女帝の珍走
久しぶりに仕事を昼で終え、日比谷に向かった。
プランデミックに反対するデモ集会の様子を見るために。
なんやかんやと1万4千歩も歩いて足が痛い。
環境大臣時代から小池氏に仕えてきた小島敏郎氏によって、学歴詐称問題を消し去り、見事二期目の都知事選に当選した小池百合子氏。
コロナ禍で「三密」「密です」などのワードを生み出し、おなじみのプラカードを掲げて微笑む姿が連日報道された。
世の中がマスク不足で喘ぐ中、都の備蓄品である防護服10万着をコロナを広めた中国に寄付するなど、都民、いや国民の神経を逆なでする愚行を二階経由で重ねたり、そうかと思えば再エネブームに乗り、新築の家にに太陽光パネルの設置を義務付けたりする。
公約である「7つのゼロ」もほぼ未達成である。
犬好きの小池氏らしく、ペット殺処分だけは達成されたが、他は未達成だ。
「多摩格差ゼロ」に至っては意味すら不明である。
公約など達成しなくても、人気があれば再選されるし、メディアも何を恐れているのか小池氏には大甘だからまともな批判をしない。
メディア関係者全員ハニトラにでも掛かっているのかと疑いたくもなる有様だし、有権者などその程度だとタカをくくられている訳だ。
現に一期目は291万票 二期目は366万票と圧勝している。
一千万の有権者は小池とメディアに操られているを言わざるを得ない。
偉そうなことを言うが、私は埼玉県民である。国内で最も情けない大野知事も早々にハシビロコウと交換して欲しい所だ。移民問題は治安の問題だ。
初の女性総理大臣への野望を未だ持ち続ける小池氏は、イスラム専門家の飯山あかり氏によって一旦は総理への道を諦めた。
そこへ今度は側近だった小島氏が爆弾告発をした。
4年前に持ち上がった学歴詐称疑惑について、エジプト政府からカイロ大学に小池氏の卒業を証明する声明を出させればいいと指南したのは自分だと吐露した記事が文藝春秋にて寄稿された。
現在は弁護士の小島氏は、外国人特派員協会での会見で澱みなく受け答えし、もし小池氏がカイロ大学卒業として届けたら公職選挙法で刑事告訴すると警告した。
氏曰く、自分は4年前に指南したときは小池のカイロ卒業を信じてしまったが、今になり疑いはじめ、自分が詐称に加担してしまったかも知れない事が怖くなって告発に至ったとの事だ。
ホントか?弁護士としての立場を守る為か名を売る為じゃないのかと穿った見方をひねくれた私はしている。
ともあれ小池氏にとってこれほど追い込めるのはこの方くらいだろう。
4年前の様に助けてくれる優秀な側近が今の小池氏にいればいいのだが。
私が小池氏に最も不信感を抱いたのは、知事就任直後に引き起こした豊洲移転問題だ。江戸時代末期から激動の近代化と戦災を経て東京、いや日本の台所として魚介を中心とした食材を供給し続けた。築地は今や押しも押されもせぬ日本が誇るブランドだ。とは言え施設の老朽化はとうに限界を超えており、だましだまし何とか維持してきたのが実態だったろう。
そこで1970年代に移転の話が出始めたが、再三の反対により計画は進まず、2001年になってようやく豊洲移転が決定された。当初は大井市場移転の構想もあったようだ。当時都知事だった石原慎太郎は、店舗一軒一軒に直筆で手紙を書いて説得したのだ。言うまでもなく石原氏は作家出身である。
そのような尽力によってようやく移転が決まったにも関わらず、日本の破壊を企む共産党が豊洲の土壌が汚染されていると言う理由で東京都を訴訟したのを受け、小池氏はあろうことかそれに乗ったのだ。
いくら土壌が汚染されていようが、その水を使うわけがない。単なる印象だけの風評被害を撒き散らし、自身が立ち上げた日本ファーストの会を都議会に送り込む為の争点として利用した。こぞって喚き立てたメディアも低レベル洗脳装置として機能した。
中継ぎの猪瀬知事が5000万の札束がカバンに入らず任期1年で辞職。貧乏な八百屋からのし上がった新進気鋭の政治評論家から都知事になった舛添要一氏。親中以外はまともな政策を打っていたが、数十万の贈収賄でまばらな職員見送りのなか都庁を去っていった後に、舛添氏と因縁浅からぬ小池氏が初の女性知事としてその椅子に座った。(その辺りの話は石井妙子氏著『女帝 小池百合子』を参照されたし)
そしてあの百条委員会である。
政治家を引退して久しい石原氏やその元側近を都に呼び出して吊し上げたのだ。あの痛々しさは忘れられない。小池氏はこの石原氏とも昔から因縁がある。話は小池氏の父親にまで遡るのでここでは割愛する。
都議会が都民ファースト過半数になると、小池氏はあっさり豊洲への移転再開を決める。一旦は中止したのだから、それを再開するには何か条件をクリアする必要があるはずだ。それを何も示さずサラッと再開した。
公約ほぼ無視の小池スタイルにブレはない。
話し出すとキリがない。2000文字を目処にしているので一旦ここで失礼する。
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