滞独日記「お金の守り方を考える」
我が家の窓から見えるベンチで(昨日から!)寝ていたり、ときおり叫んでいたりする人が居ます。コロナウイルスで混乱する最中、なにか大変なことがあったのかもしれません……。
世界がこんな状況になると、自分の資産も、雀の涙しかないからこそ、しっかり守るべく対策していく必要があると思わされます。
どのように対策をするべきか考えるために、まずはそもそも、お金の歴史をかんたんに振り返り、今後起こりうることを考えてみたいと思います。
お金の歴史から想定できること
世界では既に激増(!)していますが、失業者が増えていきます。賃金は下落し、物価や株価は下がっていき、保護貿易の世界になっていくかもしれません。
もう一つ、気になるのは世界中の政府が出している給付金。それはたくさんお金を刷っているということです。お金を刷りすぎると、希少性が低下しますし、借金を返せなくなって破綻する国や企業が出てきてしまいかねません。EU諸国や新興国ではそういったことが懸念できるはずです。
仮に国や企業が続々と破綻していくとお金の信用が失われるので、ものすごく物の価値が高くなってしまいます。
ひとりの生活者として、モノの価格が暴騰するとほんとに生活が続かなくなります。こういった可能性があるからこそ、ぼくらは対策をする必要があります。
賢人はどうしてきた?
日本の公園の父ともいわれる本田静六は、ドイツから帰国してすぐ貯蓄に励み、その資金を元手に上野から青森間の幹線鉄道の株を買いました。後にそれを政府が国有化するために買い上げて、資産を増やしています。
政府が鉄道を国有化した理由は、ものづくりで発展しようとしている社会において、経済発展するために欠かせないものがモノや人を運ぶ鉄道だったからです。
本多静六の例から学べることは、成長する産業の発展に寄与する分野に投資しなさいということ。
これから政府が国有化する分野はどこにあるでしょう?
世界を見渡したときに、これからどんな分野が成長産業でしょうか。
その成長する産業が発展するために必要な分野とは?
コロナ渦中で、発展していくものと自然淘汰されていくものとの見極めがむずかしいですが、これがなくなったら自分が困るという体験は、たとえコロナと暮らす社会になってもなくなることはないと思っています。
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