海外冬期講習プログラム【高2の妹をイギリスへ】
こんにちは、最強のアクティブラーニングの実践者を目指す吉野匠人です。
今回は、「1週間の海外冬期講習〜イギリス•フランス編〜」を実施しましたのでその報告と、如何に海外が人を育てるのかをシェアできればと思います。
受講協力してくれたのは、私の妹A(高2•公立高校)です。お疲れ様でした&ありがとうございました〜。(以下便宜上、Aさんと呼びます。)
1 Aさんの現状
Aさんは、現在高校2年生で、大学受験を控えています。しかしながら、日々部活で忙しく、学習の時間があまり取れません。また、英語や世界史などを勉強する意味が見出せず、モチベーションに欠けています。
2 海外冬期講習の目的
このような現状と、大学入学前という時期を踏まえ、今回の海外冬期講習の目的を、3つ設定しました。
①受験につながる知識•能力•自信•モチベーションを強化すること
②大学での学習を見据えて、問題意識を醸成すること
③大学•その後の人生の中で、国境を超えて主体的に活動し、加えて、人々との交流の中から学習できる能力をつけること
この3点です。①の重要性は言うに及ばずですが、②③も大学入学前の高校生のこの時期に大いに伸ばすことができると思っています。
それは、入学前に獲得した能力は入学時に形成される自分の大学生活のイメージ形成に直結するからです。どんな大学生になろう、その考えが大学入学後の生活設計に強い影響を与えます。
大学に入ってからでは、生活設計は周りから強い影響を受けます。要は、流されやすいのです。
3 向上させる能力
この目的を踏まえて、向上を期待した能力の変数を紹介します。→の先は、今回実践した方法論です。
受験力
英語力
実際に通じる経験を通して、自信を持って使える言い回しを増やす
→ターゲットフレーズを用意、それぞれのシチュエーション(空港、機内、レストラン…など)で使えたフレーズ、話した時の自己評価を記入
世界史
現在の様子から、歴史上の出来事の影響を推察する。資料集に載っている遺産などを実際に見て、過去の出来事に対するイメージをクリアにする
→世界史の一問一答を持参し、適宜対応させる。
大学入学後以降のための力
心情想像力と問題意識醸成力
様々な立場にいる人がどのような心情にあるのかを想像する能力。それは、社会における問題意識を醸成することにつながる、
→様々な人々を見て、その触れる。
ボーダーレス行動設計能力
目的や興味に沿って行動を計画する際に、海外で行う選択肢を発想し、具体化する能力
→海外で行動する方法を現実的に理解する。
交流学習力
他世代の人と話し、別の視点や未知の情報を引き出す能力
→ミートアップを経験し、その方法を理解し、学習効果を認識する。
これらの能力を、楽しみながらつけるプランを立てました。これら一つ一つの能力をつけるための方法論は、また別の記事でお伝えします。
4 今回の日程
1/22 ブルネイ航空成田発、ブルネイでトランジット。ブルネイ(東南アジア•イスラム圏)に入国し、別の異国を味わう。
1/23 朝7:00にロンドン着。オックスフォード訪問。観光プランをコーディネート。
1/24 ロンドン市内見学
1/25 パリ見学。フランス語圏を味わう。
1/26 ①イギリス人女性とミートアップ。②ワーホリ中の日本人とその友人とミートアップ。
1/27 英語でコッツウォルズツアーに参加。
1/28 イギリス人女性と観光、20:00にヒースローから帰国
5 効果測定
今回の海外冬期講習を通してどの程度効果があったのでしょうか。私が見たこと、Aさん本人に聞いたことを基に、ここではざっくり評価します。
英語力: 初めよりもかなり自信持って話すようになった。「簡単なものは自信を持って言えるようになった」。
世界史: 受験世界史に登場する出来事に関連する史跡を見学し、「後々出てきたら結びつけられそう」と話す。
心情想像力と問題意識醸成力: ブルネイに寄った際に、「イスラムの人がどんな気持ちでベールを付けているのかわかった気がする」と話す。また、イギリスやフランスでも多様な人に触れ、想像力がついたと思われる。
ボーダーレス行動設計能力: 飛行機の乗り方やホテルのチェックインの仕方などを確認し、実践。やり方を理解し、一人でできるようになった様子。
交流学習力: こうやってミートアップするのはどう?という問いかけに、「楽しいし、学ぶことが多い」とコメント。
6 まとめ
このように、海外旅行を通じて、受験に役立つ、そしてその先の大学生活につながる能力を大きく鍛えることができます。
海外で見たもの、感じたことは全て学びになります。そして何より楽しく学ぶことができます。皆さまも家族などとの海外旅行を、海外冬期講習に変えてみませんか?
海外冬期講習の運営や教材作成などのサポートのご依頼は、こちらのアドレスまでお待ちしております!
takuto1818@g.ecc.u-tokyo.ac.jp
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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