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保育園や実家に頼らずシェアオフィスとカフェを開業した子持ち夫婦

今、僕はGROVING BASEというシェアオフィスやカフェなどの入った複合施設の運営をしています。この場所は2018年に妻と二人で立ち上げた場所です。準備期間は2016年の夏から2018年2月まで約1年半。2018年開業時に5歳と2歳の子供を抱えながら、僕と妻は二人で時間をやりくりしながら何とか事業をスタートさせました。

ここでは当時の状況を振り返りつつ、仕事以外の「大事にしたいこと」を諦めないで働く方法があるということをお伝え出来ればと思います。

合言葉は「2人で一人前になろう」

僕がGROVING BASEの全体の企画や管理を担い、妻には2階のカフェの準備を担当してもらいました。僕は元々会計屋だったのでまともな事業企画なんて初めて。ましてやシェアオフィスやレンタルスペースなんて初体験だし、周りに助言を求められるような経験者もいませんでした。

妻も飲食業に関してバイト経験すら無しのド素人。結婚当初から「料理上手いからカフェとかやったら流行るんじゃない」と、ありがちな新婚夫婦トークをぶちかましていた程度に上手だったのですが、頑なに「私は絶対に飲食は出来ない」と言っていた妻。そんな妻が一人でオフィスの企画を背負い込む僕を見かねて、手を挙げてくれました。

2人とも半人前のスタートです。スキルや経験が足りない、人脈もない。それらも大きな課題でしたが、それ以上に高かったハードルが「育児との両立」でした。

「3歳までは一緒にいたい」を実現する共働きの形

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「”働く”という行為が自分たちの大事にしている何かを脅かすような働き方はしたくない。」

僕はそんな思いをもって起業し、今現在もその思想を強く持ち活動しています。育児に関して言えば、極力保育施設や実家などに頼りっきりにならずになるべく自分たちの手で育てたいという思いがあったので、当時は常に夫婦のどちらかが子供を見る必要がありました。

そこで、午前10時頃から夕方まで妻が飲食店に修行に行っている間は僕が子供の面倒をみて、僕が早朝と夜に働いている間は妻が子供をみるという事を約半年続けていました。僕の仕事時間は朝に3時間、夜に4時間の1日7時間。バリバリ働くというほどではありませんが、それなりにしっかりと仕事時間が確保できます。

子育てとの両立のコツ「オンとオフを明確にする」

オフィスとリビング

この生活を始めた当初は、子供と一緒にいる時もパソコンを触っていました。しかし、子供は親が自分に意識が向いていない事が分かるもので、おもちゃを渡そうが膝の上に乗せようが、僕がパソコンに向き合っている限り泣きます。子供は泣きわめくし、メール1通送れないほど仕事がはかどらない。子供も仕事も散々、そんな状況です。

結局、子供と一緒にいるときは仕事の事は忘れて全力で子供と向き合う、逆に仕事中は家庭の事には一切関わらない、と切り替えるのが一番効率的で全員が幸せになる事が分かりました。
日中は子供とたくさん遊ぶので子供も上機嫌。結果、家事をする余裕ができて、仕事から帰ってきた妻の負担も減るため、僕が夜に仕事部屋にこもっても一人で家を回すことが出来るのです。

妻と協力しあうことで、仕事が大事なものを脅かすのではなく、仕事が大事なものをより強いものにしてくれる。そんな感覚がありました。

応用すれば一般企業でも働き方改革として実現可能

もちろんこの生活はとても大変でした。でも、育児をしっかりこなしながら事業を軌道に乗せることが出来、これを乗り越えたことで夫婦の絆もより一層強くなり、得られるものはとても多かったです。

一番大事なのは活動の目的を明確にし共通認識にすること。
「育児を妥協せずにGROVING BASEを始める」という心の底から湧き上がる程の共通の目的意識があったからこそ、イライラしてしまう姿や疲れ切った姿を見ても「この人は疲れているだけで今も全力で同じ目的に向かって頑張ってる」と信じられるから、相手を支え、支えられたと思います。

2人で協力しあって1つの目的を達成する。これを応用すれば、夫婦同士だけでなく同僚同士で協力しあい社内でも働き方改革が大きく進められると確信しています。こちらについても近い内にちゃんとまとめてみたいと思いますので、働き方改革のヒントを探している方は是非フォローいただければと思います!

「はたらくカタチを考える」シェアオフィスGROVING BASE!

最初は僕たちの最適な働き方を見つけるために始めた京都のシェアオフィス。今も利用する方みなさんにとっても自由に働ける場所となるよう取り組んでいます。カフェだけの利用や会員登録なしで利用できるドロップインもありますので、是非一度遊びに来てくださいね!


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