スリランカのアーユルヴェーダホテル「Tagiru.」に16日間滞在して得たもの #8
この記事は2023年8月6日〜21日にスリランカのアーユルヴェーダホテル「Tagiru.」に滞在した体験記です。（前回の続き）
前回はCleaning Day後にスリランカの街へ出かけた日の話でした。
今回はシロダーラ（額にオイルを垂らすトリートメント）施術についてお話します。
8/12 Day7
食事
朝食に見たことのないフルーツがありました。カニステルと言われた気がするけど記憶があいまい。味はほとんどない（うっすら甘いような気がする程度）、蒸した芋のようなモソモソとした感じにちょっとネットリした食感。正直微妙でしたがきっと栄養があって身体に良いんでしょう。なんとか完食しました。
昼食は鶏肉が出ました。4日ぶりの肉にテンションが上がります。
昼が豪華だったせいか夕食はシンプルな献立でしたが、量は少なくてもさまざまな味付けがされているので物足りなさは感じません。
アーユルヴェーダでは食べ物の味を「甘味、酸味、塩味、辛味、苦味、渋味」の6つに分類し、それぞれを「土、水、火、風、空」の5つの構成元素の組み合わせで考えます。量が少なくても6味の全てが含まれているとドーシャのバランスが整い満足感を得られます。
トリートメント
Shiro Dhara
Nasyam Washpasweda（鼻からの吸入トリートメント）
Nasya Karma（鼻のトリートメント）
Herbal Sweda（ボディフォーメンテーション）
Neck and Shoulder Massage（首と肩のマッサージ）
シロダーラ
少し頭の方が低くなっている特別なベッドで仰向けに寝て、額の上に温かいオイルをゆっくりと垂らしていきます。頭全体が温かいオイルに包まれて、頭皮の表面だけでなく脳の奥まで染み込んでいくような感覚を味わいました。
気持ち良くて眠ってしまうかと思いましたが、逆に意識がとてもクリアになっていき、遠い昔の記憶が次々と蘇ってきました。脳全体にデフラグをかけている感じでしょうか。楽しかった記憶、嫌な記憶、さまざまな過去の出来事が今目の前で起きているかのような明瞭さで浮かびあがり、そして去っていきました。
1回の施術時間は30分弱でしたが、長いようにも短いようにも感じられて、時間の感覚がなくなる不思議な体験でした。
施術後はなるべく頭部や身体を冷やさないよう帽子を被って室内で過ごします。髪も洗わないようにします。
ナーサル・クリーニング
続いて、鼻のトリートメントです。
Nasyam Washpaswedaはハーブを煮沸した蒸気を鼻から吸入します。日本で耳鼻科に行くと蒸気を吸入する機械があると思いますが、あれの伝統的な仕組みだと思ってください。
顔の部分に穴が空いたベッドにうつ伏せになり、グツグツ煮立っているハーブの鍋を顔の真下に置きます。この湯気を15分間吸い続けますが、とにかく熱いのでひたすら我慢します。
熱々の蒸気に耐えた後はNasya Karmaを受けます。ドクターが専用のエッセンシャルオイルを鼻孔に数滴たらすので、それをスッと鼻の奥へ吸い込みます。その後はスパイスを加えた塩水でうがいをします。鼻の奥に溜まった粘液がオイルと共に流れてくるので、しっかりとうがいをして吐き出します。
8/13 Day8
食事
この日の昼食に出たのはアボカドと青汁を混ぜたような、プルプルとした食感の緑色をしたデザートでした。他の人は美味しくないと言っていましたがなぜか自分だけはとても美味しいと感じました。（たまたまこの日の体調に合っていたのかもしれません。最後のランチに同じものをリクエストしましたが、その時は美味しいと思えませんでした）
トリートメント
昨日に引き続き、2回目のシロダーラとナーサル・クリーニングです。頭の中のモヤモヤしたものが消えていき、脳の空き容量が増えた気がします。鼻の通りが良くなると呼吸が楽になり、酸素が身体中のすみずみに行き渡ります。
Shiro Dhara
Nasyam Washpasweda（鼻からの吸入トリートメント）
Nasya Karma（鼻のトリートメント）
Udarabhyanga（お腹のマッサージ）
Pada Abhyanga（フットマッサージ）
Udvartana（パウダーマッサージ）
パウダーマッサージ
個人的にはこれがTagiru.で最もインパクトのあるマッサージだと思います。パウダーマッサージは全身にターメリックの粉とオイルをふりかけてマッサージをします。粉とオイルが混ざって粒状になり、ザラザラとした心地良い刺激を感じるとともに古い角質や毛穴の汚れを取り除いてくれます。
マッサージ後はそのまま屋外でしばらく過ごします。マッサージ後の身体に海風がとても気持ち良いですが、見た目は完全に下味をつけられたタンドリーチキン。
Tagiru.滞在の半分が経過し、着いた当初の疲れもすっかり抜けました。この後どこまで元気になれるか楽しみです（次回へと続く）
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