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ALGOでの展示を終えて

ALGOでの展示が終わってから

もう2ヶ月ほど経つ。

帰ってきてからと言うものの、

古道具の仕入れに遠出したり

プライベート空間を整理したりと慌ただしい日々が続いた。

そう、今回は作った衣服の展示だけでなく

小倉さん(ALOGOのオーナー)の提案で

自分達の選んだ古道具の展示もさせて頂いたのた。

古道具の扱いを普段やってないのにもかかわらず

たくさんの方々に興味を持っていただけて嬉しかった。

自分逹が古道具の好きな理由は、

普段の生活の中で痛々しいほどの主張もなく

「いにしえ」という 少しのロマンと、

時代を超えても寄り添う本質的なものの良さだけで

今そこに在るということと、

同じように視えて実は同じものが1つもなく

(インダストリアルのもの以外は特に)

一期一会で人間関係に似ていて、

ひいてはそれが自分達を現しているというところだ。

ALGOで衣服の展示をさせて頂けるようになってから何年か経つ。

それで去年くらいから衣服のリベアをいただくようになった。

正直、デニムや革物みたいに使っていくうちに育てていくものや、

一生ものとして手に入れたトラッドなアイテムならともかく、

自分のつくった衣服は消耗品じゃないかと思っていたので、

自分達で着ていてもそんなことをしたことがなかった。

なので最初に頼まれた時はびっくりしたし

緊張したのだけど、いざやってみると

新しいアイディアが生まれたり

「消耗(消費)しないものつくり」という意識が

より芽生え始めたので、

今はありがたいなと思い引き受けさせて頂いてる。

今回も新たな難題がきたのだけど

「どうなっても良いので」と信頼してくださったので

自分達でどこまでやれるかチャレンジしようと思っている。

ALGOでの展示の1日目が終わってから

オーナーの小倉さんと Numaさんと

友美さんと自分で近くの焼肉屋に行った。

Numaさんは刺繍とピアノをやっていて

刺繍の作品はALGOでも取り扱っている。

去年その作品を知ってから良いなと思ってたので

一度ゆっくり話してみたかった。

とても楽しいひとときで

終盤になり、なぜか友美さんは歓喜余って泣き出して

小倉さんももらい泣きしてしまい、

四人とも話に夢中で半分以上焦げた焼肉を食べる羽目になった。

後で聞くところによると、Numaさんも帰り道で泣いてしまったらしい。

その時話した事は何だったかあまり覚えてないけど、

その時のことが次の作品につながる事は確かだと思う。

とても有意義な宴だった。

2日目は前日同様かそれ以上に

オープンしてから賑わってたのだけど

とある方が、しばらく衣服をゆっくり観てくださってた。

そして時折、友美さんや小倉さんに何か話しかけてた。

ALGOに来てくださる方は基本的に絵画でも観るかのように

ゆっくり、一枚一枚丁寧に観てくださるのだけど、

その中でもその方はとてもゆっくりと

多少戸惑ってるような感じで観てくださってた。

そういう風に観てくださることだけで、とても有難いことだし、

自分のつくったものに関しては話せることがないし

その場の雰囲気も良いなと思ったので暫くそんな感じで過ごしてた。

「こういうのを穿きたいけど、もう齢だからねぇ、、、」と

呟くように友美さんに話しかけた時は

「え、そんなこと思ってたの」と少し驚いた。

確かにシンプルな格好をしていて、

一見スカートは穿かなそうな感じなのだけど

穿いたら絶対ヒキザクラは似合うだろうなと思ったから。

なのでそれを聞いた時はとても嬉しかった。

その後色々と試着してくださり、

最後にヒキザクラを選んでくれた

「これを穿いたまま帰るわ」と言ってくださった。

その後で未だ暫くALGOの他の展示なども観て他のだけど

スカートを穿いてから、その方の顔色が良くなるというか、

少しづつ元気になっていくのが感じ取れとても嬉しかった。

前日にNumaさんに元気がでてるくるので、

家でピアノを弾く時はスカートに穿き替えることがあると聞いてたので

それを目の当たりにした感じだった。

と、言う感じで

その他にも書けないけど今回も

ALGOではホントたくさんの大切なことが

いっぱいあった2日間だった。

次の展示のヒントになるようなことも頂けたので

それを少しでも形に出来れば良いなと思う。

とても楽しくて刺激的な2日間、

ALGOに来てくださった全ての皆様、

どうもありがとうございました。

次の展示のテーマは決まっていて

今は必死に作業場の空間つくりに勤しんでるところです(笑)。

今後とも精進していきますので、来年も宜しくお願いします。


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