見出し画像

「1000円の重み」 仲間と作る本 エピソード

僕がまだ自分で整体を始める前のこと。

当時、僕はMLMビジネスに失敗して1000万円もの借金を背負って途方に暮れていた。

とにかくお金がない…

家族のご飯はほぼ毎日白ご飯にジャコを乗せて醤油をかけて食べるという毎日。

自分のせいでまだ小さい子供達にご飯も満足に食べさせてあげられない毎日…

それでも子供達は文句一つ言わずアルバイトに出る僕に

「パパ今日も頑張ってね。」

と笑顔で見送ってくれる。

きっと妻が子供達にそう教えてくれていたのだろう…

自分が情けなくて仕方なかった。

当時、専門学校に復学したばかりの自分には時給980円のアルバイトしか収入を得る方法が思いつかなかった。

何かしなければと思いながらも

「また失敗したら…」

という恐怖が頭をよぎり挑戦という気持ちを奪っていた。

そんな時、ある人から電話がかかってきた。
整体を教えてくれた師匠からだった

「今近くのバーで飲んでいるから今から来れるか⁇」

僕の住んでいる町は田舎だが近所に1件だけお洒落なバーがある。

その店のマスターも昔からの知り合いだ。

でも、お金がないのと今の自分の状況を見られたくない気持ちもあり

なかなか足が遠のいていた…

師匠とも1年以上会っていなかった。

恐らく2人共僕の現状を知っている

きっと怒られる…

ビクビクしながら足取り重く歩いていたのを覚えている。

店の扉を恐る恐る開け中に入った。

画像1

細長いスペースにカウンター席だけがある店の1番奥に師匠は座ってマスターと話していた。

どうやらこの時のお客さんは師匠と僕だけのようだ。

「お久しぶりです。」

そう挨拶をして師匠の隣の席に座った。

「お疲れさん。」

師匠はそう言って5秒程の沈黙の後…

「良く頑張ったな。良く戻ってきた。」

そう言って僕の肩をポンポンッと叩いてくれた。

予想外の一言になんて返していいのかわからなかったが

気がつけば話し出していた。

MLMで失敗した事

現状家族に本当に苦しい思いをさせている事

一歩踏み出せない自分がいる事

全て話した。

師匠もマスターも頷きながら静かに聞いてくれた。

全てを聞き終わった後、

師匠がそっと口を開いた…

「言わないで欲しいと言われたけど
今日電話した理由はお前の嫁さんから電話があったからなんだ」

「えっ!?」

「お前の嫁さんはな。自分もしんどいのにも関わらず、最近お前が気持ち的に落ち込んでるのが心配で仕方なかったそうなんだ。」

「お前の嫁さんはお前の世界一の味方だよ!だからお前はもう一度立ち上がって家族を幸せにしないといけない。その為なら僕は協力を惜しまないよ。」


涙が止まらなかった。


自分のせいで苦しい思いをさせてしまっているにも関わらず、ずっと味方でいてくれる妻の優しさを改めて噛み締めた。

そして、立ち上がる為の協力を惜しまないと言ってくれた師匠に心から感謝した。

その時、今まで静かに話を聞いていたマスターが口を開いた…

「この店の部屋が空いているからその部屋を使ってリラクゼーションサロンをしないか⁇家賃はいらないから僕の肩をたまにマッサージしてくれたらいいよ。

もちろん最初の客は僕だ!今からちょっと10分程肩をマッサージしてくれるかい⁇」

突然の話に驚きと感謝が入り混じっていたが10分マスターの肩を揉んだ。

すると、マスターはポケットから1000円札を取り出して

「少ないけどお代だよ」

と言って僕に手渡した。

嬉しくてまた涙が溢れ出た。

「いいかい。今手にした1000円の重さを忘れてはいけないよ。全ての商売の始まりはこの重さを感じた時から始まるんだ。君はその重さを忘れずに君のその手でこれから沢山の人を幸せにしていくんだ。僕達はそのお手伝いを全力でさせてもらうよ。」

自分の中で何かが変わった瞬間だった。

帰り道。夜道を一人号泣しながら歩いた。

そして今現在、沢山のお客様に恵まれ立ち上がる事が出来ている。

あの時、妻の優しさがなかったら、師匠の優しさと行動がなかったら、マスターの漢気と言葉がなかったら。

今の僕は存在しなかった。

本当に沢山の人に支えられて生きている。

この感謝は一生忘れない。

【1000円の重みを知ったあの日から僕の人生は大きく変わった。】


最後まで読んで下さりありがとうございました✨

この話は僕が主催している#仲間と作る本 という企画から生まれたエピソード本に書いたエピソードです。

#仲間と作る本 とはTwitterで集まった仲間1人1人がそれぞれの人生の中で感動したエピソード、感謝したエピソードを集めて一冊の本を作り販売。

その利益を【全額】東日本大震災で被害に遭われた子供達を支援しているハタチ基金という支援団体に寄付するというものです。

現在、仲間と作る本は33人34個のエピソードが綴られた電子書籍が絶賛発売中です‼️

是非、この電子書籍を手にして頂き1人でも多くの子供達の未来の応援にお力をお貸しください✨

よろしくお願い致します!



サポート頂きました資金は夢叶コミュニティの活動資金として使わせて頂きます! 10円でも100円でも死ぬ程喜びます‼️ 皆さんの応援が力になります✨