【ニュース読解】4/2日経新聞

こんばんは、フィナンシャルプランナーの黒猫文具店です。
コロナウイルスの猛威はかわらず、夏のお祭り自粛の動きも出てきましたね。かわらず緊迫感がありますが、ご自身・ご家族の健康第一で予防していきましょう。

■いまREITが安い!
新型コロナ 試練の不動産ファンド

日経新聞9面の記事です。本日はREITの話題です。不動産投資信託を意味するReal Estate Investment Trustの単語の頭文字をとってREIT(リート)と読みます。不動産投資は1物件保有するのでも高額の投資額になるので、投資信託の仕組みで割り勘で投資出来るようにしたものです。

債券でも株式でもない、非伝統的な資産クラスということでオルタナティブ(代替)投資とも呼ばれます。

マンションの他、商業ビルや病院、ショッピングモール等投資先の種類は多岐に渡りますが、不動産賃料収入を元手に毎月分配の仕組みを取っているものが多く、価格変動が大きい反面、分配期待で持たれている方が多い印象です。

いま、コロナの影響でREIT価格が下がっているというのが、冒頭の記事です。収益不動産の価格は収益還元で求められます。数字は適当ですが、毎年10百万円賃料収入を収益還元評価率(=元手に対する儲けの期待値)10%として計算すると10百万円÷10%=100百万円という計算式です。いま、コロナの影響で、ホテル等の賃料収入が激減する可能性を受けて不動産の評価が下がっているという分析です。

2月から3月の値下がり幅は30%近く、暴落と行っていい動きでした。REITは下げの局面で大きくぶれる傾向がありますが、これはREIT市場が相対的に市場規模が狭いことが原因です。日本株市場が大体500兆円くらいの市場規模なのに対し、日本のREIT市場は約40兆円と10分の1以下です。

市場が小さければ同じ金額のお金の出入りでも価格変動がピーキーになるため、リスク高めの運用となります。

分配金利回りを見てREIT投資から入る投資初心者もそれなりにいる気がしますがあまりお勧めしません。基本的には値上がり局面には利益確定をしっかり狙うどちらかといえば値上がり益重視の投資であることをご確認の上、投資割合に配慮しつつ資産組み入れすべきです。

長期的には大きく投資マネーのはがれたところなので資産組入もいいかもしれません。コロナの情勢を見つつ資産見直しの余地があると思います(了)