Vol.2 「15分でわかる社会起業の一歩!地域社会人大学院開校レシピ」

1. いよいよ開校!

2-1 はじめる前に
〜どんなカタチで進めるのがいいのだろうか〜

(準備)
ボランティア団体として、まずは収益性、事業性を一切考えずに立ち上げを目指しました。そして初めての経験でしたので、ビジネス世界のことと異なり、どこに、誰に相談して良いのかもわかりません。なにせ結婚してから、全ての家庭の仕事は妻に任せ、区役所にも入籍以来行ったことがないレベルです。

そこでまずは、知っていそうな知人に相談し、助言を受け、新宿区の区役所のHPをまんじりと調べてみました。そのなかで“任意団体”というものに気づきました。最初はNPO設立なのかなってぼんやりと思っておりましたが、NPOは法人化したりするので、税金がかかったり、また認可を受けようとすると時間も手間もかかるようでしたので、まずは誰でもできる任意団体を作り、新宿区に申請しました。

みなさまもそうだと思いますが、例えば、妻が妊娠したことをきっかけに、「家の近くにこんなに産婦人科があるんだ!」と気付くように、自分が興味を持ちはじめると、面白いくらい様々な情報がネットに引っかかるようになります。

行政機関のHPなど今まで一度も見たことがなかった自分でしたが、調べて、電話をしたりすると、またそこから芋づる式に多くの貴重な情報をいただけました。(総じて世の中から文句を言われがちな公務員の方は基本的にとても親切でした。)

(設立)
会の開催にあたり一番心配していたのは「信用」でした。例えば自分に置き換えて、もし仮に強い興味があったとしても、どこの馬の骨ともわからないNPO法人や知らない団体が実施している会にはよっぽど知っている人がいない限り、まずは足を運ぶことはできないなって思っておりましただってなんか少し不審ですよね?(笑)

そこで、
① 新宿区の区の公共施設を使うこと(新宿区落合第二地域センター)
② 新宿区の登録任意団体になること

でみなさまの最初のとっかかりへの不安、不信感を払拭しようとしました。また団体登録をしておけば、様々な助成金や補助金なども活用できるので、少し手続きは面倒ですが、団体の登録をお勧めします。

登録には、(自身の自治体にて調べる必要がありますが)
① 会の規約
② 団体登録名簿

が必要です。会の規約は、ネットで検索して、フォーマットをそのままほぼパクりました(笑)。団体登録名簿は、最低5人新宿区に住む方の登録名簿が必要でしたので知人にお願いして名前をお借りしました。

この団体登録をすることによって、優先的に区の会議室などの設備を活用できる、借りる費用も区外の人と比較して半額になります。ただし、利用する方の半分以上は新宿区民でなければならないという制約も付きますが、それは地域大学院には大きなハードルにはなりませんでした。

(告知)
「さあ、どうやって告知しよう?」

数多くのアドバイスや手法はございました。例えば、最も手軽でコストも低いのはSNSなどの活用でした。もちろん、私も全く反対ではないのですが、まずはターゲットとしている方々(少し年配の方、デジタルネイティブでない)の信用を得るために、

① ホームページの開設 
② 紙媒体でのチラシを説明ツールとしてきちんと準備すること

この二つのツールをもとに、人づてで告知していくことにしました。
具体的には、「JIMDO(ジンドゥー)」というHP作成無料サービスを活用して、簡単ではございますが、https://ochiainakai-daigakuin.jimdosite.com

① 会を主催している人の“顔”が見えること
② 参加者が安心できるように地元の街、建物の写真を最大源活用し、丁寧に開催趣旨などを説明すること

を強く意識しました。特に設立メンバーの顔写真は信用を得るためにも必要かと思います。日中など明るい光を意識して、“笑顔のものが一番良い”と思います。笑顔に勝るコミュニケーションはございません。

ちなみに余談ですが、既に社会活動をしている先輩に「知らない土地の町会や団体に入っていくにはどうすれば良いのか」と質問したところ、「笑顔であいさつです」と断言してらっしゃいました。私もまずは凡事徹底、見習いたいと思います。

また、チラシデザイン、オリジナルロゴ作成に関しても無料ツール「Canva(キャンバ)」を活用して作成しました。正直我々の世代(ターゲットにしている団塊ジュニア)ですと、ITツールにややまだ苦手意識がある方が多いと思いますが、どんどん挑戦して、失敗してみることをお勧めします。

というのも、「やったことがある」と「知識として知っていること」には天と地、雲泥の差がございます。歳を重ねると後者になりがちなので要注意です。(ああ、それ知ってるよ〜的な)

またチラシの印刷についても、ひと工夫と少しコストをかけました。なぜならしつこいようですが、まず私がもっとも払拭したかったことは、「不信感」であります。

例えば、印刷はコンビニや家庭用プリンターでもできるのですが、紙質と色にこだわり、きちんとプロの印刷屋さんにお願いしました(検索で「チラシ」を入力するとたくさん上位に費用の安いものがでてきます)。

費用も調べてみると本当に思ったより安く作ることができ、納期を厳しく急がなければ1円(枚)を切るような価格で品質の素晴らしいものが完成しました。(入稿もデータをドロップすれば良いものでとてもやりやすいです)

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続きは、次回(1/16)配信予定です。お楽しみになさってください。

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