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やりたいから、カフェをはじめました。

僕はコーヒー屋です。今度colon coffee roastersという焙煎所を立ち上げブランド化します。焙煎、抽出、味覚、資格。コーヒーに関する諸々の事はスキルとしてきちんと身につけてきました。

でも実は僕の一番の武器は「会計」「係数感覚」。かつてはその武器を使って事業計画を成果物とするコンサルティング業で生活していました。そして、カフェでバイトしたこともなく老後に喫茶店を始めたいという小さな夢すら持っていませんでした。

そんな僕がなぜコーヒー屋になったのか?

カフェは儲かるのか

今うちがやっているカフェは夜の営業をしていません。ランチは単価が安く原価率も高い。さらには仕込みにも時間がかかるし、ランチしかお客さんが来ないのに人件費もしっかり丸一日分かかります。
ランチ営業は他に類を見ない非効率な業種です。

飲食の経験もない。加えて儲からない。でも、カフェにはそれらを吹き飛ばす魅力がありました。それは、最も多様な人が集う空間の1つであるということです。

シェアオフィスの玄関口としてのカフェ

当時、僕はコンサル業が自分に合わないと感じていました。しかし、ずっと企業のサポートを生業としてきたので働く人達を応援したいという思いは染み付いていたのです。そこで、知識やデータのサポートではなく、クライアント自身が自発的に成長できる環境を作っていこうと決め、シェアオフィスを始めることに。

一部の固定の人しか出入りしないオフィスにはしたくなくて、老若男女問わず、様々な人が毎日出入りする場所が理想。そこで、玄関口として外部にもひらかれたカフェを併設することに決めました。とはいえ僕の会社には飲食経験者もいないので、最初はテナントで誰かに入ってもらおうと考えており、その旨を妻に伝えると突然カフェを私に任せてくれと言い出してくれました。

妻も飲食未経験。社会人経験も少ない専業主婦。
やりたいこととかないの?と聞いても、家族を守るので精一杯、と答えていた妻が。

最近「なんで当時やりたいって言い出したの?」と聞いてみると、僕が新規事業を1人で背負い込んでいるのが大変そうで何か手伝わないと気がすまなかったそうな。本当に頼りになる妻です・・・

コーヒーで"はたらく"をサポートする

妻のおかげでカフェを自社運営するという発想が生まれました。その中で自然とコーヒーにこだわりたいという思いも出てきました。僕は当時から仕事や休憩に入るときにはコーヒーを淹れ、気持ちを切り替えていました。デスクには常にコーヒーがあり、仕事の最高のお供としてコーヒーがありました。

それから、フィクションで描かれる喫茶店のマスターは、何気ない言葉でヒントをくれます。決して答えを教えてくれるわけではなく。その姿は僕の理想のコンサルタント像そのものだった。

そこから、好き、楽しいという気持ちが心理的ハードルを下げ、気づけば焙煎機を購入し、こだわったコーヒーを作れるようになりました。妻も、今や子育てをしながら毎日何十食も作って提供しています。

最初はみんな未経験。もちろん、やり始めたらしんどいことは山程あります。でも、未経験のままでいたら何も起こりませんでした。

未経験のことはどんどん経験していこう。すぐに出来るようになります。

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