を見つけれくれた、君たち自身に大きな拍手を!

(そこそこな拍手)

…なんだ、どうした?さっき俺にくれたときより小せえぞ?(笑)

(拍手の音が大きくなる)

ありがとう、最高だよ。今日寝る時にこの音を思い出しそうだ…。
外出たら寒いだろうから、暖かくして帰ってね、そんで、帰ったら風呂入って暖かくして寝てくれ。俺もそうするから。ばいばい、またね、おやすみ。

ステージ降りる直前で振り返り「ありがとう!」からの投げキッス

昨日に引き続きダブルアンコールが来てもおかしくないままのテンションで立ち去る藤くん。

なんでー!?って、終焉直後は納得出来なかったけど、昨日言っていた、このセキスイハイムスーパーアリーナのアクセスのクソ悪さが影響しているのかなと思った。とても徒歩であるけるような距離ではない山の上、仙台交通中のバスかき集めたんじゃなかろうかと思うほどのバスが大挙して駐車場で待ち受けていた。こうした周囲への配慮からBUMP OF CHICKENとしても気持ちを抑えたのではなかろうかと思案する。

次は北海きたえーる。当初発表されたツアー日程のファイナルである。仙台のこの高まりを抱えたまま迎える公演はそれはそれは熱いものになるのであろう。

チケットのない私は遠い北の大地での熱気を見守りたい。


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