25巻程度でさくっと読める漫画5選

ノリハラです。今回はおすすめコンテンツとして、25巻以内(程度)の漫画を紹介していこうと思います。

正直、私は常日頃漫画を読みまくっています。特に大学生時代はすごく、暇さえあれば漫画を読んでいますので「おすすめ漫画」と言われるものは大抵読み尽くしました。

そうした中で一つ得た教訓があります。

「途中から面白くなる漫画ってあまりないな…」

たまーに例外的にギャグ漫画がバトル漫画になるなどして化ける場合もありますが、我慢をしても5巻まで、というぐらいでそれ以降は「いつか面白くなるかも!」と思っても、ずっと同じような水準の面白さが続くだけです。

さて、余談はさておき、そんな私が選ぶ漫画5選を紹介しておきます。ランキングを見てもらえばわかりますがジャンプ漫画ばかりです。ですが、

「面白くて」
「25巻程度」

この縛りだと、どうしてもジャンプ漫画に勝てるものってなかなかないんですよね(個人的には)。あと、少女漫画も面白いのはあるかもしれないんですが、守備範囲外でしたのでランキングには載せていません。

では、いきましょう。

ヒカルの碁

あらすじ:ある日小6のヒカルは蔵で古い碁盤を見つける。その瞬間、碁盤に宿っていた平安の天才棋士・藤原佐為の霊がヒカルの意識の中に入り込んだ。佐為の囲碁に対する一途な想いが、徐々にヒカルを囲碁の世界へと導いていく…。(amazonより引用)

ヒカルの碁はヒカルの成長を見るのが面白い。はじめは全く囲碁の素人だったヒカルがプロの上位棋士にまでなっていく姿は胸を打つものがあります。

多くの人にはなにかに打ち込んだ経験があります。部活やサークルで上位をめざしたり、大学受験だったり、就活だったり…あるいは、まさに今なにかに打ち込んでいる、という人もいるでしょう。

一方で、(私の場合がそうなのですが)今は現実に満足していない。打ち込む何かがない、という人もいるかも知れません。

ヒカルの碁の主人公のヒカルの成長速度は、才能のある人間が、毎日囲碁に熱中しなければ到達しない速度です。

ヒカルの周りのキャラクタとの掛け合い、ヒカルが抱える悩みを通し、一方で毎日自分の道を突き進んでいくヒカルの姿が自分の活きる活力を与えてくれる――明日も頑張ろうと思える――実際に、ヒカルの碁を見て「自分もやってみよう」と囲碁を始めプロになった棋士がいるほどです。

何かに打ち込んでいる方、何かを頑張りたい方におすすめの漫画です。

神のみぞ知るセカイ

あらすじ:ゲーマーの間で「落とし神」と呼ばれるギャルゲー達人にして、現実女子からは「オタメガネ」と呼ばれる青年・桂木桂馬。ある日、クラスメートの高原歩美に押しつけられた校舎屋上の掃除中、携帯ゲームのメールチェックをしていた桂馬の元に「攻略してほしい女がいる」との挑発メールが届く。落とし神のプライドから即座に返信すると、上空から謎の女の子・エルシィが爆風と共に舞い降りてきて…!?(amazonより引用)

まさに神のみぞ知るセカイの面白さを表す一言があります。

「リアルなんてクソゲーだ」

この漫画の面白さは「ギャルゲーの天才がギャルゲーをしてる姿を楽しむ」という点にあると思います。出てくる女の子が可愛いのはもちろんですが、主人公の哲学、考え方が非常に面白い。

非力で、魔術的な力もない、でも面白く、賢い主人公が自分の考えを披露しながら、次々と女の子と恋愛をしていく。女の子の背景を理解して対話を重ねていく姿はミステリーにも似た面白さがあります。

デスノートやライアーゲームのような頭脳系漫画とは毛色が異なりますが、ああいういわゆる「ダーク」なイメージの頭脳系バトルではなく、楽しく華やかな頭脳系バトル漫画、とという感じです。

もちろんデスノートやライアーゲームは頭脳系漫画の名作ですが、明るい感じが好きな方はこちらの漫画はきっと楽しめると思います。

暗殺教室

あらすじ:号令と共に教室を満たす銃声! 椚ヶ丘中学校3年E組は生徒全員が先生の命を狙う暗殺教室。教師と生徒、標的と暗殺者の異常な日常が始まる――!!(amazonより引用)

上記のあらすじだけではなんとも言えません。全く知らない方としては「は?」となることでしょう。

標的となる先生は、地球最強の生物です。この生物は生徒の実力を伸ばすために「自分を殺させること」を目標にします。

対象を殺すためには一筋縄ではいきません。ナイフや銃を使う運動神経はもちろんのことですが、毒殺であれば理学の知識が必要です。このようにして様々な方法で生徒たちに自分を「暗殺」させることで、生徒を成長させる、というのが暗殺教室のざっくりとしたあらすじです。

暗殺教室の面白さは圧倒的な「漫画力」にあると思います。詳細は「読めば分かる!」と言いたいところですが、文章で説明するのも難しいですが説明していきます。

第一話の、教室の全員が教師に向けて銃口を向けるシーン

これだけで「ん!?」と読者(私)は全員思ったはずです。そこから次々と明かされていく事実(設定)、キャラクターの関係性、どんどんと引き込まれていきます。

その引き込んでいく際の引掛け(フック)が非常にうまい。まさに表現力ですが、例えば最強の殺し屋である「死神」の最強さを示すシーン。僅かなページ数で「死神つえー!」ということがわかります。

ギャグシーンかと思っわせておいて(明らかに読者の気持ちを予想して)いきなりシリアルシーンに裏切ってくる、等、暗殺教室を読んでいると「ああ、心地よく作者に揺さぶられているな」ということを感じることができます。まさに圧倒的な漫画力…

ただ、前提としてですが「漫画力がすごい」と言っても、そもそも漫画を全く読まない方にはわからないものだとは思います。他に比較するものがありませんので。そのような方は、ただひたすら面白い、ということを感じることになるでしょう。

その文脈では私もきっと暗殺教室に隠されたすべての「漫画力」を理解しているわけではないと思います。でもこんな「すごい漫画もある」ということを知ることはきっと人生を豊かにしてくれるだろうな、と思っています。

補足:魔人探偵脳噛ネウロ

補足ですが、暗殺教室の作者の一つ前の作品である暗殺教室も最高に面白い作品です。若干ダークでファンタジーな感じがして、世界観が広く、強烈です。個人的にはダークなものが好きな人はこちらが好きなのではないかな? と思いました。

もしも暗殺教室で作者に興味を持たれた方はぜひネウロもお手にとって見てもらえればと思います。

アイシールド21

あらすじ:泥門高校1年・小早川瀬那。気弱な性格が災いし、幼き頃よりパシリ人生を送ってきた。だがそのおかげで(?)ズバ抜けた俊足を持つ瀬那は、悪魔のごとき男・ヒル魔によりアメフト部へと引きずり込まれるが!?
(amazonより引用)

アイシールド21の面白さを一言でいうと「ワンパンマンの村田さんとDr.STONEの稲垣さんの夢のコラボレーション」です。

Dr.STONEの原作である稲垣さんのストーリーにワンパンマンの村田さんの画力で絵を書かれた漫画、それだけで分かる方には「それは最強だわ」となるかもしれません。

まず、ストーリーとしては、とにかくすべてが王道です。すばしっこさだけが特技の主人公・セナ、頭はいいけど運動神経は低い裏主人公・ヒル魔、これらの魅力的なキャラクター。

そしてこれらのキャラクターが常に息をつかせず最期の目標であるアメフトの全国大会決勝「クリスマスボウル」をめざして常に目の前の目標(敵チーム)と戦っていく。本当に、常に目標に向かっていっています。回り道は本当に一切ありません。

そしてそれを表現する村田さんの表現が素晴らしい。これはもうググってもらったほうが早いと思いますが、主人公のセナが走っている姿のシーンだけで無駄に感動したりします。ついつい模写をして勉強をしたい、と思うほど、きれいで、迫力がある、元気をもらえる、とにかく、そういう絵です。

ただ、そうは言っても、今はやっているものは流行っているだけあって面白い。

ここまで記事を読んでいただいた方には大変申し訳ないのですが、私個人として、嘘偽りのない感情を述べるのであれば、「結局、今流行っているものが一番面白いよなあ」ということになってしまいます。

それは、今ここでいちいち説明するまでもないことですが、一応以下のように並べておきます。

・鬼滅の刃
・呪術廻戦
・Dr.STONE
・BUNGO
・君のことが大大大大大好きな100人の彼女

もちろん、過去の名作にも面白いものはありますし、人それぞれ意見は色々とあると思います。ですが、人間の特性として「今」を求める傾向が心理学的にあるそうです。確かに、youtubeとかでもついつい新着動画を見てしまったりするのでわからなくはありません。

そういう人間の特性はおいておいても「今」のものは、まとめサイトなどで感想の共有などしやすいですし、会話のネタにもなります

もちろん、上に挙げた漫画はどれもすべて名作です。「面白い漫画をとにかく知りたいんだ―!」という人は是非、完結している作品をお手にとって見てもらえれば休日の一日がちょっぴり有意義になるかもしれません。

鬼滅の刃

言わず知れた大人気コミックですね。本当にただ純粋に面白い。もしかしたら「そんなに面白いんだったら見てみるか」と思った方の中には「そこまで面白くないな?」と思った方もいるかも知れません。でもそれでいいんです。最高にこの上なく「普通に」面白いバトル漫画、それが鬼滅の刃なのです。頭脳戦とか、実は〇〇が〇〇だった! みたいなこともほとんどありません、そういう引っ掛かりがないのに読者に訴えてくるものがある、それが最強なのです。

呪術廻戦

これもアニメ化された作品です。最高に面白いですよね。何が面白いって、作者の技工が最高に面白いです。きっと呪術廻戦の作者は多くの漫画を読まれているのだろうと思いますし、自分の漫画を書かれるときに、別の漫画の色々なシーンを想像されているのだろうなあと思います。それらのシーンが作者の中で醸成されて、見事に表現されている、と私は思っています。これまでの漫画の面白さが凝縮されたような漫画です。

Dr.STONE

上でも説明した漫画です。毎週楽しみに読んでいる漫画です。ストーリーも絵も正直エンタメとして完成されすぎていて、凄まじいものがあります。毎週オチをつけて、一つ一つの起承転結がはっきりとしている。不要な情報を一切カットして、パラッと読んでいる読者でも何が起こっているのかが一目瞭然となっている。絵の書き込みも以上です。普通に考えて週刊連載でどうやったそんなに書き込めるのか不思議な量の書き込みがなされてます。原作者も作画の方もどちらも「プロ」を感じさせる作品です。

BUNGO

個人的にはあらゆる「野球漫画」の中で最も面白いと思うのがこの漫画です。この漫画の中のキャラクターたちは全員「俺は絶対に野球で最強になる、ならなければ死ぬ」ぐらいの覚悟を決めて野球をやっています。もう、本当にそれだけです。人間ドラマ、あるいは、駆け引き、みたいなものはほとんどありません(私が見落としているだけかも知れませんが)。圧倒的な力と力のぶつかり合い。それを純粋に楽しむ漫画です。

君のことが大大大大大好きな100人の彼女

パワー系ギャグ漫画、というのが私のこの漫画への印象です。ラブコメ漫画? 萌え漫画? この漫画をそのようなくくりに加えるのはどうもしっくり来ません(もちろん、それらのジャンルとしても楽しめます!)。最初にこの漫画を見たときには「どうせどこかで破綻をきたすんだろうなあ」と思っていました。単純に考えて、100人の彼女を漫画の中に、週刊連載で収めるのは不可能だからです。ですが、今10人目…この漫画は見事に全員のキャラを立たせた上で、話をハチャメチャ面白いテンポで成立させています。本当に100人まで行くのか? という点でも本当に面白い漫画です。

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