■小野さんお手付きのキット製作レポート

画像1 小野さんのお手付きキット筆頭。 現場で目にした瞬間、高校時代の悪友が乗っていたのを思い出して、誰も見向きもしないのを確認して確保。 「バイクのキットとしてのフォーマットは、この時代に既に完成していたのか」と驚愕しながら作業している。各パーツの「合い」とかそこらへんには目をつぶりつつ(笑)
画像2 悪友が乗っていたのは、キットのボデーカラー「赤」ではなく、「白」であるコトを事前にヒアリングで訊いていた(&やっぱり憶えていた)ので、ひたすらググってタンクのカラーリングを確認。デカールの帯部分は青から赤に、細部も含めて色換えが必要なのが判明したので、スキャン後にPhotoshopと格闘。 んで、汎用のハガキ大のタトゥーシールに、左右反転させて出力しなおす。コレに糊シートを張り付けて、上から水を含ませてティッシュでびしゃびしゃにすれば転写されるって寸法ですわな。
画像3 ボデーとエンジンは早々と組み立てに取りかかるも、ボデーのトリッキーな組み合わせに苦心しながら、塗装など。 捨てサフを一度吹いてタンク部分の整形とサフの吹きなおし、からのシルバーを下地にピュアホワイトを吹く。サフの下地がグレーだもんで、イメージしていた「軽くクリーム色がかって劣化した白」にならない。 しょうがねえので、黄色で軽くフィルタリングかけた上に、もう一度ピュアホワイトを吹きなおしてみて、ほぼイメージ通りの白に近づいたのを確認。
画像4 その後出力し直したデカールもいいぐわいに貼れたので、上からトップコート吹いて作業バックアップ。 エンジンも組つけられるところまで来た。さすが40年モノの模型。アオツマやフヅミのバイク模型と比べてものっそい合いが悪い……というか、仮組みしつつパーツを加工しながらちくちく組付けていく。近頃のプラモケイじゃ味わえない感覚だぞ……などとほくそ笑むタクロウさん。 けど、ここまでで工程の「だいたい半分ぐらい」なんだぜ。 信じられるかい?
画像5 そして、ボデーにエンジンを組付けたところからが本番。独特の形状をした「細かいパーツ」をちくちくボデーとエンジンに貼り足していく作業に入るのじゃけど、これがまた1工程につき3,4個/日程度ぐらいしか接着できねンだ……。瞬着を使ってしまえば早いのじゃけど、何せ40年モノの模型。パーツが白化したり劣化したプラが割れたりすんのがコエー……という理由で、なるべくプラスチック用接着剤でケリを付けたい。有事の際は、ワンオフでパーツを作らねばならんのだ。
画像6 だいぶカタチになってきた。各接着部が乾いたら、パイピング施してからヘッドライトとミラーひっつける方向性で。しかしさすが40年モノのキット。うまく誤魔化しちゃいるけど、細かいパーツが割れる割れる。最終的に、パーツの合いの問題その他しきりで、細部の接着には瞬着にご登場願うなどした。
画像7 パイピングと細かいパーツの接着を経て、ついに #MB50 完成しました。40年モノのキットなので、あちこち割れたり精度怪しかったりとか、そこらへんはバイク愛でカバーしまたし(笑) 小野さんとの共同作業いっぱつめ、これにて完遂。
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