【学校事務職員向け】「学校理解」をするのは、大事だから・・・じゃなくて知ってるから!

これからは机上の処理ばかりに目を向けてちゃいけない。教員と関わりをもって仕事を進めるのが大切も何も、仕事ができな過ぎて先生たちと関わりまくって(助けてもらいまくって)仕事をすることしか知らない、学校事務のタクトです。
#おまけに多動なので机の前にずっと座ってられない

さて、今回は、「学校事務職員が顔を上げるのは確かに大変かも。」というテーマで書いてみようと思います。
学校事務職員が学校運営参画を目指していく中で、“現時点で”一番のネックだなぁと思う部分の話です。

この仕事をしていると、「机上の処理だけやるんじゃなくて、机から顔を上げて、子供たちや先生のことを理解しよう。」みたいな言葉を(むかぁ~し昔から)よく耳にします。

この「学校事務」という仕事は、行政の大きな括りでは「事務職員」になるのですが、実際には市役所や民間会社の事務仕事とは大きく違い、学校のことを色々と把握(知って理解)していることがとても大切になってきます。


なので、上記のような、(書類処理ばっかりやってるんじゃなくて!)「自校の子供のことを知りましょう」「先生たちとコミニュケーション取りましょう」みたいなことが一応言われてる雰囲気はあるのですが( #言われてる雰囲気とは )、実際には、そういったことって実務処理(机上の処理)に追われて、多くの場合、結構後回しにされている現状があります。
特に年度始めなんかはめちゃくちゃ多忙期なので、「4月にそんなこと言ってられねーよー!」という方も多いと思います。

確かにその通りなとこもあるし、その気持ちは僕もわかります。
「明後日までに出さないといけない書類の処理」と今「すぐ何か変わるわけでもなく、いつ影響が出るのかもわからない子供や先生との関わり」の2択みたいなものなので、後者が後回しになるんでしょう。
たぶん、「その時間があるなら、まだ未提出のこの書類を作った方が合理的でしょ。」みたいな。

でも、机上の処理を進めることと同じくらい、何ならそれ以上に、先生や子供たちを知ること、つまり「学校の事を理解すること」って、本当に大切なことだし、“学校”事務の仕事の本質です。

児童や職員を知ってる(自分の学校を理解してる)からこそできる仕事がたくさんあると思ってます。

なので僕個人的には、「学校の子どもちと関わる」「先生たちと繋がる」は毎日ちゃんと時間と労力を割くべきポイントなのですが、正直そこまで本気で思ってる学校事務職員はあまりいない印象です。

これって何でかなと考えたんですが、シンプルに経験の差だなと思いました。

これは仕事の経験とかそういうことではないです。

机上の処理から少し離れて(=自分の領域から飛び出して)「教員や子供たち側で何か行動したり関わりを持ったりしたことで、自分の仕事が上手くいった。」という経験です。

僕が、なぜ「学校理解」みたいなフワッとしたものを信じて仕事できてるのかなと考えると、単純に、それを大事にしてきたことによるメリットを何度も実感しているというのが、経験としてあるからだなと思いました。

先生と関係性を作ったおかげで書類が早く出てくるようになった。

校長先生とたくさん話して結論を出して、学校教育目標実現に寄与できたなと思えた。

学校の子供たちのことを知っていたことで、保護者とのやり取りがスムーズにいった。

そーゆー経験をいくつもしてるので、学校理解を「大事だから」と思ってやってると言うよりは、「やった方がお得なこと(上手くいくこと)を知ってるから」というのがしっくり来る感じです。

そして、それを実感してる人がまだまだ割と少ない。

この事は学校事務職員という仕事の構造からも影響が来ている気がします。

人は、基本的には、結果が見えない(予想できない)ものは選択しないので、「集計すれば完成する」「書類の誤りが無いかチェックして整える」みたいな、行動の結果が予測できる(しかも、すぐ結果が出る)仕事が定例業務に多く含まれている学校事務職員にとって、どうゆう結果(効果)があるかが見えにくい「机上の処理以外のこと」に取り組むのに相当抵抗があるんだと思います。


って考えると中々難しい問題な気がしてきました。。。

でもそこに向き合っていかないとぶっちゃけ学校事務の未来はないんじゃないのかなーとも思ってます。


僕もまだまだですが、みんなで“意識”を変えて、自分たちの“仕事の在り方”も変えていかなきゃいけません。みんなでです!

学校現場からは以上でーす。

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